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2014年秋。十勝視察旅行記(9)

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以下、過去記事。
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7)

 十勝・清水町は、帯広市の西隣り芽室町を挟んだ更に隣りで、帯広から見ると北西に広がる町。芽室町も清水町も日高山脈に沿っていて(実は帯広市も一部日高山脈に掛かるのだけど)、日高山脈の向こう側は旭川や富良野がある上川支庁…という位置関係。Tさんにこの日案内して貰っているのは、十勝の西端のエリアということになる。
 実は最近十勝に興味を持つまで、北海道のこの辺りでは帯広や富良野の地名や場所は知っていても芽室町(最初“根室”と聞き間違えた)や清水町(静岡のイメージ)は聞いた事が無かった。いや、僕は'03年にツーリングでどちらも通り過ぎているので、気に留めたことが無かった…と言うのが正しい。
 ただ、その清水町の更に北隣にある“新得町”は大分前から知っていた。最初に富良野の名前を知ったのとソースは同じだ。'81年から'01年まで続いた例のドラマの中で、'95年のスペシャルに“新得駅”は登場する(もう20年も経つのか…)。例のお兄ちゃんが、これから駆け落ちするという例の妹を夜行列車に乗せるため、例の親父には内緒で深夜に車で新得駅まで送る…というシーンだ。
 まぁ、それはともかく、以来“新得”という地名にはなんとなく親近感があった。もっともどんな街なのかは全然知らないんだけど。

 Tさんの自家製リフォーム中の家を出たあと、その新得町に向かう。実は僕が一箇所だけリクエストしていた、“共働学舎 新得農場”という団体が経営する『ミンタル』という施設に連れて行って貰うため。“ミンタル”はアイヌ語で「広場」とか「人の行き交う場所」という意味だそうだ。僕等はそこの売店が目当て。この旅行記の“その(4)”の冒頭で書きかけた新得のチーズ工房とはここのこと。
 ここを知ったのは1年くらい前のNHKの番組。本場スイスの伝統的なチーズの作り方を学んだ方が、帰国後に学んだ製法に忠実に乳牛の飼育からチーズ作りまでを行っていて、そして今ではここのチーズが日本国内だけでは無く、スイスを始め欧州各国のチーズコンテストで受賞していると知り、十勝に行く際には是非ここに寄ろうと思っていた場所。“共働学舎”というのが国内に何箇所かあることや、活動がチーズ作りだけでは無いことは後で調べて知ったんだけど。

↓新得農場の“ミンタル”外観
共働学舎 新得農場『ミンタル』外観
↓ショップ部分
共働学舎 新得農場『ミンタル』ショップ
 何種類か買ったチーズは(単純に比較はできないけど)似た様なタイプの(特に外国産)チーズで比べるとかなり割安だと思う…し、東京に戻ってから食べたのだけど、とてもナチュラルで美味しいものだった。まぁ、ここなら当たり前なのか…。
 日本でチーズを普段食べる文化はまだまだだと思うので(価格のせいもあると思う)、欧州の様にびっくりするくらいの種類のチーズが簡単に手に入る様な状況には中々ならないと思うけど、十勝にはここの他にもいくつもチーズ工房がある様なのでそれはそれで楽しみな土地だ。
 ちなみに、僕は初経験だったけどホエー(チーズを作るときに出る汁)ジャムも美味しかった。ジャムというより蜂蜜の様な感じのものだけど、もっとずっとあっさりとしている。

 チーズを買い、ホットミルクを飲み、外のデッキに出ると、凄く人懐こくて可愛いらしい子猫が寄って来た。少しだけ庭を歩いたんだけど、その間先に行ったり後から来たりとずっと付いて来た。
『ミンタル』のデッキに居た人懐こい子猫
 さて、“にゃん”に別れを告げて次に向かう。同じ新得町内だそうだ。

