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ペトロフが素晴らしい。

 4月の旅行記が途中で止まったままだけど、ちょっと先日あった話を。

 ここのところ“ピアノが欲しい病”を患ってる。たまに表面化する持病。まぁ、僕はロクに弾けないし、そもそも今のマンションは『ピアノ不可』なんで、金銭的な問題も含めて極めて実現性も低い話で…。まぁ、いつもの妄想の話。

 その持病。今まではピアノ熱が上がる度「どうせ生ピアノは置けないし…」と、鍵盤タッチがリアルなキーボードや電子ピアノばかり調べてたから、生ピアノのことは良く知らなかった。でも、どんなに本物に似ていても電子ピアノはあくまで“家電”。色んな意味で。
 電子ピアノには当然“弦”が無い。これが最大の利点であり欠点で、勿論利点は音量をコントロールできること。欠点の方は致命的で、誰が弾いていも同じ音が出てしまうもんで、『打弦楽器』たるピアノの演奏技術を指先と耳で確認しながら練習できないこと。僕は今まで鍵盤のタッチがどれだけ本物に近いか?ばかりが気になっていて、この点をスコっと見落としていた。
 それと個人的に電子ピアノには、所有感をくすぐる様な魅力を感じ無い。年々僕の嗜好が、旧いバイクや車、クロモリフレームの自転車、機械式時計や革製品、木や鉄素材のモノと言った、アナログ&シンプル&ナチュラル方向に向かっているせいだ。その点においてもアコースティックピアノは至高。

 実はつい最近まで、僕はグランドピアノのタッチはやたらと重いもんだと思い込んでいて(多分、昔実家にあったアップライトの鍵盤が軽過ぎたんだろう。学校の体育館や音楽室で触るグランドピアノの鍵盤が重い…という記憶のイメージで)、構造上それが勘違いだったと知ったばかりで、最近グランドピアノを試弾したらタッチのあまりの気持ち良さに感動してしまった。アップライトに比べて連打性が高いこともこのとき初めて知ったり。僕にはそれを生かす技術も必要も無いけど…。
 とにかくそんな“発見”があって、ここ最近急にグランドピアノに惹かれてた。アップライトすら置けない状況を棚に上げて…。まぁ、お金も腕も無くても、素晴らしい性能のスポーツカーを欲しいと思うのと同じだ。
 で、探すと都合の良い製品を誰かが考えてるもんで、『グランフィール』と言う商品を見つけた。アップライトピアノをグランドピアノの様なタッチに変えるらしい。
 これなら部屋にアップライトさえなんとか置ければグランドピアノのフィーリングを…と、更に妄想は膨らみ、今度はアップライトピアノの防音方法を探し始める。でも、防音室の設置は現実的では無いし、サイレント機能は結局電子ピアノになってしまうのが嫌な上、音漏れを気にしてずっとサイレント状態…というオチになりそうで、何か上手くアップライトピアノを生のまま防音・静音する方法は無いかな?と探していたら、これまた発見。『ナイトーン』と言う商品。サイトや動画だけだと消音性に若干怪しさを感じつつも、俄然興味が湧いてくる。

 で、ここから本題。

 そのナイトーン入りピアノを試弾できるところを探していたら、『ペトロフ』というチェコ製のピアノを扱う『ピアノプレップ』という正規輸入代理店が出てきた。初めて聞くブランド。ネット上では賛否が両極端。でも、150年も歴史があるメーカーだったり、材料から製造までほぼチェコ産でほとんど手作りのピアノなのに、国産より少し上くらいの価格帯で夢のまた夢…という感じでも無く(←気のせい)、本物を見てみたい気持ちが瞬時に大きくなった。で、結局我慢出来ずにその三日後、白金台にあるピアノプレップへ向かった。“白金台+外国製ピアノ専門店”という場違い感に、若干腰が引けつつ…。
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ7
(↑ペトロフの欧州のブランドらしいマーク)

