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ルノー・トゥインゴ(初代)が好き。

 実は一度も乗ったことが無いんだけど、2年ほど前から我が家の次期愛車の最有力候補。勿論購入予定は未定。この記事カテゴリーの名前は『持てないけど車が好き』…だ。先日ルノーの新しいルーテシアに試乗したんだけど、それにちょっと刺激されてトゥインゴのことを書きたくなり…。

 とりたてて車の必要性は無い我が家で次期愛車の話が出始めたのは、数年前から夫婦の間で盛り上がり始めた北海道への移住話がきっかけだった(十勝視察旅行)。で、もし北海道に暮らすなら車は必需品だよねぇ〜と。要するに物欲話なんだけど。
 まぁ、それで、必要で買うんだからとりあえず何でも良い…とは思えないのが僕ら夫婦の悪いところで、二人がこよなく愛するクロモリフレームの自転車機械式腕時計、スナップオンのミラーツール、そしてコッパちゃんの様に、使っていても見ていても嬉しくなる様な車が欲しい。但し、可能な限り安く…と。
 僕らの車の好みは基本的に旧車の部類なんだけど、日常の足にもなり格安で…となると、あまり古い車は難しいので、'90年代頃以降の“チョイ古”欧州小型車辺りが現実的になる。もう少し古い方が魅力的な車は多いのだけど…。

 で、北海道と言えば雪国、雪国と言えば四駆…となるんだけど、欧州コンパクトにはAWD(4WD)車がほとんど無い。パンダ4X4くらい(僕は好きなんだけど…)。多分欧州では、小型車に四駆なんてそもそも不要で車重と価格が上がるだけでムダ…ってな感じなんだろう。小型車の売れ筋は日本と違って大抵最安グレードだし。メーカーもユーザーも合理的だ。確かに、僕も去年、数年ぶりに真冬の北海道を少しFFで走ったけど、最近のスタッドレスならほとんど問題無く走ることができる。
 ただ、雪道を「走れる」か「遊べる」かで考えると、、雪の峠道でAWD車をアクセルでコントロールするのはかなり面白いのも事実で、僕自身が“北の国”でもFFで十分…と割り切れるまで時間が掛かった。勿論嫁にはその視点は全く無いけど。

 あぁ、そう言えば1台だけ、嫁が大いに気に入った欧州製の小型四駆があった。旧ソ連時代から未だにロシアで作ってるラーダ・ニーヴァという車。初代パンダを丸目にして眉毛を付けた様な顔でファニーだし、何十年も変わらないカタチがイイ。
 今はエンジンがフォード製で足回りや細かいところも改良されていて、それならガワは旧車でも中身に信頼性もあるし…なんて思って調べたら、新車が300万円もする。一瞬で膨らんだ期待が消えた。仮に300万円で車を選ぶとしても、ニーヴァには…。

 さて、前置きが長くなったけど、兎に角'90年代以降の欧州FF小型車の中で、僕ら夫婦が“次期愛車”として合意に至ったのが『ルノー・トゥインゴ(初代)』だ。本国フランスでは'93〜'07年まで、14年間もスタイルを変えずに販売されたロングセラー・モデル。コンパクトでファニーな見た目に騙されるけど、内容は合理的で実用性が高く、欧州コンパクト・ハッチの鏡の様な車だ。
 左ハンドルのみ、ミッションが5MTかeasy(イージー)という“AT未満”みたいな2ペダル車しか無かったことや、途中でインポーターが変わったり等も影響して、当時139万円(MT)という輸入車としては破格の安さだったにも関わらず、日本ではあまり売れなかったけど…。
 しかしこのトゥインゴの写真を嫁に見せた瞬間、その『涙目フェイス』に一発で惚れてしまった。

↓多分、嫁の中ではトゥインゴはこんな風に見えてる(発売当時の広告用イラスト)
初代トゥインゴ・広告イラスト

 現在40代半ばより上の車好きなら、初代トゥインゴで思い出すのはホンダの初代トゥデイだと思う。少なくとも僕はトゥインゴの発表当時に、「トゥデイじゃん!」とツッコミを入れた一人だ(もっともルノー自身が、トゥデイをベースに…という話を否定していなかったらしいけど)。
 だから嫁がいきなりトゥインゴを気に入ったのは僕にはちょっと意外だった。てっきり「なんか軽みたい…」とか言うモンだとばかり。でもそれは僕がトゥデイを知ってるから思う訳で、嫁はトゥデイを知らず(涙)、全く先入観無しにトゥインゴの良さ瞬時に感覚的に理解した訳だ。むしろ僕の方がトゥインゴを少し偏見の目で見ていたかも…。
 実際のトゥインゴは、550cc軽規格だったトゥデイよりふた回りは大きく見える。直線基調で平板なトゥデイと丸みのあるトゥインゴとでは実車の印象はかなり違って、同じ“モノスペース・ボディ”でもトゥインゴの方がずっと膨よかで愛嬌がある。
ルノー・トゥインゴ(2002)
(画像出典:NewCarShow.com

 と言っても、現代の目線で見ればトゥインゴは相当小さい車で、今の660cc軽規格と比べて全長は3cmしか違わないし、全高はハイト系が主流になった軽よりもずっと低い。
 確かに現在の軽(特にハイトワゴン系)に乗ると室内の広さには本当に驚く。特に後席の足元はヘタな普通車とは比べものにならないほど広大だし、天井は頭上の遥か彼方にある。ただ…昔程では無いけど…やっぱり横方向が窮屈だ。
 その点が横幅は5ナンバーサイズのトゥインゴは余裕がある。低い車高でも頭上に窮屈な印象は皆無。室内を広げるためにタイヤを四隅に追いやり、全高を低くし重心を下げた車体は、当然ながら走行の安定感に大きく貢献するはず。トゥインゴは実用性・快適性を損なわない範囲で最もミニマムなサイズ感じゃなかろうか?…と思ってしまう。そんな合理性に、ファニー・フェイスで可愛いだけじゃない、使い勝手の良い“道具感”があることが、トゥインゴの最大の魅力。
 まぁ、まず軽サイズ枠ありきで作られた車と、必要最小限の最適化を考えて出来た車を比べてしまうのは、ちょっと日本の軽には酷な話ではあるけど。

 僕がトゥインゴのエクステリア・デザインで特に気に入っているのは、ボディー下部が内側に織り込まれて丸くなっているところ。昔の車は下部がこういう形状になっていたのは普通だったんだけど、空力が低速域でも意外に燃費に効くと分かってからは、スポーツモデルじゃ無くてもアンダー・スカート付きデザインになってしまった。フロントとボディー側面が地面近くまで「ストン」と垂直に落ち(ヘタすると少し逆反りして)、最下部を「スパッ」と切る処理。僕はどうもあれが好きじゃない。なんか蓋の無い入れ物をひっくり返したみたいで…。

 車内は極めてチープ。ドアパネルの一部やピラーの内側が鉄板剥き出しだし(それが良いんだけど)、デザインも質感も背伸びしたところが一切無い。“身の丈”を徹底的にデザインした感じで非常にシンプル。かつ、実用一辺倒ではなく遊び心もある。ダッシュボードのセンターに「ピョコ!」っと飛び出た半球状の赤いボタンはハザードランプのスイッチで、ちょっとXウィング・ファイターにセットされたR2-D2的(解るヤツにだけ解れば良い)。あるいはモグラ叩き。用も無いのに押したく(叩きたく)なる。
 シートは('98年以降の後期型しか知らない。形状の異なる前期型のシートは未体験)座ると身体後ろ半面をシート全体で支えてくれる感じ。この辺りは良く言われるけど仏車の伝統なんだろうな。少し前に見に行った同じルノーの初期型5(サンク)も、先日試乗したばかりの現行ルーテシアも似た印象だった。
 2ドアなので当然リアシートへのアクセスは4ドアに比べれば悪いんだけど、リアシート自体は前後に大きくスライドし、一番前にすればそれなりに荷物が載るし、一番後ろにすると足を悠々伸ばせるほど広い。シートアレンジもこの時代の車としては多彩。また、リアのシートバックを倒し座面全体を前席側に引き上げると、室内の後ろ半分は床から天井まで目一杯荷室に使える。昼間はちゃぶ台置いてリビング、夜は布団敷いて寝室…みたいな四畳半和室的合理主義が、なんか『ゼン』でイイ。
ルノー・トゥインゴ全席側内装(2002 )
(画像出典:NewCarShow.com

