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傷だらけだったX-Pro1が!?

 欧州旅行日記の間に、ちょっとカメラネタ。

 僕の現在唯一のデジタルカメラである、FUJIFILMの“X-Pro1”。これが突然「カードエラー」が出てSDカードを認識しなくなり六本木のサービスセンターに修理に出していたんだけど、本日無事に直って戻って来た。メインの修理内容は基盤一式の交換。

 で、実は2年半前にX-Pro1を購入してから間もない2014年の4月頃、1mくらいの高さからアスファルトの路面に落とし、OVF(光学ビューファインダー)の窓のど真ん中に縦一本ヒビが入った(勿論ボディ上面にも凹みと傷が付いた)。でも普段はほとんどEVF(電子ビューファインダー)ばかり使っていて実用上ほとんど問題も無買ったし、動作に不審なところも無い事もあり、修理代が2〜3万円掛かると言うのを聞いて、結局そのまま2年以上放置していた。
 という状態で今回の修理。六本木のサービスセンターに持って行ってから数日後に修理内容と金額の連絡を電話で貰ったとき、そのヒビの入ったOVFの窓が何らかの衝撃で実際に割れ、EVFや他の部分まで壊して修理代が余計に掛かる可能性や、今回なら差額が部品代のみなので…と交換を勧められ、「そうですね」と、割れたOVF窓の交換をお願いした。

 そして今日、戻って来たカメラを見てびっくり。多分ファインダー部分とトップカバーは軍艦部も含めてASSYなんだろう、2年半の間、カバーもせずカバンに放り込んで毎日持ち歩いていたので、角が傷だらけで金属の地金が見えていたカメラの上部が、なんとピカピカの新品になってた。まるで関係無いシャッターボタンやダイヤル部分も新品だ…多分。これはこれで嬉しいんだけど、それなりに年季が入った佇まいにも結構愛着があっただけに、ちょっと複雑な気持ち…。かと言って、この新品同様の綺麗なボディにわざと傷をつける気もしないし。まぁ、また傷だらけになって年季が入るまで、このX-Pro1をまだまだ長く使い倒せと言う神のお達しか…。

 そういう意味では、この2年半の間ほとんどEVFしか使ってなかったけど、折角OVFの窓のヒビが無くなり視野も綺麗になった訳だし、最初にX-Pro1を選んだ動機もこのクリアなOVFを覗いた時の感動だったので、後継のX-Pro2やX100Tの様にOVF内でピントの確認は出来ないけど、もう少し積極的にX-Pro1のOVFを使って撮ってみようかと思う次第です。

 (どうせX-Pro2買う予算無いしね…)
ピカピカになったX-Pro1
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FUJI-X新機種が2つとも良くて…。

 今どき、デジタルカメラが4年間もモデルチェンジをしないのは珍しいと思う。感覚値だけど。で、4年振りにようやく二代目となった富士フイルムの『X-Pro“2”』の実機を、新製品発表のイベントをやっていた富士フイルム・スクエアで触ってきた。X-Pro1を愛して止まず動作のノロさを嘆く僕としては、ずっとこの日を待っていた。↓これ。
X-Pro2発表。フジフイルムスクエアにて
↑レンズは出たばかりのXF35mmF2。このセットならレンズもボディも防塵防滴で雨の日も雪の日もOK。
 パッと目はX-Pro1と比べて「グリップがちょっと変わったかなぁ〜」という程度の変化。大きさもほぼ同じ。手に持った印象はグリップの形状と素材変更で持ち易くなったけど、ボリューム感は全く変わらない。Xシリーズはモデルチェンジ時にあまり形を変えないのが普通なので予想はしていたけど、それにしてもフラッグシップ機のマイチェンでは無くフルモデルチェンジで、この変化の無さ具合は特筆モノ。ただでさえ4年間変えてないのに。
 ↓こんなモックが並んでいた。
X-Pro1 to Pro2。フジフイルムスクエアにて
 『X-Pro1 to X-Pro2』と言うタイトルで5台のボディが並んでいて、一番左がX-Pro1で右端がX-Pro2。その間の3台を撮ったのが上の写真。それぞれ変更した部分についての理由は、なんとなく分かるような気がする。しかし結局は元に戻った。多分開発側にも「X-Pro1のデザインは不用意に変えたく無い」という強い意識があったんだろう。説明してくれた富士の人も似たようなことを話していた。これを呪縛や停滞と考えるか、良いものは良いと確固たる信念と思うか。僕は後者だと思う。

 外装デザインと同様、性能的にも最近のFUJI-X製品の流れから想像できる内容だったので、以前から伝えられていた『革新的な技術が出せるまではPro1の後継は発売しない』と言う言葉から想像するほどの驚きは無かった。ただ、とにかくAFの速さに感動した。Pro1がアホなくらいノロマなのは間違い無いけど、それにしてもPro2は速くて迷いがない。動体にも追従しまくる。悔しいほど何の迷いもなく一瞬でピントが合う。これだけで個人的にはX-Proはエボリューションしたと思える(笑)
 OVFが既発のX100Tと同じ機構になったのも最大の改良点のひとつ。Pro1はOVFがあるから選んだ様なものだけど(当時既にX-E2が発売後で値段も性能も負けてたにも関わらず)、OVFの使い勝手の悪さで結局ほとんどEVFで撮ってる。打って変わってPro2のOVFは、相当暗い場所以外ならほぼストレス無しで使える筈。こうなると逆に、EVFや一眼レフと比べてガラスの素通しファインダーの良さが際立ってくる。Pro1同様相変わらず“絵”がクリアで視野が広く、覗いていて気持ち良い。