 都営三田線の白金台駅から徒歩7〜8分、桜田通り沿いのビルの一階にピアノプレップはあった。通り側はガラス張りのショールームで、2人の人がピアノの調整をしているのが見える。営業中なのに入り口は鍵が掛かっていたりして、ちょっと欧州の店の雰囲気だ。やっぱり微妙に敷居が高い…。
 一瞬躊躇したもののここまで来て帰る選択肢は無いので、ガラスの扉をノックする。すぐに僕に気付き鍵を開けてくれた。「買う予定は当面無くて見たいだけなんですけど、お邪魔して良いですか?」と、横柄なのか低姿勢なのか解らない台詞を発すると、どうぞどうぞと。
 対応してくれたのは社長の山内さん。ペトロフの説明だけでは無く、試弾と共にピアノの細かい構造や調整方法の話をしてくれたのだけど、目ウロコの話が多くてやたら驚くやら感心するやら。

 まず、アップライトの一番低価格(125万円)のモデルを試弾させて貰うと、これが偉く弾き易い…いや、気持ち良い。アップライトなのになぁ〜と言う感じの驚き。素性の良いピアノをキチンと調整すると、こんなに印象違うものなのか…と。
 僕はアップライトピアノはグランドピアノの廉価版と思っていたんだけど、どうも海外ではアップライトにはグランドとは違う別の良さがある…というのが共通認識らしい。これは確かにそうかもしれないと思い始める。
ペトロフピアノ/ピアノプレップ3
(↑ペトロフアップライトピアノの中)
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ5
(↑赤と緑のフェルトの厚みで鍵盤の高さと深さを調整)
ペトロフピアノ/ピアノプレップ1
(↑丁寧に調整されて綺麗に上面の高さを揃えられた鍵盤)

 で、気になっていた“ナイトーン”については、感覚的に生音の10分の1くらいに感じるもんで結構驚いた。通りに面した天井の高いショールームとマンションの部屋で聴くのとでは印象が違うだろうけど、夜、部屋でTVを観ているときの音量の方が大きい気がする。まぁ(※個人の感想です)だけど。アップライトのミュート機能ってたいして音量は小さくならないんだけど、それより若干絞れるくらいかな?…とか勝手に思ってたんで、いや、これ凄いな。
 それにナイトーンだとミュートした時のこもった感じがせず、音量だけが小さくなってピアノの生音らしさが残る印象。若干角は丸くなるけど。なんにしても、まるで電子ピアノで凄くボリュームを下げているかの音量なのに、それが生音というのが信じられない。
 セット時にピアノ本体に加工の必要が無いのも良い。元々あるミュート用のフェルトを差し替えるだけなんで(アクションの調整は必要)、サイレント機能を後付けする時の様に「ピアノに穴を開けるのか…」と言った、ある種の後ろめたさを感じないで済む。なんか宣伝文句みたいだけど。これなら本当にマンションでも(深夜は別として)普通に弾けそう。じゃぁ、いつ部屋で原音で弾けるか?と言う、悩ましい問題は残り続けるけど。

 中身は同じでボディーの材質や表面仕上げだけが違う製品も聴き比べた。これがまた、外装の違いだけなのにかなり音質が変わる。考えてみれば、アコースティックギターやそれこそバイオリンなんて材質で全然違うんだろうけど、ピアノも弦と木の楽器ということで同じなのかもしれない。…にしても、随分変わるもんで驚いた。
 家具的に木材や仕上げが選べるのもペトロフの利点だけど、同じモデルでも好みの音質が選べるのは面白い。音質と外装の好みがズレると悩ましいけど。

 それと、ピアノ内部の美しさにもやられる。蓋を開けて弾くことが多いグランドピアノと比べて普通は閉じたままのアップライトの内部は、もっと平板で素っ気ないイメージだったんだけど、ペトロフは機械式時計の美しいムーブメントを見ている様でグッとくる。山内さん曰く、チェコの本社工場では、地元のおばちゃんたちが昔ながらの方法で手作りしているらしい。価格帯を考えるとちょっと涙モノだ。
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ6
(↑アップライトピアノの内部)