 さて、冒頭で「一度も乗ったことが無い」と書いた。それでもきっとトゥインゴ(のMT)なら楽しいはず…と想像している。
 少し前に、たまたま古い軽トラ(MT車)に乗る機会があって、マニュアル車を運転するのは10年以上振りだったので、エンストや少しギクシャクした運転になるかな?と、走り始める前は若干緊張したんだけど、最初にクラッチ繋いだ瞬間から身体が感覚を覚えていて手足が自然に動き、その後はひたすら楽しくて仕方なかった。シフトタッチが良いとか、エンジンが楽しいとか、そういうエモーショナルなのは一切無い。単純に、軽くて非力な車をマニュアルで上手く走らせる面白さだった。車を手放して以来借りる車はAT車ばかりだったので、もうすっかり忘れていた感覚。
 いや、すっかり忘れていたと言うより、今ドキ2ペダルMTだってある訳で、もうクラッチ付きのMT車なんて街中で面倒臭くて、二度と欲しいなんて思わないだろうなぁ〜と思っていた。スポーツカーならともかく。だから逆に自分の気持ちが新鮮だった。
 そうか、そう言えばクロモリ・ロードを買ったときも同じだ。普通に自転車に乗るだけで楽しいことに、偉く驚いた。それは3年半経った今でも同じ。楽しくてずっと乗っていたい!というんじゃなく、近所へ買い物に行くチョイ乗りでも、軽い自転車でいちいちギアを選びながら走るのが、毎回ちょっとずつ楽しい。
 やっぱり“上手くクラッチを使って”ってところがミソだな。サーキットで1秒を争うなら機械の方が上手いだろうけど、楽しく乗るならクラッチが必要(渋滞の無い地域で乗る予定だし…)。
 それでMT車がちょっと気になって試乗したのが、最初に少し触れたルノー・ルーテシア。今年の1月にラインナップに加わった0.9Lターボの5MT。欧州で大流行りのダウンサイジング・ターボ車なんだけど、Bセグとしては軽量(1.1t)で非力(90馬力)な車で、スポーツ・グレードでは無いのにまさかのMT仕様が日本に入って来た。勿論本国では一番の売れ筋だ。
 これが流石に現代のルノー車で、とてもフレンドリーで楽しくて良かった。シフト・ストロークは若干あるものの簡単にスコスコ入るし、クラッチも軽くて操作し易い。まぁ、細かい評価は置いておいて、『軽量+非力+MT』の“ルノー車”はやっぱりイイ。ただ普通に走ってるだけで「これで十分!」感がひしひしと伝わって来る。
 さて、翻って初代トゥインゴ。車重は850kg(MT )、エンジンはNAで58馬力、トルクは9.3kg。今ドキの軽ターボに軽く負けるスペックだけど、『軽量+非力+MT』の“ルノーの小型車”だ。何も問題無い…いや、きっと楽しいはず。誰か持ってる人、試乗させて頂けないだろうか?本当に。

 とにかく初代トゥインゴは、全力のミニマル・デザインと全力のチープさが気持ち良く融合した、稀有な生活コンパクト・カーだなぁ〜と思う。超マジメでユーモラス。そしてキュート。いつか我が家に迎え入れられたら、きっと楽しい。

↓とりあえず、今ウチにあるのはNOREVの1:43のミニカー。“アニス・グリーン”という車体色なんだけど、嫁はこの色が良いらしい。
ルノー・トゥインゴ NOREV 1:18
持てないけど車が好き。 | permalink | comments(6) | trackbacks(0)

お盆の帰省。

 一昨々日、千葉の実家に一泊だけお盆で帰省した。実家での法事に出るため。去年は6月頭に母が亡くなり、初七日、四十九日と7月下旬まで法事が続きお盆はスルーしたので、今年初めてお盆にお経を上げて貰った。

 で、気付いたのだけど、生まれてこのかた本来の意味でお盆の帰省をしたことが無かった。子供の頃は母親の実家である札幌へは夏休みにも何度か帰ったことがあるけど、その頃はまだまだ祖父母とも元気だったし、夏休みがあまり無かった親父と実家の鹿児島に行ったことは幼少の頃に1度しか無く若干疎遠だったので、ずっとお盆の帰省とは無縁だった。僕が実家を出てからは夏の帰省先はたまの札幌から毎年千葉になり、わざわざ料金も高く混んでいるお盆時期に札幌に行くことも無くなり、今年が49歳にして初めて本来の『お盆の帰省』になった。

 実家の仏壇の前でお坊さんにお経を上げて貰った。身内だけの法事なので全員の焼香もすぐに終わり恙無く終了。僕と同世代らしきお坊さんは、実はバイク好きで大型バイクに乗っており…という話は、死ぬまで僕がバイクに乗っていることに反対していたお袋には内緒にしておこう。

 法事が済んだあと、実家から車で数分の墓地へ墓参り。一周忌からまだ二ヶ月しか経っていないので久しぶりという感覚も無いけど、来る度に季節は変わるのでやはり頻繁とは言えないな。次はいつになるだろうか。今年の春に首都高のC2が湾岸まで繋がり、バイクなら実家まで1時間掛からずに帰って来れる様になったけど、やっぱり中々足が向かないモンなぁ…。
 一緒に眠る“ねこ達”にも一言挨拶してお墓を後にした。
2015お盆墓参り
 今回の帰省で、6月中旬に弟夫婦の間に生まれた長女と初対面した。父にとっては初孫。当然僕にとっても初姪っ子になる。自分の子供では無いから、いとこの子に対する感覚と然程変わらないかな?と想像していたけど、生後二ヶ月の姪っ子を見た途端、なんだか妙に可愛く思えた。どういう神経構造なのか全く分からないけど不思議なモンだ。弟や僕の赤ん坊の頃の写真にどことなく似ていて、やっぱり血の繋がりは感じた。似てるから可愛く思える…と言う訳では全然無いんだけど。

 弟がポツリと「あと1年生きててくれたらなぁ」と。勿論、お袋が待ち望んでいた孫の顔を見れたら喜んだだろうし、もしそんなお袋を見れてたら弟だけではなく僕も安心しただろうけど、まぁ、仕方ない。ウチの家系からようやく一つ下の世代に繋がったことが良かったなぁ〜と思うし、それ以上に目の前に居る姪っ子の姿に愛おしさを感じることが、単純に幸せだと思う。

 その弟の一言を聞いて、僕もひとつだけ心残りがあった件を話した。自分を生み育ててくれた感謝の気持ちみたいなことを、結局お袋に伝えそびれて終わってしまったこと。もしかしたらなんとなく伝わっていたかもしれないけど、お袋が安心するような生き方は何一つしていないので、やはり口に出さなかったことは少し後悔していた。
 なんて弟に話したら、「でも、それって死に際の別れの言葉みたいで、まだ生きてるときに話すタイミングが判らなかったよねぇ」と。そうだ。そうだった。その通りだ。どうやら弟もそう思っていたらしい。

 結局のところ、生前の出来事…何もしなかったことも含めて…がお袋との全てで、それ以上でも以下でもないな…と、改めて感じたお盆の帰省。


僕と嫁さんの叔父さん叔母さん振り↓
姪っ子初対面
雑記とか。 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

10周年記念。

 昨日で6月が終わったけど、実は今年の6月は10周年の記念月だった(…ことに数日前に気付いた)ので、ちょっと思い出話を。

 ちょうど10年前の6月、2005年の6月1〜10日の10日間で、僕は生まれて初めて海外を一人で旅した。39歳になった直後だ。それまで一度も海外旅行の経験が無かったので、TVや映画や写真やWebで見るのとは違う、リアルな“他所の国”の風景や街や人や食べ物や空気を感じた嬉しさは勿論、僕自身が受けた予想外(そもそも想像すら出来なかったけど)のインパクトそのものが面白くて、その後の人生に多いに影響を与えた旅になった。
 カタコトの英語すらロクに話せないのに、成田からの往復の航空券以外は全て現地調達…みたいな旅程はちょっと無謀過ぎるかなぁ〜とも思ったんだけど、何故かそのときそれを選択した自分と、更にはなんとかなってしまったことに高揚して、当時旅の間のメモと記憶と写真を頼りにパリ・イタリア旅行記をアップした。今読み返すと恥ずかしい文章だけど、まぁ、今もほとんど文章は上達して無いか…。

 冒頭に“それまで一度も海外旅行を…”と書いたけど、実はその1年前に一度だけ日本から出たことがあった。と言っても当時勤めていた会社の二泊三日のソウル研修旅行だったから、チケットの手配から現地の移動、朝夕の食事まで何一つ自分でお膳立てする必要は無く…かつ、間一日の自由時間以外は終始会社の人間と一緒だったので、ソウル市内の風景が日本とそう変わらないこともあって、あまり海外に行った気がしなかった。
 ただ、中日の自由日は会社の同僚とは行動を共にせず一人で市内をウロついたんだけど、それはそれで海外一人旅の不安感を少しは払拭していたかもしれない。
 
 若い頃から海外旅行に興味が無かった訳では無いけど、若いときほどお金はすべて物欲に消えていた。…し、ほんの何日かで何十万円も消えてしまう(と言うイメージだった)海外旅行に、お金を使う余裕は無いと考えていた。だから海外旅行は僕にしてみれば、いわゆるちょっとしたお金持ちか、海外旅行以外に趣味の無い人か、一旦世間を切り捨てて何ヶ月も何年も旅をする強者のどれか…くらいに思っていた。
 それに英語が話せないことによる不安感と無力感は相当あって、現地でのやり取り(特に空港)や、それこそ何かあったときの対応への不安や、それ以上に現地の人と話せないなら海外に行く意味があるのか?…という状況に対して、わずか数日の間に十数万円以上もの大金を投下する気になれなかった。まぁ、かと言って、英会話の勉強はやらなかったけど(ちなみに英会話関連の本は本棚に何冊も並び埃を冠っているタイプ)。