 デジタルカメラとしての内容(性能)は、これまでレンズ交換式Xシリーズの中で2周回遅れの最後尾だったPro1から、Pro2はいきなりトップに躍り出た上、大きく後続を引き離した。ただ、実売価格もかなり高騰して19万円以上。Pro1の発売時が13万円、2年前に出た一眼タイプのT1でも発売時15万円だったんで、価格もブッチ切りに。T1より少し高くなるとは思ってたけど…。T1は今11万円前後まで落ちているので余計に高く感じる。価格がこなれて来るのを待つしかないなぁ。

 まぁ、それはともかく。Pro2はPro1のダメなところが払拭されるだけでは無く、何のストレスも無く何時でも何処でも使える最高のカメラになった。今回Xシリーズが出てから初めて画素数は上げてきたけど、FUJIのAPS-Cセンサーが出す絵はこれまででも十分だったので、このX-Pro2はもう一生モノのカメラとすら思える(まぁ、デジタルの世界では多分それは無いだろうけど)。僕にとっては「アバタもエクボ」すら見つけられない素晴らしいカメラになった。Pro1はエクボだらけだ。今も好きだけど。


 もうひとつ。今回同時に発表になったX70の話。こちらは今までシリーズに無かった機種で、レンズ固定式のX100Tの下位機種として発表された。8万円台後半〜のいわゆる高級コンデジ↓。
富士フイルム・スクエアにて/X70+外付け光学ファインダー
 オプションの外付け光学ファインダー(2万円!!)を付けて貰った。このまんま欲しい。色はブラック一色もあるけどPro1が真っ黒なんで、こっちはオールディーなシルバー狙い。

 古い人間のせいか、スマホやコンデジ的に液晶モニターを見て撮るスタイルが好きになれないのと、ここ2〜3年で急激に進んだ“老眼”(これは完全に“人間が古い”せいだ)のおかげで、液晶モニター自体が見難くなった。それも含めてやっぱりカメラにはファインダーがあって欲しいし、FUJI-Xシリーズ(のファインダー付き機種)が好きな理由の一つ。だから今回X100Tの下位機種として“ファインダーレス”のX70が出ると聞いた時も、さして興味が湧かなかった。
 ただ、掌サイズのコンパクトなボディにも関わらず、上位機種と同じAPS-Cサイズのセンサーに、ズームでは無く18mm(35ミリ版換算で27mm相当)の単焦点レンズを搭載し、絞りリング/シャッター速度ダイヤル/露出補正ダイヤルが揃って付いているのはかなり魅力的だったので、これにファインダーが付いていればなぁ〜と思っていたところ、写真の外付け光学ファインダーがオプションで出ることを知った。これさえ付ければファインダーを覗いて写真が撮れる。ピント合わせは出来ないけど、AFはPro1と違って速くて確実。そしてこのサイズ。あれ?もしや日常持ちに最強X?…と。

 富士フイルム初のタッチパネルチルト式液晶モニターも面白かったけど、良いなと思ったのはクロップ機能。23mmと35mm(換算35mm/50mm)の画角に切り替えられ(撮影データは元のまま)、簡易的にレンズを交換している様なイメージで使えること。単焦点レンズ一体型のコンパクトカメラの利点…まぁ、マニアックな話だ…に拘れる嬉しさと、ズーム付きコンデジの様な利便性をある程度享受できるこの構成に惹かれた。
 極薄のレンズ鏡筒には絞りリングとフォーカスリングがところ狭しと並んでいるんだけど、ボディー側の絞りリングには取手(?)が付いていて回しやすく、いちいち目で見て確かめなくてもフォーカスリングと迷うことは無く、クリック感も良くて使い易いところも「◯」。

 Xシリーズらしく、アナログカメラ的で上質なデザインや使い勝手の良さがある上、とにかくコンパクトであるけどギリギリ小さ過ぎないサイズ感がいい。ポケットサイズは言い過ぎだとしても、小さい鞄のちょっとしたスペースに軽く入る。毎日持って歩いても全く邪魔にならないAPS-Cの単焦点のFUJI-X。しかもレンズは僕がPro1に普段付けっ放しにしてるのと同じ18mm。この画角は個人的にスナップで非常に使い勝手が良い…し、こっちはクロップ機能も使えるし…。参ったなぁ〜。


 ところで、今回XF100-400mm(35ミリ版換算で150-600mm)と言う超望遠ズームも発表になった。別売りの1.4倍テレコーンバーターを付けると、140-560mm(換算210-840mm)にもなる(年内に2倍テレコンも出る噂が)。20万円以上するレンズなので全く眼中に無かったのだけど、「まぁ、折角ですから」と富士の人がPro2に付けてくれた。
 多分X-マウントレンズの中ではダントツに大きく重い(1.4kg)のだけど、これが持った時のバランスが良いのか思ったより重さを感じない。5段分という手ブレ補正も良く効き、室内の明るさでテレ側(400mm)で何枚か撮った画像をカメラの液晶モニターで最大に拡大しても、1枚もブレている様には見えなかった。ちょっとサーキットで使いたくなった。
 「凄く良いけど、20万円以上かぁ〜」と言ったら、「レンタルサービスがありまよ」と富士の人。あ!その手があった。もっとも今のPro1で使うにはAF的に難しいので、やっぱりまずはPro2が…。


 …と、物欲を大いに刺激された、今回の富士フイルム新製品発表。困ったもんだ。
XPro-2/X70/X-mount-lensのカタログ
FUJI-Xのカタログっていつも良いけど、今回のPro2のデザインは秀逸。

 そうそう、X70の開発者トークショーの最後に、世界中のX-Photographers(FUJI-Xを使うプロカメラマン達のグループ)の中から246名の作品を掲載した、とても立派な写真集を頂いた。ホントにタダで貰って良いのかなぁ〜というもの。
X-Photographersの写真集
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フイルム時代のレンズをミラーレス機で。