 3台置いてあったグランドピアノも全て試弾させてくれた。流石にタッチも音色も素晴らしいけど、ペトロフアップライトの気持ち良さを感じた直後だったし、グランドピアノの良さはこの圧倒的な響きがあればこそ…と改めて思う。
 3台のうち1台は5年落ちの中古。購入時に象牙鍵盤に入れ替えたという贅沢な仕様で、その隣の新品と比べてわずか5年差とは思えない角の落ちた深い音色と相まって、何十年も前のオールドピアノの様な風格がある。前オーナーはペトロフのアップライトを買って気に入り、グランドピアノも欲しいと防音室まで用意したらしいんだけど、どうもそこでは吸音され過ぎるらしくてショールームで弾いた時の深い音が鳴らず、気に入っているアップライトもあるし誰か環境の良い人に持って欲しい…と、ここに戻ってきたそうで。環境的に持てても『ここには勿体無い』と言う理由で手放す人の深いピアノ愛には脱帽だけど、この音を聞くとその気持ちも解る気がする。
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ8
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ9
(↑ペトロフグランドピアノの内部)

 グランドピアノの連打性の高さについて話をしてみると、「実は…」と蓋が開いているアップライトのアクション部分を指しながら、山内さんが説明を始めた。
 ちなみにグランドピアノの鍵盤は一番底まで押して音を出した後、鍵盤が完全に上まで戻り切らなくても途中で押すとまた音が出るので、1秒間に最大14〜15回連続して鳴らせるらしい。ところがアップライトピアノは構造上完全に鍵盤が戻り切らないと次の音を出せない。つまりグランドピアノより連続して音を出せる間隔が長くなり、秒間6〜7回が限度みたいだ(僕には今のところこれで十分過ぎるけど)。この辺りはネットで知った話。
 で、山内さん曰く、アップライトピアノで連打する場合、鍵盤を底まで押し込まず浅い部分で繰り返せば連打性が上がる…と。実際ハンマーの動きを見ながら鍵盤をゆっくり触ってみると、完全に鍵盤を底まで押し込まなくても音が出る位置がある。ギリギリそこで指を離せば鍵盤が戻る時間が短くなる訳だ。アップライトの方がある意味繊細さが必要なのかもしれない。
 もうひとつアップライトピアノの機能を生かしたなテクニックがあって、3本あるペダルの左側(アップライトではソフトペダルと言うらしい)を踏むと、ハンマーと弦の距離が近付いて同じ力で弾いても音が小さく柔らかく鳴る機能なんだけど、このアクションの構造を利用して連打性を上げることもできる…と。音は少し小さくなる訳だけど、トリル(隣同志の鍵盤を交互に細かく連打する奏法)を入れるときは大抵小さい音の様な気もするので、実用上は問題無さそう。
 僕がこの話で一番興味を惹かれた点は、アップライトでもグランドピアノと同じ様に音を出せるという点以上に、アップライトピアノを上手に弾きこなすためにはグランドピアノとは違ったテクニックが必要だという点。つまり海外での認識通り、アップライトはアップライトの“良さ(面白さ)”がある訳だ。僕自身が実際ここでアップライトを弾いて気持ち良かったことも含めて、グランドピアノの方が上…というイメージが完全に無くなった。
 この時点でアップライトピアノ独自の奏法の方に興味が行ってしまったので、もうひとつ気になっていた“グランフィール”の件はすっかりどこかへ消え…。

 店内にあったアップライトピアノのうち、一番背の高いモデルの音を聴いたときのその響きの豊かさや迫力も、僕の中のピアノヒエラルキー的なイメージを消した一件。グランドピアノの小さい奴と比べたら遜色無い…は言い過ぎかな。でもそのくらいの印象。スペースは狭くても騒音問題が無いなら、こういう背高アップライトを選ぶのも良いかもしれない。あぁ、ちょっとしたバーとかカフェに置くとか似合いそう。

 山内さんは、ピアノの調整部分を試しに一箇所弄ると、その前後で音質やタッチがどう変わるかを鍵盤を押させてくれたので、その変化が想像以上に大きいことを実感できた。1つの鍵盤につき幾つも調整箇所があってそれを88鍵分やる訳だから(2〜3日掛かるらしい)、この調整でピアノの印象が相当変わるのは容易に想像がつく。いかようにも好みに合わせられるのかも…とすら思わせる。この細かい調整作業を『プレップアップ(精密調整)』と言うそうだ。
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ10
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ11
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ12
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ13
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ14
(↑わざわざグランドピアノのアクション部分を外して見せてくれた)