 そんな人間が40歳を目前に突如として海外一人旅をするまでに至った理由は、当時一緒だった最初の奥さんの知り合いのフランス人青年が、パリに戻るという話を聞いたのがきっかけ。
 そのフランス人くんは相当な美男子だったのだけど当時日本人の彼(彼女で無くて彼ね)が居て、その彼がテクノ好きが高じて本場ドイツ行きを決め、フランス美男子くんは「フランスに帰ればドイツは隣だから」と自分はパリに帰ることになった…という話を、ウチで開いたホームパーティに来た二人から聞かされて、僕は生まれて初めてゲイ・カップルの知り合いができたなぁ〜なんて感想を持ちつつ、その二人のまるで国境を感じさせない雰囲気が羨ましかったことと、フランス美男子くんは日本語が堪能だし、たまたまパリには僕の大学時代の同級生も住んでいたので、もしパリに行くならとりあえず彼らに助けて貰える…と言う考えがふつふつと。

 当時僕は既にサラリーマンを辞めて半年ほど経った頃で比較的仕事の時間は自由になったけど、もしヨーロッパに行けるとしても格安航空券になるので往復で3日は取られるから、最低でも全体で10日間は欲しい。でも普通のOLだった元嫁さんは一週間休むのは難しいかなぁ〜と躊躇してたら、彼女が「一人で行って来たら?」と非常に有難いお言葉。
 実は彼女は学生の頃に海外への旅行や短期留学の経験があって、自分自身は実際に現地を少しでも経験する良さを肌感覚で知っていたので、僕にそれを勧めてくれた訳だ。これには本当に今でも感謝している。
 僕は躊躇をすぐに引っ込めて安くて安全そうな航空券を探した。

 当時、ユーロのレートはちょうど今と同じくらいの130円台後半。ただ、まだ原油が高騰する前だったので“燃油サーチャージ”が無く、『航空券代≒往復のチケット代』だった。
 今ほど便利では無かったけど一応ネットで格安チケットを探せる時代にはなっていて、キャセイパシフィック便の香港経由パリ往復のチケットが、確か『¥49.800-』。これに成田の空港利用料金、現地税なんかをプラスしても5万円台半ば。本当に格安で欧州に行けることになった。
 また、なんとなく…だったけど最初の海外はイタリアに行ってみたいとずっと思っていたので、パリからイタリアに入り、またパリに戻る…というおおまかな旅程を組み、パリ〜ミラノ往復の格安航空券も日本でネットで購入しておいた。友人から聞いたライアン・エアーという今では日本でもすっかり定着した“LCC”の航空会社(今や欧州最大の航空会社)で、パリ〜ミラノの往復チケットがなんと2ユーロ。片道たった1ユーロだ。まぁ、空港利用料がそれぞれ別途2千円くらい掛かるので実際には合計5千円ほどになるんだけど、それにしても…という価格で驚いた。
 空席率が高いときほど座席は安く席が埋まって行くほど金額が上がる仕組みで、僕が旅行の4週間ほど前に買ったのは、行きのパリ(ボーベー)発も帰りのミラノ(ベルガモ)発も早朝一番の便。実はボーベー空港もベルガモ空港もローカル空港で、パリやミラノと言ってもそれぞれ空港まで街の中心から鉄道や高速バスで1時間ほど掛かる田舎にある。
 そんな訳で、街と空港間の移動費合計の方が、ボーベーとベルガモの往復より高くなった。勿論、航空券を往復2ユーロで買えたからだけど。
 いずれにしても、両日とも朝6時には空港に行かねばならなかったので、初日のボーベー泊とイタリア最終日のベルガモ泊だけはネットで空港近くのホテルを予約しておいた。この予約も、例えばBooking.comの様に世界中の宿の予約が日本語で可能…なんてものはまだ無くて、地名で検索してWebサイトが出てきたホテルに直接メールを書いて予約…というやり方。英語ができない僕にはこのメール(FAXも)のやり取りが旅行前の最大の難関だったことも、今は良い思い出のひとつ。

 道中のことはよっぽど暇な人は旅行記を読んで貰うと伝わると思うけど、とにかく見るもの聞くもの音や雰囲気も何から何まで新鮮で、もう、5歩進めば写真を撮って、10歩進むとメモをして…という感じだった。
 やはり予想外だったし楽しかったのが、現地の人とそれなりにやりとりができたこと。会話する…というレベルには勿論ならない訳だけど、イタリアやフランスでは英語が意外に話せない人も多く(ということすら想像出来なかった)、とは言えお互いに一番の“共通語”は英語で、とりあえず思いついた英単語のみを並べ、旅行会話本(『指差し会話』というヤツが非常に役に立った)を見せたり、メモ帳に絵を描いて見せたり…。大変ではあったけど、そういうやりとりでも現地の人と意思の疎通が少しずつとれることが楽しくて仕方なかった。
 それと、こうやって自力で言葉って覚えるんだろうなぁ〜と実感したのは、何かどうしても解決しないといけない場面…例えばチケットを買うとか…で、その辺りに居る人に聞ければ良いんだけど、そもそも会話ができないから聞けない訳だし、特に最初の頃は見ず知らずの外国人(僕の方が外国人だけど)に尋ねる度胸が無かったので、とにかく看板や表示の文字をその場でいちいち辞書で調べたこと。一回目では覚えられないけど、駅やストアで同じ単語は何度も出てくるので、そうしているうちに覚える。生活(旅行だけど)にどうしても必要な単語(や聞き方)から順番に覚える訳だ。

 たった5日間しかイタリアに居なかったけど、その間に辞書を調べ、現地の人に聞き…を繰り返しているうちに、なんとなく現地のやり方や常識…つまり生活文化や生活している人そのものを感じ取れてくる。自分が外国人の立場で(アジア系に対する偏見の目は良くも悪くも気付かなかったけど)現地の時間を共有し肌で感じるという経験は、あぁ、これがわずか数日の海外旅行に数万数十万円を払う価値なのか…と、身を以て実感できた。まぁ、つまりモノからコトという話だ。旅の少し前からそういう方向にシフトしつつはあったんだけど、この旅をきっかけにお金の使い方(と言うよりも生き方)がシフトした。まっ、完全に物欲が消えた訳じゃないけど…。

 その後、結局一度も旅行記にまとめてはいないけど海外旅行にハマってしまい、次はいきなり4ヶ月後の10月に、もう一度同じキャセイパシフィックで香港(途中降機で半日)+パリ2日+イタリア10日間という旅に。翌年、アメリカとタイに行ったり、'07年はガウディを見にバルセロナ経由のパリ…とか、'08年までにパリには回数だけなら合計7回訪れた。
 '09年以降はベトナム・ホーチミン、中国・上海、台湾とアジアばっかりで、2008年5月を最後に欧州に行けてないのが残念。まだまだ行きたいところはたくさんある。金銭的な問題なので仕方ないけど…。

 今、国内で暮らす日本人のうち、実際どのくらいの人が海外で人と交流する経験を持っているんだろう? 全てお任せで行けるツアーでは無く…。
 僕自身、海外への興味がそれほどでも無かったのは、金銭的な障壁がそれなりにあることも大きいけど、TVや映画である程度知ったつもりになっていることも大きいかもしれない。それが切り取られた一部の映像だとは思っていても、切り取られた大半の方は想像できないのにも関わらず。
 実際自分が海外を歩いて感じたのは、当たり前だけど何処に行ってもそこには普通に暮らしている人が居て、その人達が良い人なのか悪い人なのかは勿論一見では判らないけど、少なくとも僕が少しでも袖を触れ合った人たちは親切に接してくれたし、実際僕らと意識はそう変わらないんだろうなぁと見ていて感じた。良くも悪くも…だ。40年近くどっぷり日本のドメスティックな文化に浸かって僕だからこそ、(日本の)大人の目線で比べて見えてくる面もあると思うし、若い頃に行けてたら見えないまま終わったところもあると思う(まぁ、それはどっちでも良いし、有り得ないことを比べても仕方ない)。
 実は、僕の母が僕と違って語学が堪能で、外国の人を時々ウチに泊める様な人だったから、僕が小学生の頃に学校が終わって家に帰ると知らない外国人が居た…なんてことはたまにあったんで、外国人に対しての距離感みたいなものは比較的無かったと思う。それでもやっぱり実際自分の方が他所の国に行って、歩き、食べ、話すことで感じることは、単に外国人と触れ合うのとは全く違う世界が広がっていた。ものの考え方や捉え方が旅でガラっと変わった。ただ海外を旅をするだけで、人生に対して相当なインパクトが僕にはあった。