 僕がデジイチ(デジタル一眼レフ)を止めて、富士フイルムのミラーレスに乗り換えてから2年半ほど経ったけど、レンズは未だに最初にキットで購入した18mmと35mm(純正のXFレンズ)の2本の単焦点レンズしか無い。ちなみにこの2年半の間に、XFレンズは随分魅力的なラインナップを拡充していて、なんとも悩ましい限りで…(レンズだけじゃなくてXシリーズのボディもだけど)。

 とは言え、無い袖は振れない訳だけど、先日ふと、デスクの置き物に成り下がってしまっているフイルム時代の一眼レフ、Canonの初代F-1に目をやると、そこには28mmという焦点距離のレンズが付いている。数年前に白黒フィルムで写真を撮ろうとF-1を復活させたとき(結局そのとき撮った数本のフィルムは1本も現像せずに放置中)、元々持っていたNew FD 35-105mmという大きく重いレンズをY!オクで売り払い、その代わりに落として手に入れたもの↓(撮る前にホコリ拭くの忘れた)。
New FD28mm f2.8
 で、このレンズを僕のX-Pro1で使えれば、とりあえず手持ちの18mmと35mmの間に位置する焦点距離のレンズを手に入れることになる。XFレンズの写りがあまりに良いので、この古い35mmフィルム時代のレンズを生かすつもりは無かったんだけど、このNew FDレンズのデザインは結構好きだし、元々アナログ機的なX-Pro1のデザインにオールド・レンズのデザインは非常にマッチするので、初めてマウント・アダプターのことを調べてみた。
 
 FUJIのXシリーズは“Xマウント”という独自規格なんだけど、このマウントに対応しているレンズは、まずは当然富士フイルム純正のXFレンズ。そしてドイツのカールツァイスのTouitの3本だけ。ただ、Xシリーズが発売になったときから富士はMマウント用の純正アダプターを用意していて、これを使えばライカのMマウント・レンズが使える様になる。まぁ、僕はライカなんて高級機は触ったことも無いし、当然Mマウント・レンズは1本も持って無い訳だけど、X-Pro1にカール・ツァイスやズミルックス、フォクトレンダーなんかの超高級Mマウント・レンズを付け(た写真を見)ると高級感が増して凄く似合うので(元々X-Pro1のデザインはライカっぽいし)、その方向はちょっと憧れる。目指さない(せない)けど。

 話を戻し、ちょこっと調べてみたら純正以外でXマウント用の変換アダプターは結構色々出ていて、目的の『FD→XF』をざっと見ただけでも数種類あった。しかも思っていたよりずっと安い。なので、通販だし安物だし仮に届いたものが使えなくても懐(と心)が痛まない様に、そこそこの見た目(金属の質感とか)で一番安いものを選んだら、これが結構精度も高くて意外に良かった。Y!オクで見つけた新品で、送料(定形外郵便)込みでなんと2千円。『K&F CONCEPT』というブランドのもの。サイトを見たら中国広東の会社製らしい。コレ↓
K&F CONCEPT FD-FXマウント・アダプター
 FUJI純正のMマウント・アダプターと比べてK&F CONCEPTのアダプターは大分厚みがあり、比較的コンパクトなNew FD28mm f2.8でも少し全体が長くなった。XF35mmにフードを付けた長さと同じくらい。でも、取り付けたときのカチっとした感覚や金属の質感、レンズやボディとの見た目のバランスも結構良い。
 ただ、取説が無いので(単純に回してつけるだけのものだけど)、アダプター本体リングに「LOCK←→OPEN」と書いてあるのを見て、LOCK方向にアダプターを回してレンズに取付けようと思ったら、これが逆回しだった。なんでだろう?と思ったら、マウント・アダプターを先にボディ側に取り付け、後からレンズをボディに取り付ける場合はこの方向で合っていたから(つまりレンズを回す方向を指示している)、まぁ、これで良いのかな。なんとなくしっくり来ないんだけど…。
Canon New FD28mm f2.8 + K&F CONCEPT FD-FXマウント・アダプター
↓カメラがX-Pro1しか無いのでiPhone撮影。
Canon New FD28mm f2.8 + K&F CONCEPT FD-FXマウント・アダプター + FUJIFILM X-Pro1
 そっか…と、アダプターが届いてカメラに付ける段になって気付いたんだけど、FD28mmには黄色いフィルターを付けていてた↓(白黒専用のY2フィルター)
白黒専用Y2フィルター
 さすがにこれはカラー撮影で使えないから、早々に無色透明の保護フィルターを買わないと(ちなみにX-Pro1には、Yフィルタは元よりRやGフィルタを入れた白黒フィルム・シミュレーションもある)。

 さて、届いたマウント・アダプターの重さは90gだった。FD28mmと足して253g。手持ちのFX35mm+フードより少し重い。
↓マウント・アダプター
K&F CONCEPT FD-FXマウント・アダプター/重さ
↓マウント・アダプター+FD28mm
K&F CONCEPT FD-FXマウント・アダプター+NewFD28mm f2.8/重さ
↓XF35mm+フード
XF35mmF1.4+フード/重さ
 そして、X-Pro1に普段付けっ放しにしている18mmならフード付きでも143g、無しだと131gでとてもコンパクト、かつ画角もボケ味も良くてでとても好きなレンズ。もちろん画質はフジノン・クオリティで折紙付。
XF18mmF2.0+フード/重さ
XF18mmF2.0/重さ
 以下、3本のレンズをX-Pro1に装着したときのボリューム感の比較。ついでにフード有無も(これ等もiPhone撮影)。
↓X-Pro1+マウント・アダプター+FD28mm
X-Pro1+K&F CONCEPTアダプター+NewFD28mm f2.8
↓X-Pro1+XF35mm+フード
X-Pro1+XF35mmF1.4+フード
↓X-Pro1+XF35mm
X-Pro1+XF35mmF1.4
↓X-Pro1+XF18mm+フード
X-Pro1+XF18mmF2.0+フード
↓X-Pro1+XF18mm
X-Pro1+XF18mmF2.0
 18mmのレンズフード先端の下部直線部分が曲がって見えるのは、本当に曲がってるから。いつぞや落とした。樹脂製フードだったら割れたんだろうけど、金属製なので曲がった。指で戻そうと思ったけど意外に硬くて全く曲がらず、なんとなくそのままになっている。