 山内さんの経歴は店舗サイトを見てもらうとして、その経験上、これまで一部の高級ピアノを除いて、精密に調整され維持されているピアノに出会うことが少なかったそうで。ペトロフの販売を始めた今も他社製品の出張調整は頼まれることがあって、“調律”しかされて来なかったであろうものが多い…と。
 実は今まで(そもそもマイナーだけど)ペトロフの評価が日本で低い理由は2つあるらしく、ひとつは、チェコが社会主義体制時代にペトロフが国営だった頃、品質に若干バラツキがあったらしいこと。もうひとつは、出荷時の時点ではまだ調整が完全ではないらしいということ。これは向こうでは、販売店側で(一人一人の好みに合わせることも含めて)しっかり最終調整をして納品するのが当たり前…という考え方がある様で、これまでペトロフピアノを納品した日本の店が、もし、工場出荷時にそれなりの品質で仕上げられている国産ピアノしか扱ったことの無い店舗だとすれば、そもそも納品前に調整する必要すら知らないのではないか?と。
 山内さんがペトロフだけを扱う代理店として独立した理由は、まずはペトロフピアノのポテンシャルの高さが日本では知られていないので、これをきちんと“プレップアップ”して販売したいこと。そしてそのプレップアップ自体、どんなピアノにも必要なことを日本でも根付かせていきたい…と。本当にその真摯な姿勢には頭が下がる。
 勿論ピアノプレップで納品するペトロフピアノは、全て2〜3日かけてしっかりプレップアップするらしいんだけど、その調整でピアノが満足する仕上がりになると、毎回同じ様に「今回のは良く出来たなぁ〜」と暫くニヤニヤしながらピアノを眺めているらしい。なんだか色々羨ましい。

 僕は“チェコ”で思いつく製品は「シュコダ」くらい…と話すと、予想以上に山内さんにウケた。シュコダというのはチェコの古い自動車メーカーなんだけど(今はVW傘下)日本では無名なので、シュコダの名前が出てくること自体が意外だったんだろう。まぁ、そんな感じでピアノに絡めて他にも面白い話が尽きず、店を訪ねたのは閉店一時間前だったのに、三時間以上もお邪魔してしまった。おかげで、ちょっと見に行っただけなのに、店を出る頃にはすっかりペトロフとピアノプレップ、そして山内さんのファンになってしまい…。まったく困ったもんだ。
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断捨離『CD編』。

 ほんの10〜15年くらい前までは僕の部屋は(比較的整理はされていたものの)モノで溢れていた。例えば漫画の単行本や定期購読の雑誌、古くはカセットテープ、アナログ盤レコードやVHSテープの様な少しずつ確実に溜まっていくモノや、押入れの奥で何年も眠り続ける微妙に踏ん切りが付かず捨てられないモノ。あと概ね読み返すことはない新刊本や文庫本。それと食玩やプラモ、鉄道模型やミニカーなんかのオモチャ類。
 たまの引越しや趣味が変わったりで時々一気に処分するんだけど、その隙間を埋める様にまた別のモノが溜まり始める。買っては捨て…の繰り返し。漫画の単行本なんて一度数百冊を全部処分した後にまたジワジワと増え、つい4年ほど前に約2百冊を再び処分したばかり…。
 ずっとそんな感じだったのが、10年くらい前(40歳前後)からようやくお金の使い方がモノからコトへと変わってきて、以前と比べれば随分物欲が減って余計なモノを買わなくなったし(何かちょっと欲しくなっても、どうせ後で捨てるのか…と思うと)、モノを沢山持っていること自体に嫌気が差してきて処分の方も少しずつ進め、今では随分部屋がすっきりした。もう少しで無駄と思えるモノは全て排除できそう。