 もし、39歳までの僕の様に、言葉ができないから…という理油だけでなんとなく躊躇して、一度も海外に自分の足で出た経験が無い人には、是非旅に出る様お勧めする。それも出来ることなら一人で。きっとなんとかなる。今は海外でもスマホ1台あれば情報はいくらでも手に入るから、10年前より遥かに敷居は低いはず。
 数日の旅に数十万円払う価値は絶対ある。行き先はどこでも良いし、行ける体力さえあれば何歳でも構わないと思う。いや、むしろ大人の…日本の常識やステレオタイプな情報で満たされた頭の持ち主の方が、それを柔らかくするのに海外への旅は最適だ。(行き先にも拠るけど)大人が出来る比較的安全な冒険でもある。10年経った今もその気持ちは変わらない。


 さて、久しぶりにヨーロッパに行くか(…と書いておこう)

人生初機内食
キャセイパシフィックで成田からトランジット先の香港に向かう機内にて。人生初の3時間以上のフライト、そして二度目の機内食(人生初はソウル便。国内線で機内食の経験無し)。結構美味かった。若干しょっぱいのを我慢すれば…。

たまに行く旅行のこと。 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

3回目のマル耐参戦(と言うか参加)、その後。

 5/30の『4時間マル耐(袖ヶ浦フォレストウェイ)』に向けて、格安ニー・スライダーを買った話のその後。

 まず、マル耐(走行時間約53分)を経たニー・スライダー(バンク・センサー)は、使用後左右それぞれこんな感じに。
↓右側
ニー・スライダー右側使用後
↓左側
ニー・スライダー左側使用後
 右側の減りが少ないのは、単に右コーナーの方がちょっと苦手なせい。
 まぁ、それはそれとして、ニー・スライダー使用後の表面のこの状態は、商品が届いて手にした瞬間に想像していた通りで、まさしくプラスチックの塊が路面との摩擦で表面が(削られるのはともかく)溶けた感じだ。ちぎれた部分がくっついたままだし…。
 このツナギを作った19年ほど前はまだ革製のニー・スライダーが一般的だったけど、この15年くらいは硬質で滑りも良いポリウレタン製のものを使い続けていて、スライダーの表面は削れても溶けたりはしなかった。初めて使ったときは、まるで硬い石鹸の様に滑りが良いので軽く感動したくらい。
 しかし今回のものはこの見た目通り、接地したスライダーが路面に喰いついてしまうイメージで、膝を若干後ろに持って行かれる様な感覚が気になってしまった。いくら安くても走行中気持ちが削がれるのはダメだ。オーバーに言えばサーキットでは危ない。もうコレは買えない。
 しかし、硬質ポリウレタン製の安いヤツ出ないかなぁ。1個千円以内で…。

 それから、“マル耐”用の準備で買ったものが、前回書いたニー・スライダーとストップ・ウォッチ以外にもうひとつあった。コレ↓
中華製ヘッドホン
 Y!オクで500円で落札したシロモノ。
 F-1やル・マン24とか車のレースでは今や当たり前の環境なのに、二輪のレースでは何故か無線が使われていない(レギュレーション上禁止なんだろうけど、何故?)、でも、僕らは普段ツーリング時に使っているBluetoothのインカムを(主催者側に確認し)初回参加以来毎回使っている。一応ピットボードは出すんだけど、慣れてないもんで見落とすし…。
 ただ、問題はそのBluetoothインカムがヘルメット用なので両耳のスピーカーとマイクが丸裸で、ピット側で使う1台をどうするか?という点(ピットロードのサインボードエリアでヘルメットを被ってたく無いし…)。そこで1回目は仲間内のヘッドホン、2回目は100均で買った保温用の耳当て(ピンクのフサフサ)にスピーカーとマイクをくっつけてしのいでいた。しかし人のヘッドホンにビニールテープをグルグル巻きにするのも、ピンクのフサフサを両耳に付けてサインボードエリアに立っているのももう嫌なので(と言うより、この時期耳当てが売って無いのがそもそもの理由だけど)、3回目にしてついに専用ヘッドホンを用意することにした。マイクブームも付いていて丁度良い。
 早速ヘッドホンのコードをぶった切り、嫁さんのヘルメットに付いてるスピーカーとマイクを期間限定移植。通信装置本体も取り付けて改造完了。圧倒的に過去最高の仕上がりになった↓
中華製ヘッドホン改造Bluetoothインカム/ピット用
 もう、元々こういう製品だったとしか思えない…くらい使い勝手は上々だった。
 ただ、ツーリングではほとんど気にならないノイズ(排気音、風切り音、電子ノイズのミックス?)がサーキットでは大きくて、声が聞こえる様にどうしてもボリュームを上げてしまうので、ヘッドホンをしてると難聴になりそうなくらい煩い…という欠点もある。まぁ、慣れないピットボード(と言ってもウチのチームは『PIT IN』しか出さないけど)は見落とすし、やっぱりインカムで話せるのは便利。走行中にラップタイムも教えてくれるし。


 さて、マル耐当日は前日の雨も夜半までには上がり、予選(リレー形式でサーキット1周を“足で”走る)が始まる11時頃にはすっかり晴れて路面もほぼドライに。
 午前中の練習走行を走った一人がコースアウト&転倒したけど、マシンが泥だらけになり一部カウルが割れた他はたいしたことは無く身体の方も無事で、決勝は予定通り5人で4時間を最後まで走りきった。
 タイムが前回より大幅に上がった人、全く変わらない人、前回の転倒の影響は無い…と言いつつ10秒も下がった人。各人それぞれ思いはあるだろうけど、レース順位に興味は無くても1つのラップ計測器をリレーで繋いでゴールまで走りきることや、仲間内の状態やタイムを見てみんなでワイワイすることは、やっぱり走行会とは言えレース形式…しかもみんなで走る耐久レース特有の楽しさがある。1チーム9.2万円という参加費は、4人以上で割れれば安いかな?と思うし(その分走行時間減るけど…)、まぁ、サーキットで一般人が遊ぶ…という結構難しい設定の中では、このレースのレギュレーションも含めて中々良い企画だと思う。
 僕個人としては、去年の11月のタイムを更新できず、走っているときの感触も悪いまま終わってしまったのが残念なんだけど、まぁ、でも、みんなでレースごっこをできるのは、事前準備も当日の遠足気分も決勝走行中の“その気”も楽しいし、兎に角無事是何より…ということと、天気も適度に良くて暑すぎずで路面もドライで走れて良かった。
4時間マル耐/チーム・タートルズ1
4時間マル耐/チーム・タートルズ2
ここから3枚は友人撮影の僕。
↓スターティング・グリッドで、主催者サイドのキャンギャルに囲まれてインタビュー。
4時間マル耐/チーム・タートルズ4
↓スタートは、一応“ル・マン式”でマシンに駆け寄る。この距離で顎が上がる…。
4時間マル耐/チーム・タートルズ5
↓最終コーナーを立ち上がってホームストレートへ…というシーン。
4時間マル耐/チーム・タートルズ6
↓これは僕が撮ったので僕以外の今回参加(&サポート)メンバー。
4時間マル耐/チーム・タートルズ3
 次のサーキット走行は、年に一度、毎年7月20日“海の日”開催の『もてぎライパ』だ。もてぎは大好きなサーキット、かつ、年に一度しか走れないので、気持ちを乗せてできるだけ頑張って楽しもうと思う。
我が名はバイク乗り。 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

『ビラパワ』という名の石窯ピザ屋。

 前回書いたCX-3の無料試乗ドライブ記事で予告した件を早速。

 新車をタダで8時間も借りれるということで、折角だから市街地や高速だけでは無くちょっと山道も走ってみたいし、山の方に行くなら日帰り温泉でも…と、実は最初は奥多摩に行くつもりだったんだけど、そこの日帰り温泉の口コミにいくつかあった微妙なトーンに若干怖気付き、代わりに選んだのが秩父温泉にある“満願の湯”だった。
 で、ちょうどお昼頃に着くから温泉の後にどこか良さげなランチ・ポイントは無いかなぁ〜と適当に検索していたら、最初に別のピザ屋に目が止まったんだけどその日が定休日で、もう一軒『ビラパワ』というちょっと不思議な名前が目に入り、アップされていたピザの写真も美味しそうだったし、“石窯”と“古民家改装”というワードに惹かれて行くことにした(しかし、長瀞には2件もピザ屋があるのか…)。つまり、この店に行ったのは偶然が重なった結果で、僕らはここに呼ぼれて今回CX-3を借りたのかな?…と思えるほど、この店が気に入ってしまった。