 新得町は90%が森林という“概ね山”の町なのだけど、総面積は東京都の約半分もあるので残りの10%だけでも結構広い。次の目的地まではその10%部分を走る。そこは新得らしく無い、つまり十勝らしい真っ直ぐな道と畑が広がる風景が続く十勝平野の北西部。
 次の目的地は、広い平野の中に住宅が数件だけ寄り合う場所にあった。“ごりらのしっぽ”というパン屋。東京のくらしフェアでTさんから話を聞いていた店だ。金・土・日の週に3日しか空いていない店。たまたま旅程を週末にしたので来ることが出来た。こんなところにパン屋があるなんて外から分からないから、知ってる人だけがわざわざ目指して来る店だ。

↓店(というより小屋)の外観。
“ごりらのしっぽ”外観
 小さな扉を開けて潜る様に中に入ると、一瞬真っ暗で何も見えない。遅れて目が慣れてくると、一つしか無い棚に少しだけパンが並んでいる。見るからに硬くて歯ごたえがあり、味の濃そうなパンだ。
 このやり過ぎなほどの薄暗さと、並んでいるパン達のオーラに圧倒された…。パン屋に入るなり“圧倒された”なんて生まれて初めての経験なんだけど…。
 Tさん曰く、ドイツの片田舎にあるパン屋みたいだと。僕はドイツに行ったことが無いんで知らないけど、そう言われるとなんとなく納得してしまう雰囲気。

↓店内には“超”ハード系のパンが並ぶ
“ごりらのしっぽ”のパン1
“ごりらのしっぽ”のパン2
↓実際の店内はこのくらいの暗さ。本当に穴倉に居る様。
“ごりらのしっぽ”の店内
↓ちょっと反射しちゃって見難いけどメニュー。
“ごりらのしっぽ”のメニュー
 嫁さんがトレイを持ってトングでパンを持ち上げた瞬間、「重〜い!」と。確かに持ってみるとずっしりと来る。“パン”から想像する重さでは無い。
 バゲット状と山型の2種類のライ麦パンと、イチヂクが入った丸いパンを持ち帰り用に、そしてTさん超お勧めのクロワッサンも買い、それは店の外ですぐにかぶりつく。サクサク、ホロホロ。僕(と嫁)の知っているクロワッサンとは全く違う。違うけど…何だろう?と考えるとやっぱりクロワッサン。なんとも不思議な食感と美味さ。“ごりらのしっぽ”恐るべし。

↓そのクロワッサン
“ごりらのしっぽ”のクロワッサン
↓店の外には大量の薪木が積んである。これでパンを焼くらしい。
“ごりらのしっぽ”外の薪
 いやぁ〜、ホントに良い店に連れて来て貰った。クロワッサンをアッと言う間に食べてしまったので、バゲット状のライ麦パンにかぶりついてみるが、硬くてなかなか噛み切れない。…が、やはり美味い。ホテルの部屋に戻ってもパン切りナイフが無いから、これは東京に帰るまでお預けだ。チーズと共に楽しみ。

 “ごりらのしっぽ”に大感激・大感動したこともあり、その後寄った、新得町の東隣にある鹿追町の道の駅の直売所や、清水町にある清水公園内の“サルビアというカフェは、あまり印象に残らなかった。多分、今日、最初の方で行っていたら普通に良かったと思っていたかも。“ごりらのしっぽ”のインパクトが凄すぎて、若干上の空だったかもなぁ。

 17時過ぎにTさんの家に戻る。ちょうど辺りは暗くなり初めてきた。Tさんにお礼を言って、レンタカーに乗り換え帯広に向かう道に戻る。いやいや、濃い半日だった。

 しばらく走っていると、ちょうどバックミラーに夕焼けに浮かび上がる日高山脈の稜線が綺麗に見えたので、写真を撮るのにちょうど良い位置を探しながら走っていたら、若干タイミングが遅くなってしまった…。
夕焼けに映る日高山脈の稜線
続く
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