 で、今回、最大の難関だった“音楽CD”を、ついに断捨離した。…と言っても、90タイトルだけ残すことにしたんだけど。

 10年くらい前まで640〜650枚ほどあったCD。ただ、ジャケ買いや流行りで買ったものの、その後ほぼ聞いてないのも結構あって、数年前からそういうのを中心にiTunesに(ほとんどAACだったので)Appleロスレスで再取り込みしてから処分していた。それが300枚ほどまで減らしたところでHDDの容量が無くなったのと、枚数が減るに連れて愛着度が高くなるので選別が面倒になり、この2年くらい作業が止まっていて…。

 実はこの10年ほど普段音楽を聴かなくなっていたので、雑誌やマンガと違って一応音源はiTunesに残すし、最悪バックアップも含めて飛んでしまっても、今時1曲単位で簡単に手に入るし(音楽はiTunesでしか再生しないのでCDクオリティは不要といえば不要)、CDの紙ジャケがそんなに愛おしいかと言うと…?。やっぱり1枚残らず捨てても良いんじゃ無いかとも思った。断捨離の本質的に。ただ、25年以上も買い集めて来たことや、本当に好きなアーティストやアルバムは中々吹っ切れず、フェイバレット盤だけは…と。

 それにしてもいざ処分するとなると、選択の基準に悩んだ。1〜2曲だけ今でも気に入っているアルバムや、ファンとは言えないけど割と好きな大御所の名盤やベスト盤なんかを残すと、枚数が全然減らない。結局基準を『ほぼ全曲好きで、今でもなんだかグッと来るアルバム』に変更した。
 するとそのほとんどが、お金が無くてLPやCDを簡単には買えなかった、一番音楽にハマっていた頃に聴いた作品に集中した。'80年代+αの10数年間。いわゆる“80's”モノがメイン。
 しかし、その後少し好みが広がったにしても、基本的に僕の“音楽耳”はこの時期で止まったんだなぁ〜と、今回自分で選んだCDを再聴しながら改めて。いや、知ってたけど。

 ここ数年の音楽の好みは、ジャズ・ライヴだったりクラシックのピアノ曲だったり、とにかく“生音”や“生演奏”が中心で、ヒットチャートで流れる“最新の作られた音”を聴いてもほとんど何も感じなくなった。YMOやクラフトワーク、ニュー・ロマンティクス系の古い電子音は、未だにグッと来るって言うのに。極稀にちょっと良いなぁ〜と思うヒット曲があっても、どこか'80〜'90年代初めの雰囲気があったりする。まぁ、歳を喰った証拠か…。
(ちなみに少し前にちょっと気に入ったのはコレ↓)


 で、作業をコンプリートさせる段階で少し後悔が…。
 実は最初に自分の中で普遍的だと思うアーティストのCDは全部残すと決め、さっさとプラケース(背/裏面の紙ジャケを挟んだまま)を捨ててファイリングしたんだけど、枚数減らしを進めていく中でこの中からも処分相当盤が結構出てきた。いや、最初に盲目的に決めずに考えるべきだった。それらは最初から保存盤では無かった筈。
 好きな(好きだった)アーティストでも惰性で新譜を買っていた時期のモノだったり、今聴くと当時ほどの思い入れを感じられ無かったり…と、合わせて37タイトル。これ等はプラケースが無くいからBOOK OFF行きは不可能。つまり“処分=捨てる”となり、それはそれでなんか勿体なくて…。保存スペース的はファイル1冊だから特別邪魔にはならないんだけど、なんか“二軍”感満載のCDファイルが…。