 店は少し山の中に入った細い道沿いにある。入り口の看板はすぐに目に入った。
『ビラパワ』入り口
『ビラパワ』自転車置き場
 そんな訳で、店については『ぐるなび』をチラっと見ただけだったので、実は30〜40代くらいの夫婦が都会を離れて田舎の民家に手を入れ始めた店…みたいな感じをなんとなく勝手に想像していたんだけど、僕(49)より年上の優しそうなご夫婦が出迎えてくれた。
『ビラパワ』石窯のある庭先。
『ビラパワ』カウンターの看板
 石窯は(石窯小屋と言った方が良いかな)庭先にあって、そこのカウンターで注文する。ピザは8種。そのほかは飲み物だけ。とりあえず定番のマルゲリータとアンチョビのピザを。
 終日曇り予報だったものの結構日が出てきて、古民家の室内ではなく外のテーブルで食べたくなる感じになる。白ワインかビールを飲みたいところをグッとこらえて僕はノンアルビールで。勿論嫁さんはビール。ビールはハイネケンだった。
『ビラパワ』ピザ・メニュー
『ビラパワ』ドリンク・メニュー
『ビラパワ』ガーデンから見た青空
 僕等が店に入ったのは1時半頃。他にお客さんは古民家の店内の1階と2階にそれぞれ1組ずつ。その2組のオーダーが焼きあがったあと僕らのマルゲリータが石窯に入り、結構すぐに出てきた。石窯の火力のおかげか? マルゲリータのバジルは、まさに今そこで摘んだフレッシュなヤツ。
『ビラパワ』マルゲリータ
↓庭先にはこのバジル他にも自家製ハーブが色々…。
『ビラパワ』庭先のフレッシュ・バジル
↓こっちがアンチョビ(と玉ねぎ)のピザ。
『ビラパワ』アンチョビ(と玉ねぎ)のピザ
 写真の通り、見るからに美味そうなピザが出て来たけど、目の前の石窯で焼いているところを見て、天気が良い明るい庭先で食べられて、そりゃぁ〜不味い訳が無いんだけど、本当にモチモチふっくらで美味かった。たまたま数日前に都心で某イタリア人の名前を冠するチェーン店で食べたピザより美味いと思った(あれだって不味くは無いけど)。本当に優しい味のピザ。

 古民家の店内も石窯の小屋の中も庭先も、結構色々細かいモノが沢山飾られていて年月を感じたので、もう店を始めて随分長いのかな?と思ったら意外に最近で2011年オープンだった。まだまる4年。実はご主人は同じ県内の加須市で造園師(多分今も)をしていたらしい(違う場所だったかも。うろ覚え)。で、ここはご主人の実家で数年前に戻って来たそうだ。…なので、庭先やらなんやら結構自分たちで少しずつ手作りで拡充させていったらしい。ピザ3種でスタートしたそうで。

 ピザの直径は25cmほどでペロっと食べてしまった。…ので追加。3枚目は“自家製”に惹かれてベーコンのピザ↓
『ビラパワ』自家製ベーコンのピザ
 ペーコンは添加物を入れて無いということで赤味は無いんだけど、これも美味い。地元で採れたキタアカリのスライスも入っていて実に良く合う。あぁ、本物のビールが飲みたい…。
 「そう言えば、忘れてました」と、自家製ハラペーニョソースを出してくれた。凄く自然な辛さで、二人して汗を拭きながら3枚目を味わった。

 ビラパワには犬と猫が一匹ずつ居て、猫はどこかで寝ているらしく見当たらなかったんだけど、僕がピザを注文している間に嫁さんが犬ちゃんを暫く撫でていて、注文終わったので写真を撮ろうと近づくと、何故か数歩遠ざかって一旦止まって僅かに振り返る。で、また僕が近づくと数歩遠ざかって止まり少しだけ振り返る。結局マトモに撮らさせてくれなかった。どちらかと言えば僕は動物には好かれる方なんで、微妙にショック…。
『ビラパワ』犬
 さて、3枚目を食べ終わった頃には先客の2組は店を出ていて客は僕らだけになった。ピザ焼きの任を解かれたご主人は、農作業をしに裏の方に行ってしまったのだけど奥さんとは暫くでお話しできて、僕らにとっては興味深い話しを色々と聞くことができた。田舎でお店を出すということは…みたいなのとか。
 誰も居なくなったおかげで、古民家の店内も隅々までゆっくり見ることができた。ホントにいい感じ。色々と苦労もあったろうプロセスを一切無視して簡単に言ってしまうけど、ちょっと羨ましい。

↓入り口側から見た古民家側。
『ビラパワ』吹き抜け
↓土間には薪ストーブが。
『ビラパワ』土間
↓土間の上は吹き抜けになっている。
『ビラパワ』吹き抜け
↓倉庫から出てきたという看板。
『ビラパワ』倉庫から出てきたという看板
↓二階はその昔、蚕を飼っていた屋根裏だったそうで。
『ビラパワ』二階
↓二階からの眺めはいい。
『ビラパワ』二階からの景色
↓アンティークなものもチラホラ。
『ビラパワ』階段途中のビクター犬
『ビラパワ』2階の柱時計
『ビラパワ』裸電球
『ビラパワ』の扇風機
『ビラパワ』栓抜き
↓わざわざ職人に昔の手法で張って貰ったという天井の電線。
『ビラパワ』昔の手法で張って貰ったという電線
↓立派な梁。昔は屋根裏で蚕を育てていたらしい。
『ビラパワ』二階の梁

 ビラパワのブログに出ていたんだけど、奥さんは子供の頃にタイのバンコクに居たらしく、その頃住んでいたアパートの名前が『ビラパワ』で(今は改装されて結構旅行者の人気のホテルになってる様で)、そこから取った名前だそうで。タイのビラパワには行けないけど、ここにはまたすぐ…今度はバイクで来る。


 ビラパワを出たあと長瀞の川縁に少し寄ったんだけど、そのとき嫁さんが近くにいたカップルに頼まれて、記念写真を撮る図↓
嫁さんが川縁でカップルを撮る図
雑記とか。 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

MAZDA CX-3 試乗ドライブ。

 今、関東マツダが『1day乗りホーダイ!!』というキャンペーンをやっていて、嫁さんの平日休みに合わせて僕も日中仕事をちょっとお休みして、まる1日出たばかりの“CX-3”でドライブしてきた。

 ディーラーに開店時間の10:00ちょうどに行き、返却時間の18:00まで8時間(実際には説明やらで10:30出発)借りれるので、ちょっと足を延ばして板橋区志村のディーラーから長瀞の日帰り温泉まで、往復でほぼぴったり200kmのドライブ。往路は概ね高速&有料道路で帰りは山間部の曲がりくねった道を少し走れた。さすがにこれだけ乗ると結構車のことが解るので、良い企画だと思う。ここ数年の“鼓動デザイン”のマツダ車はどれも欧州車並みにスタイリッシュだと思うし(若干若向けな感じはするけど)、実際作りも含めていわゆる“良い車”に見えていたから、最新のマツダ車に少し長い時間乗ってみたかったところで。
CX-3 1day乗りホーダイ試乗1
 CX-3は、最近(特に欧州で)流行りのBセグメントSUVに一応分類されると思うんだけど、ユーティリティーよりスタイリングにスペースを使っていることもあり、この手の車としてはかなりスポーティーなデザインで洒落てる。…という訳で、逆にSUV的なスペース・ユーティリティーはほぼ無い。もっともFFしか無いナンチャッテばかりのBセグメント欧州SUV車と違い、AWD(4WD)の設定がある点は走りの上では立派にSUV的と言えるのかも。
 ベース車となったデミオより50〜100万円以上上乗せが必要な車で、一番高いグレードは300万円以上もする。もっともデミオとは車台が同じというだけで、エクステリア&インテリア共に1つ上のクラス感のある出来映え。それにエンジンはスカイアクティブDという1.5Lのディーゼル1グレードなのも高い理由のひとつ(通常ディーゼル車は割高)。燃料は軽油だから割安になるけど。
 上の写真では車体色は白に見えるけど「セラミックメタリック」という新色で、わずかにグレーがかったメタリックカラー。『陶器の白』をイメージしたという上品な色合いだったけど、好みで言えば「赤」の方が好き。しかも最近のマツダの赤(「ソウルレッドプレミアムメタリック」という長い名前)は凄く深みと艶感のある渋い赤で更にイイ。
 試乗車は“XD Touring L Package”という一番上のグレードで、インテリアは白い革シート、ダッシュボードやドア内張りの一部にも白やエンジの革(合成皮革)を使い高級感がある内装。デザイン自体もあまりゴテっとして無くて程よくシンプルにまとまっていて結構好み。
 走行中によく聞けば(特に低速時に)ディーゼル特有のカラカラした音と僅かな振動が伝わるけど、特に注意しても気になるほどでは無く、言われなければディーゼル車と気づかなかったかも。これよりずっと煩いガソリン車ばかり乗ってたし(出発時に間違ってガソリンを入れ無いように言われるまで、すっかりディーゼル車ってことを忘れていたから危なかった)。高速道路でロードノイズが少し大きめの瞬間はあったけど、基本的に室内は概ね静か。
 そう言えば、高速で少し車速を上げたら自動的にラジオのボリュームが大きくなった。アクティブ・セーフティな装置も諸々付いてるし、10年前に90年代のシビック・フェリオを手放して以来の僕には、ホントに隔世の感…。