 18mm、28mm、35mmの画角比較(対象近いけど。全て絞り開放)
↓XF18mm撮影
XF18mmの画角
↓FD28mm+マウント・アダプター撮影
NewFD28mmの画角
↓XF35mm撮影
XF35mmの画角
 18と35の真ん中は26.5なので、両者の間より僅かに拡大気味に見えるはず…なんだけど、実際にはより画角が狭く見える。これはアダプターの厚み分、レンズ後ろ玉とセンサー面との距離が遠くなるから…とかなのかな? よく分からない。
 まぁ、でも、とにかく2本の間の画角で撮れるのは嬉しい(実はXF23mmF1.4という素晴らしいレンズがあるんだけど、結構高くて順番的に次に手を出し難いなぁと思っているので…)。

 画質的にはXFレンズと比べるとボケ部分が若干ガサついてる感じがするんだけど、まぁ、僕がスナップ撮るレベルでは特別気になることは無い。
 それより、F-1を久しぶりに引っ張り出したときにも感じたけど、やっぱりフィルム時代のマニュアル・レンズのフォーカス・リングは、程よいトルク感とスムーズさがあり心地良い…と言うか、ピンを合わせやすい。X-Pro1にはフォーカス・ピーキングというEVFや液晶モニター画面にピントが来ている部分のエッジが白く光る機能がついていて、マニュアル・レンズのアナログな感触と液晶ファインダーのデジタルの利便性とで、デジイチよりよっぽどマニュアル・フォーカスは合わせ易い。特にX-Pro1は時々(いや、かなり)もたつくAFなんで、実は意外に普段使えるかも。

 というわけで、半ば死んでいたレンズ資産を、わずか2千円(あぁ、あと保護フィルター代も)で活かせることになった訳で、ちょっと嬉しい。
X-Pro1と3本のレンズ達(+F-1ボディ)
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X-Pro1は素晴らしくイイです。

 1月がもう終ってしまった。普段僕は時の経つスピードをあまり感じ無いんですが、今月は珍しく早かった。で、ちょっと隙間が空いたのでblog更新。また前回に引き続きカメラネタですが…。

 そんな訳で、1月は(も)あまり出掛けることが出来ず、折角手に入れた富士フイルムのミラーレスカメラ『X-Pro1』が活躍するシーンは少なかったものの、ミラーレスとしては大き目のボディも以前のNikon D7000+18-200mmと比べればずっとコンパクトで軽量なので、外に出るとき(それこそ近所のコンビニに行くときも)には必ず持ち歩いていて使い方にも慣れて来て、どんな写真が撮れるのか、どう撮ったら良いのかが少しずつ解って来ました。

 前回チラっと触れましたが、Pro1を買うときに迷った後発のX-E2とのスペックの差については、Pro1を触り始めてすぐに消えてしまいました。最初にPro1に惚れた大きな理由のひとつにボディのサイズ感と質感があったことを、実際に使い始めて改めて思い出し実感。カメラを持って触ってるのが非常に心地良くて無駄に写真を撮りたくなるのです。この大きさと質感が僕にはE2では物足りなくて(完全に好みの問題)、しみじみPro1を選んで良かったと思ってます。

 去年の11月頃から噂にあった一眼レフライクな新しいXシリーズが、先月終りに発表になりました。X-T1というモデルです。2/1にミッドタウンにある富士フイルムのショールームで発表イベントがあったので見て来ました。僕は一眼レフスタイルにはもうほとんど興味を持てなくて噂の時期からこのカメラへの食指は動かなかったのですが、発表になったT1は予想以上に良さげなカメラだったので。結果、T1はXシリーズのコンセプトを踏襲しつつ、新機軸であるセンターファインダー形式のとても良く出来たミラーレスカメラでした(特にEVFの綺麗さ使い易さは特筆モノ)。そしてPro1と比べるカメラで無いことも実感出来ました。

 カメラでも何でも機械モノは数値的なスペックが良いに越した事はありませんが、結局使用用途と製品コンセプトのずれがあれば高スペックには意味がありません。この1ヵ月X-Pro1を持ち歩いて感じたのは、デジタルカメラでありながらアナログフィルムカメラの様なシンプルさです(そう言えばT1のトークショーで、カメラマンの赤城耕一氏が「デジタルカメラなのにFUJI“FILM”」と笑いを誘っていましたが、色んな意味でリスペクトを含んだ発言なのかもしれません)。E2やT1の高スペックが気にならないのは、Pro1のアナログ機的なシンプルさに強く惹かれるからです。いや、実際には複雑な機構を含んだデジタルカメラなので、シンプルさを感じる“佇まい”と言った方が良いかもしれません。決して見た目の話だけでは無いので、これにもちょっと語弊がありますけど。

 ちょうど2年前に、ずっとしまってあったCanon 旧F-1を引っ張り出し(結局また触ってないんですが)久し振りにアナログカメラの“感触”を思い出したのが、Pro1購入に至るまでになった大きなきっかけのひとつなんですが、Pro1のサイズ感/重量感/素通しOVF/金属的な質感/シャープでBOXYなデザイン/シャッター音…等々は、F-1以上のアナログ感とF-1やD7000には無い温かみのある使い易さを感じます。そしてそれは撮影スタイルを変え出来上がる写真に影響を与えますし、触って感じられる“モノ”の魅力は単純なスペックの優劣ではブレないですね。