 ところで、実はアナログ盤LPが四半世紀以上実家に置きっ放しだったりする。先月お盆で帰省したときに数えてみたら約70枚あった。レコード店の売り場面積の半分以上がCDに移行する頃まで買っていたもの。
 ちなみに人生で一番最初に自分で買ったLPは、映画版『銀河鉄道999』のサントラ。音楽にハマり掛ける中学一年の頃('79年)に買った。勿論まだある。最初はLPなんて早々買えず、たまたま当時TVで再放送していて好きになり、たまたま家にLPがあったザ・モンキーズを聴いていた(LPの話は、また別の機会に)。
 で、アナログ盤は基本的に処分せず、いずれインテリアとして飾ろうとか思ってたりするんだけど、半分以上はCDとタイトルが被ってる(大半をCDで買い直したつもりでいたんだけど、LPしか無いのが結構あって驚いた)。同じ音源をCDとLPで両方持つ意味って何かあるんだろうか?(現状レコード・プレーヤーはウチに無いけど)。小さなパンフ的冊子みたいなCDジャケットには一辺30cmの厚紙ジャケットの存在感は全く無いから、CDクオリティの音源を持つ意味合いになるんだけど…(それはLPが有ろうと無かろうと同じか)。仮にLPと被っているCDのみ処分するとしたら、それはそれで“断捨離”の中途半端感があるし…。
 久しぶりにLPジャケットを見て、こんなにデカいのを学校に持って行って友達同士で貸し借りしてたんだよなぁ〜なんて思い出しながら、やっぱりCDは要らないのかな…なんて、また迷い始めて。

 って言うか、LPは持っておくのか?オレ。
保存盤CDファイルケース
→【マイ・フェイヴァリットCD 全タイトル】(2015.8現在)
→【売るに売れないケース無しCD 全タイトル】(2015.8現在)
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マイ・フェイヴァリットCD 全タイトル

前記事“断捨離『CD編』”の資料ページ。

 今回(2015.8)の断捨離の結果、処分せず残したCD全90タイトル。それなりに好きなアーティスト作品でも処分したものが結構あるんだけど、できるだけ枚数を減らすために最終的に決めた保存盤の条件は…

 (概ね)全曲好きで、今でもなんだかグッと来るアルバム

 結果的に残ったのは、当時「擦り切れるほど聴いた」ものが多いので、曲が良い、好み、ということの他に、当時の思い出や雰囲気を感じる刷り込み効果が多分にある気がする…。


【YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)】
◇ イエロー・マジック・オーケストラ(日本版)
◇ イエロー・マジック・オーケストラ(米国編集盤)
◇ ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
◇ 公的抑圧(パブリック・プレッシャー)
◇ X∞増殖
◇ BGM
◇ テクノデリック
◇ サーヴィス
◇ コンプリート・サーヴィス(2枚組)
◇ テクノドン
◇ テクノドン・リミックス
◇ ライヴ・アット・紀伊国屋ホール1978
◇ ライヴ・アット・武道館1980
◇ フェイカー・ホリック(2枚組)
◇ YMO GO HOME(2枚組)
◇ UC YMO(2枚組)
◇ ハイ・テック/ノー・クライム(リミックス盤)
◇ YMO vs ザ・ヒューマン・リーグ(リミックス盤)

【コズミック・ヴィレッジ】
◇ ナイス・エイジ(YMOリミックス盤)

【坂本龍一】
◇ 千のナイフ
◇ B-2 UNIT
◇ 音楽図鑑完全盤

【高橋幸宏】
◇ サラヴァ
◇ 音楽殺人
◇ ニウロマンティック
◇ ホワット・ミー・ウォーリー? ぼく、だいじょうぶ?

【サディスティック・ミカ・バンド】
◇ ホット・メニュー!
◇ 黒船

【クラフトワーク】
◇ アウトバーン
◇ 放射能(Radio Activity)
◇ ヨーロッパ急行(Trans Europe Express)
◇ 人間解体(Man Machine)
◇ コンピュータ・ワールド
◇ エレクトリック・カフェ
◇ THE MIX
◇ エキスポ2000
◇ ツール・ド・フランス・サウンド・トラック
◇ ミニマム・マキシマム
◇ トリビュート・トゥ・クラフトワーク

【デペッシュ・モード】
◇ ア・ブロークン・ファーム
◇ コントラクション・タイム・アゲイン
◇ サム・グレート・リウォード
◇ ブラック・セレブレーション
◇ ミュージック・フォー・ザ・マッセーズ
◇ デペッシュ・モード101〜ライヴ・イン・パサディナ〜(2枚組)
◇ ヴァイオレーター