 上に書いた様にスタイリング優先のシワ寄せで同クラスのSUVとしては室内が若干狭いんだけど(さすがにヘッドスペースには余裕があった)、個人的にはタイトな車内は好みなのでそこはむしろ好感を持った。車体サイズを掴み易く取り回しがし易い。但し、ラゲッジルームの狭さはちょっと…。ベースのデミオより狭い気がする。ディーラーで比べ無かったけど。もし購入を考えるとしたら(考えて無いけど)このラゲッジルームの狭さはかなり引っかかる。開口部もちょっと狭いし。入るか解らないけどゴルフバッグを積めたとしても入れにくそう(もう何年もゴルフバッグは実家に置きっ放しなんで関係無いけど)。普段困ることはないとしてもトランクの奥行きも浅く、若干大きな荷物を積むとき…例えば車輪の付いたスーツケースとか、直売所で買ったドロ付き野菜一杯のダンボールとか、どのくらいの荷物までリアシートを倒さずに詰めるかな? 綺麗な白い革張りシートの室内に、汚れそうな荷物は入れたく無いなぁ。

 でも、ある程度走りを楽しむ方向であれば、やっぱり今ドキの車は良くできてるなぁ〜という印象(新型デミオにすら乗って無いけど)。車体剛性は凄くしっかりしていて、ちょっとした段差や路面のウネリでサスが結構動くときでも、ボディ側は全く歪みを感じさせる様な感覚は皆無。ただ、300万円車と考えると、サスの動きそのものにしっとり感がちょっと足りない気もしたけど…(つい数日前に、新車のスバル・レガシー アウトバックに乗ったせいもある。比べるのは酷だけど)。
 エンジンはさすがディーゼル車、低回転からトルク感があって普通に乗る分(林道の登りのようなところも)には全く不満無し。アクセルをそれほど踏み込まなくても普通に進んで行く…し、踏み込めばググッと遅れず加速する。
 気になる燃費は満タン法で“13.8km/Lだった。高速半分、残りを一般道と山道で半々ずつ…という感じ。アイドリング・ストップもついていたのでもう少し伸びるかと期待したんだけど、こんなもんなのかな。
 ATもパドルシフト付きで、特に峠道で併用すると自分の感覚とAT車特有のズレが無く気持ち良く乗れる(Dレンジでも良く走るけど、やっぱり時々感覚とズレる)。変速した直後の“間”は若干あるけど、それもすぐ慣れた。最近のDCT(デュアルクラッチ)車に乗ったことが無いから分からないけど、そっちはもっと楽しいかもしれない…とも思うものの、AT車でもマニュル・モードがあれば、まぁ、そう飛ばす訳でもないしこれで許容できちゃうな。
CX-3 1day乗りホーダイ試乗2
 実質4時間くらいは運転していたと思うけど、中々心地良かった。質感の高い車内の雰囲気で過ごす…という点も含めて。ただ、実際に購入考えると、上に書いた様に個人的にはやっぱりユーティリティーが気になる。CX-3を一言で言えば、見た目がSUV的な4人(乗車定員は5人だけど)乗れるロードスター…なのかも。


 ちなみに今回行ったのは、秩父温泉の『満願の湯』という日帰り温泉施設。平日だったこともあって空いていて非常に良かった。渓谷沿いにあり、露天風呂から滝が見える。若干肌にぬるぬるした感じが残る泉質。東京北部や埼玉南部からのアクセスも良いんで土日祝は混んでそうだから、また平日に来ようと思う。ただ、風呂入るだけだと800円はちょっと高いかな。
 そう言えば、大広間でカラオケを歌っているおじさんがやけに上手だった。

 お風呂のあと、ランチに美味しい石窯焼きピザを食べ、長瀞の川べりで少し冷たい水に足を付けたりと、嫁さん共々満足なドライブだった(ちなみに嫁さんもCX-3は高評価だった。欲しいのとは違う…という点も同じだったw)。
 そのピザ屋(“ビラパワ”という店)は本当に気に入ったので、次の記事で詳細を。
“ビラパワ”のピザ
長瀞川べりで
持てないけど車が好き。 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

フイルム時代のレンズをミラーレス機で。

 僕がデジイチ(デジタル一眼レフ)を止めて、富士フイルムのミラーレスに乗り換えてから2年半ほど経ったけど、レンズは未だに最初にキットで購入した18mmと35mm(純正のXFレンズ)の2本の単焦点レンズしか無い。ちなみにこの2年半の間に、XFレンズは随分魅力的なラインナップを拡充していて、なんとも悩ましい限りで…(レンズだけじゃなくてXシリーズのボディもだけど)。

 とは言え、無い袖は振れない訳だけど、先日ふと、デスクの置き物に成り下がってしまっているフイルム時代の一眼レフ、Canonの初代F-1に目をやると、そこには28mmという焦点距離のレンズが付いている。数年前に白黒フィルムで写真を撮ろうとF-1を復活させたとき(結局そのとき撮った数本のフィルムは1本も現像せずに放置中)、元々持っていたNew FD 35-105mmという大きく重いレンズをY!オクで売り払い、その代わりに落として手に入れたもの↓(撮る前にホコリ拭くの忘れた)。
New FD28mm f2.8
 で、このレンズを僕のX-Pro1で使えれば、とりあえず手持ちの18mmと35mmの間に位置する焦点距離のレンズを手に入れることになる。XFレンズの写りがあまりに良いので、この古い35mmフィルム時代のレンズを生かすつもりは無かったんだけど、このNew FDレンズのデザインは結構好きだし、元々アナログ機的なX-Pro1のデザインにオールド・レンズのデザインは非常にマッチするので、初めてマウント・アダプターのことを調べてみた。
 
 FUJIのXシリーズは“Xマウント”という独自規格なんだけど、このマウントに対応しているレンズは、まずは当然富士フイルム純正のXFレンズ。そしてドイツのカールツァイスのTouitの3本だけ。ただ、Xシリーズが発売になったときから富士はMマウント用の純正アダプターを用意していて、これを使えばライカのMマウント・レンズが使える様になる。まぁ、僕はライカなんて高級機は触ったことも無いし、当然Mマウント・レンズは1本も持って無い訳だけど、X-Pro1にカール・ツァイスやズミルックス、フォクトレンダーなんかの超高級Mマウント・レンズを付け(た写真を見)ると高級感が増して凄く似合うので(元々X-Pro1のデザインはライカっぽいし)、その方向はちょっと憧れる。目指さない(せない)けど。

 話を戻し、ちょこっと調べてみたら純正以外でXマウント用の変換アダプターは結構色々出ていて、目的の『FD→XF』をざっと見ただけでも数種類あった。しかも思っていたよりずっと安い。なので、通販だし安物だし仮に届いたものが使えなくても懐(と心)が痛まない様に、そこそこの見た目(金属の質感とか)で一番安いものを選んだら、これが結構精度も高くて意外に良かった。Y!オクで見つけた新品で、送料(定形外郵便)込みでなんと2千円。『K&F CONCEPT』というブランドのもの。サイトを見たら中国広東の会社製らしい。コレ↓
K&F CONCEPT FD-FXマウント・アダプター
 FUJI純正のMマウント・アダプターと比べてK&F CONCEPTのアダプターは大分厚みがあり、比較的コンパクトなNew FD28mm f2.8でも少し全体が長くなった。XF35mmにフードを付けた長さと同じくらい。でも、取り付けたときのカチっとした感覚や金属の質感、レンズやボディとの見た目のバランスも結構良い。
 ただ、取説が無いので(単純に回してつけるだけのものだけど)、アダプター本体リングに「LOCK←→OPEN」と書いてあるのを見て、LOCK方向にアダプターを回してレンズに取付けようと思ったら、これが逆回しだった。なんでだろう?と思ったら、マウント・アダプターを先にボディ側に取り付け、後からレンズをボディに取り付ける場合はこの方向で合っていたから(つまりレンズを回す方向を指示している)、まぁ、これで良いのかな。なんとなくしっくり来ないんだけど…。
Canon New FD28mm f2.8 + K&F CONCEPT FD-FXマウント・アダプター
↓カメラがX-Pro1しか無いのでiPhone撮影。
Canon New FD28mm f2.8 + K&F CONCEPT FD-FXマウント・アダプター + FUJIFILM X-Pro1
 そっか…と、アダプターが届いてカメラに付ける段になって気付いたんだけど、FD28mmには黄色いフィルターを付けていてた↓(白黒専用のY2フィルター)
白黒専用Y2フィルター
 さすがにこれはカラー撮影で使えないから、早々に無色透明の保護フィルターを買わないと(ちなみにX-Pro1には、Yフィルタは元よりRやGフィルタを入れた白黒フィルム・シミュレーションもある)。