 そういう意味では、Pro1のコンセプトを引き継ぐであろう後継モデル(Pro2?)が出たらどうかなぁ。実は当初、Pro2までの繋ぎのつもりでPro1を買うことに決めたのですが、実際使っているうちにもうこれで良いんじゃ無いかという気になって来ています。他のXシリーズが、E1→E2、X100→X100s、X10→X20の様にカタチを変えないモデルチェンジをすることは非常に好感を持っていますが、もしPro2も同じ流れを辿るとしたら僕はそこまでスペック重視じゃ無いし、富士フイルム側の発表では「Pro1は技術的なブレークスルーが無い限り変えない」と言ってるので、逆にもしそのブレークスルーに伴いカタチや質感が大幅に変わってしまうなら、使い勝手が相当良くなっても今のPro1の魅力を失ってしまう気もします。まぁ、この辺りは実際に出てからのお楽しみですが、つまり僕はX-Pro1をずっと持ち続けても良い『名機』なんじゃないかと思い始めてます。まぁ、デジタルカメラが10年20年と使えるとはやっぱり思えませんが…。


 ↓ウチにある2台の名機。結局四角い金属製レンズフードはいつも付けたまま首からぶら下げてます。思ってたより邪魔にならないしやっぱり格好良い。
X-Pro1とF-1(とX-t1のカタログ)
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寒中見舞い申し上げます。

 気がつけば、4ヵ月振りの更新。新年のご挨拶の期間すら過ぎてしまいました…ので、寒中見舞いということで。仕事がままならないとちょっと時間が空いてもblogを更新する気になれず(その点Facebookは気軽にアップし易い)、この間ネタは沢山あったものの気がつけば4ヵ月も開いてしまいました…。

 さて、12月31日を跨いでも仕事が続き仕事部屋を出れず、ようやく6日なって仕事の合間を縫って嫁さんと近所の巣鴨にチョロっと初詣に。そこで初めて、年末に届いたFUJIFILMのミラーレス『X-Pro1』をマトモに触れました。まだロクに取説読む暇も無く細かい使い方解って無いんですが、それにしても良く撮れるカメラで、今ドキのミラーレスにしては若干大きく重いX-Pro1の持った感触が色々心地良く、ずっと首からぶら下げて歩いてました。フィルム、デジタルに関わらず重くて大きい一眼レフ時代にはあり得なかったスタイルで…。

 一昨年の暮れにこのblogでX-Pro1のことを書いた訳だけど、噂と希望的観測から後継機種をこの1年待っていて、いよいよ今年のCESかCP+で発表か!と思っていたら、年末の富士のインタビュー記事があっさり噂を否定。フラッグシップは早々簡単に変えないそうで(という富士の姿勢に改めて惚れる等)。それじゃぁ待つの止めて買うか…となったところで最新のX-E2と少し迷ったものの、先月12月に新しいファームウェアアップデートで一段と使い易くなったことや、今後もPro1(だけじゃ無くすべての既存の製品)のアップデートは続けるという話、そしてやっぱりヒンヤリとした金属ボディーの感触と、レンズ固定のX100Sを除けば唯一のハイブリットファインダーの魅力を捨て切れず、結局初志貫徹ということで発売2年にもなるX-Pro1をやっと購入。元々お得な18mm&35mmの2本のレンズ付kitが既にかなり値下がりしていてネットの最安値で16万円弱な上、プラス富士の1万円キャッシュバックキャンペーンを利用し15万円を切りました。評判通りの素晴らしいカメラとレンズなのでコスパは最高です。

 以下、LightRoomで若干色味と周辺の落ち込みの加工をしてますが、うどんの写真以外はトリミング無しの撮ったまま。18mmなのに周辺の歪みが少ないのとボケ味がたまらないです(35mmはこの日は使わず終い)。縮小してるから解像感は解らなくなってますが。
巣鴨初詣/嫁さん
X-Pro1 XF18mmf2.0 : 1/30秒 f2.0 ISO1250
嫁さんです。賽銭投げた後、寒そう。
巣鴨初詣/煎餅屋
X-Pro1 XF18mmf2.0 : 1/100秒 f2.0 ISO200
巣鴨初詣/こけし
X-Pro1 XF18mmf2.0 : 1/680秒 f2.0 ISO400
巣鴨初詣/古奈屋のカレーうどん
X-Pro1 XF18mmf2.0 : 1/50秒 f2.0 ISO400
たぶん…僕は人生で初めてカレーうどんを食べた。少なくともここ(古奈屋)のは美味かった。
巣鴨初詣/物産売りのおじさん
X-Pro1 XF18mmf2.0 : 1/125秒 f4.0 ISO800
物産展的なスペースの一角、口上の上手いおじさんに言われるまま桜エビとちりめんじゃこと煮干しを試食し、あまりに美味いんで買ってしまった。
巣鴨初詣/薬屋のケロちゃん
X-Pro1 XF18mmf2.0 : 1/125秒 f2.2 ISO800
巣鴨初詣/提灯
X-Pro1 XF18mmf2.0 : 1/140秒 f4.5 ISO800
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FUJIFILMのX-Pro1が良さげで。

たぶん、僕が自分から『撮りたい』と思ってカメラを持ったのは、
スーパーカーブーム('70年代半ば)のときだったと思う。小学4〜5年生頃かな。
そのときは、“126フィルム”というカセットタイプのフィルムを使った、
親に買って貰ったオモチャの様な(後の“写るんです”レベル)バカチ○ンカメラだったけど、
その後35mmのレンジファインダーのAUTO機や借り物の一眼レフを経て、
大学時代にようやく自分用の一眼レフを中古で手に入れました(「四半世紀振りの復活!」)。
以来、今日までずっと一眼レフユーザーです。

僕がわざわざ大きくて重い一眼レフを使うのは、
画質や操作感、レンズが交換できることを始め沢山理由があるんだけど、
その中で、僕にとって大きな比重を占める理由が、
反射(レフ)ミラーとペンタプリズムを使った『光学ビューファインダー(OVF)』の存在。
一眼レフが一眼レフたる所以の部分です。