【ウルトラヴォックス】
◇ ヴィエナ
◇ エデンの嵐(Rage In Eden)
◇ カルテット
◇ ラメント
◇ U-VOX
◇ オール・ストード・スティル・イン・福岡(ブート盤)
◇ プライヴェート・ライヴス・イン・東京(ブート盤)
◇ ワン・スモール・デイ・イン・ロンドン(ブート盤)

【ミッジ・ユーロ&ウルトラヴォックス】
◇ イフ・アイ・ワズ:ヴェリー・ベスト・オブ・ミッジ・ユーロ&ウルトラヴォックス

【ティアーズ・フォー・フィアーズ】
◇ ザ・ハーティング
◇ シャウト(Songs From The Big Chair)
◇ シーズ・オブ・ラヴ

【JAPAN】
◇ アッセンブラージュ
◇ クワイエット・ライフ
◇ 孤独な影(Gentlemen Take Polaroids)
◇ 錻力の太鼓(Tin Drum)
◇ オイル・オン・キャンヴァス

【U2】
◇ WAR〜闘〜
◇ 焔(The Unforgettable Fire)
◇ ヨシュア・トゥリー

【ニック・カーショウ】
◇ ヒューマン・レーシング
◇ ザ・リドル
◇ レディオ・ミュジコーラ
◇ ザ・ワークス
◇ ザ・コレクション

【ハワード・ジョーンズ】
◇ かくれんぼ(Humans Lib)
◇ ドリーム・イントゥ・アクション
◇ ワン・トゥ・ワン
◇ クロス・ザット・ライン
◇ ライヴ・アコースティック・アメリカ
◇ メタモファシス

【Yazoo(Yaz)】
◇ オンリー・ユー(Upstairs at Eric's)

【デュラン・デュラン】
◇ リオ
◇ デュラン・デュラン(ザ・ウェディング・アルバム)

【ザ・パワー・ステーション】
◇ ザ・パワー・ステーション

【カジャグーグー】
◇ 君はトゥー・シャイ(White Feathers)

【ロキシー・ミュージック】
◇ アヴァロン

【シンプル・マインズ】
◇ スパークル・イン・ザ・レイン

【ピーター・ガブリエル】
◇ So

【ドナルド・フェイゲン】
◇ ザ・ナイトフライ

【トーマス・ドルビー】
◇ 地平球(The Flat Earth)

【スクリッティ・ポリッティ】
◇ キューピッド&サイケ85

【ジャミロクワイ】
◇ トラヴェリング・ウィズアウト・ムービング 〜ジャミロクワイと旅に出よう〜

【MARRS(マーズ)】
◇ パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム


 さて、下記の面々を処分しカジャグーグーを残すのか〜!と、自分へ突っ込んだり…。

 ちなみに残した上記のアーティストのうち、U2、デペッシュ・モード、ハワード・ジョーンズ、シンプル・マインズ、デュラン・デュラン、高橋幸宏…辺りは、一時大好きだったせいでその後惰性で買っていた時期も長く、結局処分した枚数の方が圧倒的に多い。

 そして以下は、複数枚持っていたけど1枚も残さず処分したアーティスト。
a-ha、ABC、バックストリート・ボーイズ、バナナラマ、ザ・ビートルズ、ベル・ビヴ・ディヴォー、ビッグ・カントリー、ブラック、ブロンスキー・ビート、ブロス、ブライアン・フェリー、ボン・ジョヴィ、ザ・カーディガンズ、ザ・カーズ、ザ・ケミカル・ブラザーズ、カルチャー・クラブ、ザ・コミュナーズ、キュリオシティ・キルド・ザ・キャット、デビッド・ボウイ、デビッド・シルヴィアン、デッド・オア・アライヴ、エレクトロニック、ユーリズ・ミックス、エヴリシング・バット・ザ・ガール、フランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッド、ガーベイジ、ジョージ・マイケル、ホリー・ジョンソン、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、ヒューマン・リーグ、インフォメーション・ソサイアティー、INXS、THE KLF、カイリー・ミノーグ、レッド・ツェッペリン、レヴェル42、リンプ・ビズキット、リンキン・パーク、リヴィング・イン・ア・ボックス、ロンドン・ビート、M.C.ハマー、ミック・カーン、ミッジ・ユーロ、ザ・モンキーズ(←LP残し前提)、Mr.ミスター、ポール・ヤング、ペット・ショップ・ボーイズ、リック・アストリー、ライト・セッド・フレッド、ロビー・ネヴィル、ロバート・パーマー、Run-DMC、シンプリー・レッド、スケッチ・ショウ、スパンダー・バレエ、スパイス・ガールズ、スティング、スタイル・カウンシル、スウィング・アウト・シスター、テイ・トウワ、トンプソン・ツインズ、アンダー・ワールド、ワン・チャン、ワム、オフコース、土屋昌巳、電気グルーヴ、808ステイト