 さて、届いたマウント・アダプターの重さは90gだった。FD28mmと足して253g。手持ちのFX35mm+フードより少し重い。
↓マウント・アダプター
K&F CONCEPT FD-FXマウント・アダプター/重さ
↓マウント・アダプター+FD28mm
K&F CONCEPT FD-FXマウント・アダプター+NewFD28mm f2.8/重さ
↓XF35mm+フード
XF35mmF1.4+フード/重さ
 そして、X-Pro1に普段付けっ放しにしている18mmならフード付きでも143g、無しだと131gでとてもコンパクト、かつ画角もボケ味も良くてでとても好きなレンズ。もちろん画質はフジノン・クオリティで折紙付。
XF18mmF2.0+フード/重さ
XF18mmF2.0/重さ
 以下、3本のレンズをX-Pro1に装着したときのボリューム感の比較。ついでにフード有無も(これ等もiPhone撮影)。
↓X-Pro1+マウント・アダプター+FD28mm
X-Pro1+K&F CONCEPTアダプター+NewFD28mm f2.8
↓X-Pro1+XF35mm+フード
X-Pro1+XF35mmF1.4+フード
↓X-Pro1+XF35mm
X-Pro1+XF35mmF1.4
↓X-Pro1+XF18mm+フード
X-Pro1+XF18mmF2.0+フード
↓X-Pro1+XF18mm
X-Pro1+XF18mmF2.0
 18mmのレンズフード先端の下部直線部分が曲がって見えるのは、本当に曲がってるから。いつぞや落とした。樹脂製フードだったら割れたんだろうけど、金属製なので曲がった。指で戻そうと思ったけど意外に硬くて全く曲がらず、なんとなくそのままになっている。

 18mm、28mm、35mmの画角比較(対象近いけど。全て絞り開放)
↓XF18mm撮影
XF18mmの画角
↓FD28mm+マウント・アダプター撮影
NewFD28mmの画角
↓XF35mm撮影
XF35mmの画角
 18と35の真ん中は26.5なので、両者の間より僅かに拡大気味に見えるはず…なんだけど、実際にはより画角が狭く見える。これはアダプターの厚み分、レンズ後ろ玉とセンサー面との距離が遠くなるから…とかなのかな? よく分からない。
 まぁ、でも、とにかく2本の間の画角で撮れるのは嬉しい(実はXF23mmF1.4という素晴らしいレンズがあるんだけど、結構高くて順番的に次に手を出し難いなぁと思っているので…)。

 画質的にはXFレンズと比べるとボケ部分が若干ガサついてる感じがするんだけど、まぁ、僕がスナップ撮るレベルでは特別気になることは無い。
 それより、F-1を久しぶりに引っ張り出したときにも感じたけど、やっぱりフィルム時代のマニュアル・レンズのフォーカス・リングは、程よいトルク感とスムーズさがあり心地良い…と言うか、ピンを合わせやすい。X-Pro1にはフォーカス・ピーキングというEVFや液晶モニター画面にピントが来ている部分のエッジが白く光る機能がついていて、マニュアル・レンズのアナログな感触と液晶ファインダーのデジタルの利便性とで、デジイチよりよっぽどマニュアル・フォーカスは合わせ易い。特にX-Pro1は時々(いや、かなり)もたつくAFなんで、実は意外に普段使えるかも。

 というわけで、半ば死んでいたレンズ資産を、わずか2千円(あぁ、あと保護フィルター代も)で活かせることになった訳で、ちょっと嬉しい。
X-Pro1と3本のレンズ達(+F-1ボディ)
写真のこと。 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

嫁のVIVAちゃん変身!

 僕のBRUNOちゃんはここのところ急にカスタムが進んだ訳だけど、実は嫁さんのVIVA(本国名。日本では商標の関係でVIVO)ちゃんもカスタマイズされている。今回ドロップハンドル化したのを機に少しまとめて紹介。

 去年の10月、知り合ったばかりの近所のクロモリロード乗りのOさんから、「ハンドルを変えて余ったから…」と嫁さんにハンドルバーを頂いた。元々嫁がドロップハンドル化したいと思い始めたのも、このOさんが「女性がクロモリロードのドロップハンドル車に、街中で乗ってたらカッコイイから…」と唆したがきっかけだったので、まぁ、Oさんがその気になった嫁さんに責任をとった…とも言える。

 ただ、ハンドルバーだけ貰ってもすぐに交換できるようなものでもなく、また、VIVAちゃんに元々付いていたハンドルがステムと一体だったことと(ココの3枚目の写真を参照)、ドロップ化に伴いブレーキレバーを懐かしの“ギドネットレバー”にしたい…と言う嫁さんの要望もあり、タダで頂いたハンドルバー以外に、結局合計2.5万円ほどのパーツ代をプラスしてやっと必要なものが揃った。勿論予算の工面もあるけど、それ以前にステムやバーテープの選択で迷いに迷った結果、ハンドルを貰ってから半年以上経って漸くドロップハンドル化が完了した。
VIVA/ドロップハンドル化01
 最後の最後まで本人が迷っていたのがバーテープの色。実は一昨年の暮れにサドルを僕と同じBROOKSのサドルに変更していたんだけど、それが革では無く当時発売直後だった“C17 CAMBIUM(カンビウム)”という、天然ゴムとコットンを使ったもので、車体全体やCAMBIUMの色や質感とのバランスもあり、一時は布バーテープに色を着けるという方向に向かったり…と、迷い捲っていた。

↓BROOKS C17 CAMBIUM サドル表面はオーガニックコットン。防水加工されている。サドル自体はかなり固いけど、同社の革サドルほどはカチカチでも無く適度にしなる。
VIVA/BROOKS C17s CAMBIUM 1
↓通常の革サドルと違い、ベースの骨組みはアルミダイキャスト製でモダン。サドルの下地の天然ゴムは結構な厚みがあるのが解る。
VIVA/BROOKS C17s CAMBIUM 2
↓鋲のC17「s」は、女性用smallサイズのs。
VIVA/BROOKS C17s CAMBIUM 3
 で、BROOKSからCAMBIUM用のオーガニックコットンのバーテープも発売になったけど、結局普通の革製バーテープに落ち着いた。中々決められなかったのは色や質感のこともあったけど、そもそもBROOKSのバーテープが高いせいも大きかった。しかし布バーテープは劣化が早い…とか、他社の革製で質感が良さそうなのが無く(少なくとも入手しやすい中では)、結局のところ質感に満足できる選択肢が他に無いという感じで。
 BROOKSの革製に決めてからも、今度は(ネット上の写真を見て)色で迷い捲っていたけど、たまたま先日寄った有楽町のY'sロードの店頭にほとんどすべてのカラーバリエーションの在庫があり、実際に箱から出して色を見比べられて、漸く“アップルグリーン”に決定。レジに持って行ったら実は割引になっていた…というオマケが付いた。

 今回のカスタムも僕がほとんど組み上げたのだけど、バーテープ巻きだけは1から嫁さんが自力でやった。最初に巻いた右側半分は数回再チャレンジが必要だったものの、慣れた後の左半分は一発OKだった。最初の仕事にしては中々じゃないかなぁ〜と思う。いや、お世辞では無く。
VIVA/BROOKS BarTape Apple Green 1
↓お約束のBROOKS 木製バーエンドキャップ。こちらも綺麗にハマってる。
VIVA/BROOKS BarEndCap
 最初に書いたけど、ご覧の通りブレーキレバーも変更した。Billion(いさみや)のギドネットレバー。最近のクロモリロードの復活に合わせた様で、十数年振りの復刻版らしい。ダイアコンペにも似たレバーがあるんだけど、わずかにレバーが太めで野暮ったいのと、Billionはブレーキの戻りを即すバネ入りで使いやすい(はず)。
 僕のBRUNOは通常のドロップハンドル用のブレーキレバーが付いているけど、言うまでもなくこっちの方が見た目がスッキリする。僕もいずれ通常のレバーは外そうと思ってる。なんせ買って3年補助ブレーキしか使わず、一度も通常のブレーキレバーを触ったことが無い…。
VIVA/BROOKS BarTape Apple GreenとBillion ギドネットレバー 1
↓レバー先端までポリッシュ仕上げが美しい。
VIVA/BROOKS BarTape Apple GreenとBillion ギドネットレバー 2
↓ハンドル幅一杯までブレーキレバーの先が来る。
VIVA/BROOKS BarTape Apple GreenとBillion ギドネットレバー 3
 今回のドロップハンドル化の中で実は一番パーツ代が高かったのが、全パーツ代の半分ほどを占める“ハンドル・ステム”。勿論もっと安いのも沢山あるんだけど、元々VIVAに一体型で付いていたハンドル&ステムがクロームメッキ仕上げのとても美しいデザインのものだったので、できるだけそのテイストを残そうとした結果…だ。仕方ない。
 国産ハンドルの雄“NITTO(日東)”と、“FAIRWEATHER”というブランドがコラボして作ったアヘッド・ステムで、通常スペーサーで埋める“首”の部分が一体になっている鉄製のクロームメッキ仕上げの製品。溶接部分も綺麗に仕上げられポリッシュも美しく非常に艶やか。また、鉄製であるが故にハンドルを止める“巻き”の部分を非常に薄く作れ、ここが厚ぼったいアルミ製とは違う繊細さがある。ステムはいつも目に入る部分なんで嫁さんは(僕も)拘った…おかげで高くなった訳だ。ステムキャップだけは250円ほどのアルミ製だけど…。
VIVA/NITTO&FAIRWEATHER UI-7 INTEGRATED STEM 1
VIVA/NITTO&FAIRWEATHER UI-7 INTEGRATED STEM 3
 という訳で、ドロップハンドル化したVIVAちゃんの全体像。黄色いフレームや明るいベージュのサドルに対して、『差し色』的な明るめのグリーンのバーテープが、ハデ過ぎず地味過ぎずで結構似合ってると思う。
VIVA/ドロップハンドル化完成1
VIVA/ドロップハンドル化完成2
 僕のBRUNOちゃんと全く同じチェーンとスプロケに交換もしてるんだけど、その説明は割愛で。
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スプロケット&チェーン交換