なので、「ファインダーを覗いて写真を撮る」と言うのが僕のカメラの常識で、
未だにコンデジやiPhoneでの両腕や片腕を伸ばして撮る方法に、どうしても馴染めない…。
“ちゃんと”写真を撮ってる気がしないモンで。
勿論、性能や操作性がデジイチより大きく劣ることが、コンデジ嫌いの一番の理由だけど。

でも、やっぱり一眼レフの大きさと重さはとてつもなく大きな欠点で、
言うまでも無いけど、日常的に肌身離さず持ち歩こうとは思えないというトコロ。
どんなに素晴らしいカメラでも、部屋に置きっ放しでは何も撮れない訳で…。

とは言え、最近流行の“ミラーレス一眼”にも興味を持てなかった。
コンパクトでビューファインダーがあり(無いのもありますが)レンズも交換できるので、
デジイチと同じ感覚で使えて持ち歩ける“夢のカメラ”になりそうな気もしたけど、
ただ、その“電子ビューファインダー(EVF)”がどうもチラチラして馴染めない。
一眼レフの一番気持ち良い部分を消してしまった様に感じる。今のところ。
(一眼レフでは構造上不可能だった連写性能とかあるけど、僕には不要だし)
その上、マニュアル使用を拒否するかの様なボディーデザインもちょっと…。
大半のミラーレスが一眼レフのコンパクト化では無く、コンデジの延長に僕は感じてしまう。


ところがその考えが、つい先日突然変わりました。
SONYのDSC-RX1という最新のコンデジを知ったのがきっかけ。

掌に隠れる大きさのコンデジにフルサイズCMOSセンサー(2470万画素)を搭載し、
固定のレンズながら35mm/f値2.0のカールツァイスのゾナーレンズ。
デジイチの高級機も顔負けのパッケージです。
その上、ボディーデザインがカメラ好きにグッと来る質感と操作系の仕上げ方。
詳しく無い人には何のことやらでしょうけど、コンデジが“25万円”もすると知れば驚くかと。

今年の冬、久しぶりに引っ張り出したCanon F-1では大きく重いズームレンズを売り払い、
コンパクトな28mmの単焦点レンズを手に入れたところ、携帯性が格段に上がったのは当然として、
この1本で撮っていて足りないと感じたことは今のところ無くて、
むしろじっくりと被写体と向き合う気持ちに思わずなった。自分でも意外だったけど…。
画角に合わないときは潔く諦める。「とりあえず撮っておく」ということが無い訳です。
フィルムが勿体無いから…というのもあるけど(笑)
まぁ、白黒フィルム専用で、たまに持って出る…という使い方ですが。
とにかくそんな経験を久しぶりにしたので、
35mmレンズ固定でも高級デジイチと変わらない(それ以上?)性能/画質のRX1なら、
日常持ち歩ける上にコンデジ的不満も無いカメラなんじゃ無いかと思い始めたのが、
ミラーレス機を中心とした高級コンデジを見直したきっかけです。

で、ようやく本題。

そのRX1は中々良いと思ったけど、やっぱり単焦点レンズ固定のカメラとなると、
ちょっとした仕事で使うとしたら、いくら画質が良いとは言えかなり難しい…。
しかもファインダーレスなので4〜5万円もする外付けのOVFかEVFを付けない限り、
僕の嫌いなコンデジ的撮影スタイルになってしまう(外付けOVFの見た目は格好良いんだけど)。
そもそも25万円もする訳で、そんな高級なサブ機を持てるほどウチの財政は豊では無く…。
(ウチのメイン機であるD7000の倍以上の価格…)
で、他に仕事でも使えそうなもう少し安いミラーレス機があれば、
今の『デジイチ+コンデジ』というどっち付かずの状態をまとめられるかも?…と探したところ、
FUJIFILMの『X-Pro1』というカメラを知り、一瞬で次期主力機候補になりました。
今年の2月に発売されたそうです。全く知らなかった。

まず、絞りリングとシャッター速度ダイヤルの両方があるのがイイ。
デジイチでファインダー覗きながら小さなダイヤルを回す操作感にはすっかり慣れたけど、
久々にF-1を触ると、やっぱりアナログダイヤルの操作感はしっくり来る。
(アナログのマニュアル機を知らない若い人達は、やはり面倒臭いと感じるだろうか?)
多分、今どき絞りリングとシャッター速度ダイヤルの両方があるデジカメは、
笑えるほど高いライカMを除けば存在しないんじゃないかと…。

また、本体(レンズも)は金属製なんだけど塗装の質感がとても高く、
そのアナログ的な操作感も含めて手で触る道具としての心地良さがある。
ちゃんと手にずっしり来るんだけど、勿論デジイチと比べれば遥かに軽いし大きく無いし。
口コミやプロのインプレ記事では「大き過ぎる」という評価は多いんですが、
ショールームで一回り小さいX-E1と何度も持ち替えて比べてみたけど、
最終的に僕には(触ったときの質感やダイヤル類の大きさも含め)Pro1の方がしっくり来た。
そもそもこの硬質な質感は今どきのデジイチには見当たらないので、
それだけでも“モノ”として魅力的です。
(とは言えE1のサイズ感は結構イイ。Pro1の高品質感&OVFをどう捉えるか?ですね)

あと、まだラインナップが5本しか無いんだけど('13年中にあと5本増える予定)、
伝統の“フジノンレンズ”の名前を冠するレンズもプロの間でかなり評判が良いです。
単焦点の大口径レンズからまず発売された点も、フジのこだわりを感じたり…。
その上、純正マウントアダプターを使用するとライカMマウントのレンズが使えるし、
全然知らなかったけど、そういうマウントアダプターはサードパーティから沢山出ていて、
それ等を選ぶとあらゆるメーカーの新旧レンズが使える…と。
まぁ、僕にそのバックボーンが実際必要かどうかは別として(笑)、
やっぱり交換レンズが使えるというオプションがあるのはメイン機の条件な訳です。