 更に1枚しか持ってなくて処分したのは数知れず…。
 いずれにしても上記を見れば明らかな様に、YMO系とクラフトワーク以外は(それだけで大半だけど)、残したのも処分したのも80〜90年代半ばの英国系ポップ、テクノが中心。…って言うか、2000年以降にメジャー・デビューしたアーティストでCDを買ったのは、リンキンくらいかも…(1stアルバムがギリギリ'00年発売)。

 ちなみに、友人・知人のジャズ・アルバムが全部で10枚ほどあるけど、主旨と違うので割愛(勿論、楽曲好きだから保存盤)。


→【売るに売れないケース無しCD 全タイトル】(2015.8現在)
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売るに売れないケース無しCD 全タイトル

前々記事“断捨離『CD編』”の資料ページ。

 さて、こちらは最後に“断捨離対象”になったけど、最初に保存版と決めてプラケースを捨ててしまい行き場を失ったCD達。中途半端に37タイトル。


【YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)】
◇ YMO リミキシーズ テクノポリス2000-00(リミックス盤)
◇ YMO リミキシーズ テクノポリス2000-01(リミックス盤)

【ヤモ】
◇ タイム・パイ

【デペッシュ・モード】
◇ ニュー・ライフ
◇ サウンズ・オブ・ザ・ユニバース
◇ ストレンジ・ラヴ(ロングバージョンのミニアルバム)
◇ ソングス・オブ・フェイス・アンド・デボーション
◇ ウルトラ
◇ エキサイター
◇ プレイング・ジ・エンジェル
◇ フォー・ザ・マースィズ 〜デペッシュ・モード・トリビュート〜

【U2】
◇ ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム(2枚組)
◇ オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド
◇ ズーロッパ
◇ ポップ
◇ ザ・ベスト・オブU2
◇ アクトン・ベイビー
◇ 魂の叫び(Rattle and Hum)

【アダム・クレイトン&ラリー・ミューレン】
◇ ミッション・インポッシブルのテーマ

【ウルトラヴォックス】
◇ システム・オブ・ロマンス
◇ ザ・コレクション
◇ ライヴ・イン・イタリー
◇ エクステンデッド・ウルトラヴォックス

【ミッジ・ユーロ】
◇ アンサーズ・トゥ・ナッシング
◇ ピュア
◇ ブリーズ

【デュラン・デュラン】
◇ ストレンジ・ビヘイヴァー(2枚組)
※DURAN 2 は最初に全て保存版にしていたんだけど、9タイトルのプラケースが何故か残っていて“無事”BOOK OFF行き。

【スクリッティ・ポリッティ】
◇ アノミー&ボノミー

【ハワード・ジョーンズ】
◇ イン・ザ・ランニング
◇ エンジェルズ&ラヴァーズ

【デヴィッド・シルヴィアン】
◇ デッド・ビーズ・オン・ア・ケイク
◇ ゴーン・トゥ・アース

【JBK】
◇ _ISM

【ドルフィン・ブラザーズ】
◇ キャッチ・ザ・フォール

【スティーブ・ジャンセン&リチャード・バービエリ】
◇ ストーン・トゥ・フレッシュ

【ミック・カーン】
◇ ベスチャル・クラスター

【ガーベイジ】
◇ バージョン2.0

【スウィングアウト・シスター】
◇ イッツ・ベター・トゥ・トラヴェル


 さて、どうしたもんか…。


→【マイ・フェイヴァリットCD 全タイトル】(2015.8現在)
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