 珍しくブログ連投。予告通り、自転車のスプロケとチェーンの交換ネタ。

 以前からずっと気になっていたので、やっと…という感じ。スプロケはシマノの“CS-HG50-8”という8速のもの。チェーンはKMCという台湾ブランドの“Z7NP”というミッシングリンク付きの製品。どちらも安価でシルバーのメッキ仕上げ。今回嫁さんのVIVA(デンマークの本国名。日本では商標の関係でVIVO)ちゃんも同時に全く同じセットで変更。
 リア8速は2台とも今までと同じで、僕は12-25丁から、嫁さんは13-23丁から共に13-26丁に変更。基本的に街乗りポタリングしかしないのでそれほどスピードは要らないし、たまに遭遇する急坂をもう少し楽に…という選択。特に嫁さんのVIVAちゃんの方はチェーンリングがシングルなので、これで大分ギアの選択肢が普段使いの実情に合う…はず。
スプロケとチェーン
 今回道具も一式揃えた。全て専用工具。高いものは買えないので、amazonでの口コミ評価を参考にしつつ、そこそこの見た目と価格で選んだ。ただ、チェーンカッターだけはそれほど高く無かったのでちょっと可愛いTOPEAK(トピーク)のヤツにした(写真右端)。工具にこだわり始めると危険なのでこの辺りで…。
スプロケ&チェーン交換ツール一式
 で、パーツもツールもそれぞれ単品ではそれほど高いモノでは無いんだけど、2台分のチェーン&スプロケと工具一式を一気に揃えると2万円弱ほどになるもんで、なんとなく躊躇…と言うかタイミングを逸していた。それがここに来て、BRUNOちゃんのクランク&チェーンリングやシートが綺麗になると、どうしても比較して“黒ずんだ(元々黒っぽい製品)”チェーン&スプロケがより一層汚く見えて、この3年で摩耗もしてるだろうと言うことで一気に交換。スッキリした。安物ではあるもののキラキラしていてイイ。
シマノのCS-HG50-8スプロケットとKNCのZ7NPチェーンのアップ
 しかし、これで今度は元々付いていたシマノの安物Rディレイラーと真っ黒の樹脂プーリーが余計に気になる様に…。こうしてハマっていく訳だ(嫁さんも同じ気持ちなのが救い…w)。
スプロケ&チェーン交換後のBRUNOちゃん
↓前回、BROOKSサドルに変更したときの写真。大差無いと言えば無いけど、本人の気持ちは晴れた。
BRUNOにBROOKS Swift Chromeを装着
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『マル耐』準備。

 去年の11月に引き続き、今月最後の土曜日に3度目の参戦になる『マル耐(4時間マルっと耐久走行会)』。去年の5月は参加費払ったのに走れなかったので、5月に走るのは初めて。

 で、11月に走ったとき、ネジ留式のバンクセンサーが減り過ぎていたのに気づかずネジの頭1つを削ってしまったまま放置していたのを思い出し、直前でバタバタしない様に早めに交換した。
 “バンクセンサー”がなんたるか?は、ここを読む人なら知ってると思うんで割愛するけど(ちなみに、どうもバンクセンサーというのは和製英語っぽくて“Knee Slider”が正しいらしい。正しく“膝スリ装置”だ)、これが意外とアッと言う間に減ってしまうシロモノなのは意外と知られて無いかも…。

↓片側の4箇所あるネジのうちひとつの頭が、削れて無くなっている。
ちなみに2つのセンサーの厚みが違うのは、左コーナーの方が得意でバンクし易く削れるのが早い為。時々左右のセンサーを交換するんだけど、今回は忘れたままこの状態に。
GCMバンクセンサー1
GCMバンクセンサー/ネジの頭を削ってしまった
 今までロクに見ずにセンサーを外せるかなぁ〜と若干心配してたんだけど、良く見ると小さく十字の穴が残っていたので、一番小さいサイズのドライバーでグリグリ回したらなんとか外れた。
GCMバンクセンサー/なんとか外れた
↓頭の無くなったネジ。
GCMバンクセンサー/削れたネジ
↓もう片っぽもベースの革の端が少し削れてる。こっちは特別問題無いんだけど、こんなところ擦ってるって乗り方おかしいのかな? それともセンサーの取り付け位置のせいだろうか?
GCMバンクセンサー/ちなみに反対側はベースを欠損
 ネジ留式のバンクセンサーは、2年前のもてぎでの転倒後、修理をお願いしたYONEZOというツナギ屋さんに置いてあったのがリーズナブルで良いと付けて貰った。一般的にバンクセンサーはベースのベルクロが付いた部分とセンサーの樹脂(革製もある…と言うか昔は革だったけど滑りが悪い)が一体になってる。
 実はバンクセンサーってただの樹脂の塊っぽい割には結構高くて(有名ブランド品は左右で4〜6千円くらい)、大事なインターフェイス部分とは言え、なんだかやっぱりひたすら削れていくものに毎度数千円掛かるのもなぁ〜と勿体無い感満載のパーツ(まぁ、距離換算ならガソリン代より安いけど)。それがこの“GCM”というブランドのバンクセンサーはご覧の通りで樹脂部分だけ交換すれば良く、コストは左右で2.5千円ほど(だったと思う。ツナギ修理の合計金額しか残って無くうろ覚え)。
 …という経緯があり、今回交換時期が来ていた(と言うか過ぎてた)。

 で、本来ならYONEZOさんに聞けば良いんだろうけど、とりあえずネットで“GCMバンクセンサー”を検索してみると、どこにも売ってる気配が無い…どころか廃盤になったらしき情報ページも一部あったり…(製造している会社のサイトには、一応紹介ページは残ってる)。
 それでなんだかちょっと面倒臭くなって、安いバンクセンサーが他にあったらそれで良いか…と探すと、Web!ke(バイク用品のネットショップ)にあった。ベース部付きの一体型なんだけど左右セットで2千円ちょい。ちょうどWeb!keのポイントが少し溜まっていたので送料込みで千円弱に。若干不安はあったけど、まぁ、安いし…。
クレバーライト・バンクセンサー
クレバーライト・バンクセンサー/裏側のR具合
 ベースのベルクロが付いた部分は革では無い人工素材で結構薄い。ツナギに貼り付けるだけだからベース自体はそれ程強度は不要だけど、ベースと樹脂部分の接着が実際どうなのかは使ってみないと不明。
 そのセンサー部分の樹脂は、写真ではカーボン調の模様が見えるけど勿論カーボンでは無い。ちょっと安っぽいプラスチック成型品…という感じ。
クレバーライト・バンクセンサー/センサー部分の樹脂
↓こちらは外したGCMの樹脂センサー部分の裏側。結構厚みもありしっかりしたものだった。Rは緩かったけど特に問題無かった。
GCMバンクセンサー/なんとか外れた
 まぁ、とりあえずツナギに付けてみた。裏側のRが深いので、膝(と言うよりスネに近いんだけど)部分にぴったりハマる感じではある。見た目的にはあんまり目立たなくて良いかな。これで走行会3回くらい持つならリーズナブルだけどなぁ〜。
クレバーライト・バンクセンサー/ツナギに装着
 ところで、↓こんなモノも買ってしまった。amazonで¥906-也。多分“マル耐”くらいしか使い処が無いんだけど…w
マル耐用ストップウォッチ
 一応ピットで毎週のラップを(かなりアバウトに)計測してる。レースっぽいし、なんせタイムがわかるのはお遊びとは言え楽しい。しかしストップウォッチを触ったのなんて何十年振りだろ。安いので期待してなかったけど、意外にボタンのクリック感とか良い。ちょっと無駄にカチカチしたくなる。ただ、電源ボタンが無くて液晶が表示されっ放しなのは予想外だった(多分、電池なんてほとんど喰わないだろうけど)。もしかしてストップウォッチってそんなものだったっけ?
 とにかくこれで、落とさない様に気を遣いながら、たまにタッチミスをしたりしながら使っていた“iPhone”を使わずに済む。

 あとは当日雨さえ降らなければ。一応、過去3回とも終日晴れ(走れて無い去年の5月も含め)。なので是非次回もお天道様には宜しくお願いしたいところ。
我が名はバイク乗り。 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)