また、CMOSセンサーはAPS-Cサイズでフルサイズでは無いんだけど、
(と書いてしまうくらい、RX1がフルサイズセンサーを搭載したインパクトは大きい)
ローパスフィルターを廃したこのセンサーがまた素晴らしいと評判。
このセンサーとフジノンレンズを使えるだけで、
X-Pro1(E1も同じですが)を使う意味があると言うカメラマンも居るくらいで。
(とは言え、今後のフルサイズ化についてフジがどう考えているかは気になる訳ですが)

さて、ファインダーだけは今のところ一眼レフと比べちゃいけないレベルです。
レンジファインダー機のOVFの最大の欠点であるピントを合わせられないという点と、
ミラーレス機のEVFの画質の悪さ(粗さかな)と動態表示反応の遅れという点で。
ただ、このX-Pro1の面白いところはOVFとEVFを切替式で同時に搭載したところで、
デジタルとメカニカル技術を駆使して両者の利点と欠点を上手く補完し合っています。
実際、OVFで画角の位置が測距位置に合わせて動的に変化する表示とか良く出来ていて、
いわゆる“置きピン”ならEVFが苦手な動くモノの撮影でも充分使えそうです。
とにかく、ファインダーを覗きながらカメラを触っていて“楽しい”と感じるのがイイ。
一眼レフの様にクリアで綺麗な画像を見ながらのピントと画角の確認は出来ないけど、
もはや不満は“そこだけ”で、それ以外はすべてX-Pro1の方が勝っている気がします。

とにかく、気軽に毎日持って歩けるサイズでメイン機になり得るところに惚れました。
問題は我が家(オレか…)の財政。
まぁ、お金を溜めているうちにX-Pro2とか出たら、それはそれで良いか…とか。


“X-Pro1”で検索を始めてすぐ、“小原玲”さんという動物カメラマンのblogを見つけ、
ほとんどこの人のblog記事のせいでX-Pro1にぞっこんになった感じです。
つい最近X-Pro1のオフィシャルサイトでも、
プロユーザとしての小原さんの記事が掲載されていました。
ちょっとダメなところもあるX-Pro1を、仲間内では『ペケプロ1』と呼んでるそうで。


ところで、
FUJIFILMは「富士フィルム」では無く、「富士フイルム」が正式表記なんですね。
そう言えば昔は、写真の「フィルム」じゃ無くて、確かに「フイルム」って言ってた…。


↓カタログとかムックとか思わず集めてしまい…。
X-Pro1カタログとかムックとか
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モノクロ写真撮影復活への道。その2

先日、Canon F-1用に28mmレンズを購入した話(四半世紀振りの復活!)を書きましたが、
その後も着々とモノクロフィルム撮影復活への準備は進行しています。

まず、復活とは直接関係ありませんが、
手元にあったNew FD 35-105mmをY!オークションで売りました。
こんなの売れるのかな?と思いながら1,000円スタートで出しましたが、
とりあえず1週間後に1,700円で落札。
同じレンズが何本か出品もされていたので落札価格は大体読めていましたが、
それにしてもこんな立派な機材が今となっては安くなってしまうもんです。
ほとんど使わなくても手元に残そうかと一瞬迷いましたが、
以前はともかく今はコレクター的な嗜好もほとんど無いですし、
『モノ』を沢山持つことの方に気重さを感じるようになったので、
是非、新しいオーナーのところで活躍してください…と言ったところです。

そして、新しく手に入れた28mmの方ですが、
こちらにはフィルターが付いて無かったので、これもY!で落札。
カラー用で言うSkyLight的(レンズ保護的)なフィルターって何だっけ?と
調べて出て来た、Kenkoの『Y2』というタイプです。わずか300円でした。
kenko Y2 フィルター
写真の様に黄色いフィルターなんですが、
例えば、カラーだと青い空に白い雲とか色が違うので普通に撮れますが、
白黒の場合、あまり青く無い空と真っ白では無い雲は、
色が無いのでどちらも似た様な「グレー」だったりする訳です。
それを軽く補正し空を黒っぽくするのが「Y2」のイエローということです。
しかし、35-105mmには付いて無かったし(カラーと兼用だったからか?)、
イエローのフィルターを自分で持っていた記憶が無いので、
白黒写真を授業で沢山撮った割には、この辺りは無頓着だったのか?
或は、35-105mmはフィルター径が大きいので、
フィルターが高くて買えなかったのかもしれません。


更に、当然カメラだけじゃ銀塩写真は撮れないということで、
やはり25年振りくらいに白黒フィルムを買いました。
Fujifilm ネオパン・プレスト
パトローネから「ペロッ」とフィルムの先が出ている様が新品の証拠です(笑)
プレストという名前に憶えはありませんが、『ネオパン』は懐かしいです。
今もありますが、『ネオパンSS』というフィルムを最初は使っていました。
しかし、レンズも暗い、感度も低い…ですぐに止めましたけど…。

それにしてもamazonで買ったんですが、
今でも意外にフィルムが安く(¥1,163-/3本)て驚きました。
それなりに需要があるんでしょうか。


まだ続きます。

とりあえず、今回モノクロフィルム撮影を再開するにあたって、
撮った写真の現像とプリントをどうするか悩みました。
デジタル撮影をせずにわざわざフィルムを使う訳ですから、
現像やプリントの過程もアナログで自分でやりたい。
しかし、暗室作業(場所と機材)をどうするか?という問題があります。

ただ、実は白黒フィルムの現像だけなら暗室が不要なので、
知らない人が想像する以上に簡単に出来ます。
説明は省きますが、まず必要なコレ↓を落としました。
LPL ステンレスタンク
ここを見てる僕の同級生達は相当懐かしく思うんじゃ無いでしょうか?
当時、みんな買って使っていたものと多分同じものだと思います。
(僕が使っていたのは、大学卒業と同時に捨てたのかな…)
ちょっとカクテルのシェーカーに似てますが、
両手で持って勢いよくシャカシャカはしません。
現像時にムラにならない様に時々ゆっくり返しますけど。
また中の液の入れ替え時に光が入らない様になっています。

それにしてもフィルム現像で必要な道具で真っ先にこれを思い浮かべたんですが、
検索してみると、今はこういうオールステンレス製の物が無いんですね。
昔からあったか解りませんが、プラスチック製のものが結構出てます。
(どうもフィルムの巻き取りとか簡単になっているらしいですが)
同じLPLからステンレスタンクと銘打ったものは今も出ているものの、
蓋側がプラスチックでなんだか安っぽい(何らかの改良の結果なんでしょうけど)。
で、例によってY!で検索したところ、1つだけ出品されていました。
すぐに入札し最終的に¥3,700で落札。未使用品でした。
今の新品より安い上に、オールステンレスのものを買えたので良かったです。
いや、しかし、懐かしい…。
これが届いて手に持ったら、当時の記憶(というより感覚)が蘇ってきました。
フィルムの巻き取りは、ちょっと練習しないと出来ないでしょうけど。

あと他にちょっとした細かい道具と液類を買えば、自宅でフィルム現像が出来ます。


さて、残るはプリントなんですが、
モノクロ写真を作品にする大事な工程なんですけど、
この作業は絶対暗室が必要なので、
しばらくはラボに出してみて様子を見る事にしました。
その代わり、フィルムスキャナーを用意しPCに画像を取り込めば、
パソコンで正画像(ネガ状態では無く)かつ拡大して見れるので
ネガやベタ焼きをルーペで見て選ぶよりよっぽど容易ですから、
その中から紙焼きしたいものだけをプリント発注する…とか、
或はレンタル暗室を借りてみても良いですし。

ただ、以前は35mm専用のフィルムスキャナを持っていたんですが、
もう10年以上前に居た会社の引越時のドタバタで紛失してしまいました。
(もっとも今あっても、SCSI→USBは良いとしてもドライバーは無いですね)
そこで新品を中心に探してみたんですが、
今は35mm専用の高画質のスキャナってほとんど無いんですね。
安価な簡易的なモデルなら結構あるんですが…。
どうやらフラッドヘッドの透過原稿ユニット付きのものを選ぶのが、
コストパフォーマンスが一番良さそうです。
最終的には高解像度のスキャン画像を使う訳じゃ無いんですが、
やっぱりそれなりの画質で取り込みたいですし。

という訳で、今はスキャナを物色中です…(笑)
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四半世紀振りの復活!

25年程前の某美術大学在籍時、2年生の必修科目に“写真”の授業がありました。
ピンホールカメラを自作し、写真が「写る」仕組みから始め、
一眼レフのマニュアル機(当然デジタルカメラなんて無い時代)で、
白黒写真を撮り、現像し、紙焼き(プリント)するという一連の作業をこなし、
最終的には何らかのテーマを決めて作品を『撮る』という1年でした。
夏休みには大量の課題が出るのですが、その中で、
『知らない人を100人(だったかとにかく沢山)撮る』というものもあり、
当時は都内至るところで某美大の学生証を見せられ、
「学校の課題なので写真を撮らせてください!m(_"_)m』
というシチュエーションがあった筈です。

で、課題を撮るために一眼レフのマニュアル機が必要だったので、
手元にカメラの無かった僕は銀座の中古カメラ店で一眼レフを買いました。
1971年発売の、当時のプロ用機だった初代『Canon F-1』です。
(買った個体が何年製か解りませんが初期モデルです)
また、レンズは1本しか買えないけど色々欲しい…という単純な理由で、
『New FD 35-105mm/f3.5』というズームレンズも同時に。
初代F-1発売当初から15年、既に『New F-1』が出て5年は経っていたので、
確か両方合わせても4〜5万円くらいだったと思います。
しかし貧乏学生にはそれなりに高い障壁で、
「授業で使うから」と親に強制的に援助を迫りなんとか工面が付いたときは、
やっぱり名機を手にした嬉しさがありました。
これです↓
Canon F-1+New FD 35-105mm/f3.5
しかし、これは重かった。本体とレンズ合わせて1.5kg近くありました。
それでも当時は随分いろんなところに持って歩いていましたが。

その後、その重さ以上にマニュアルしか使えない煩わしさが嫌になり、
社会人2年目頃には同じCanonのEOS10へ乗換えて、
F-1も35-105のレンズ(EOSと共用出来ず)もお蔵入りとなり、
デジタル一眼への移行のタイミングでCanonからNikonへと鞍替えし、
そのデジイチもD70→D7000へと2世代目になりました。
持って歩く煩わしさは結局未だにあまり解消していませんが、
コンデジやiPhoneで撮る写真との違いもあり、一眼レフを使い続けています。

ただ、デジタルやオートはすべてにおいて楽で安くコントロール出来るが故に、
(仕事や記録で使うにはまったくありがたい話ですけど…)
やっていることのリアルさやワンショットの重みが希薄になったことや、
(もっともこれは自分自身の意識や姿勢の問題かもしれません)
もっと単純に電気を使わないメカニカルさへの愛着をより感じる様になり、
(これは僕の中ではカメラに限った話では無いんですが)
ここ数年は、結局ずっと手放さなかったF-1の存在が大きくなってきて、
(仕舞っていたのを出してみたりして)
これを復活させて白黒写真でも撮ろうかと随分考えていました。

で、ついに数日前、ようやく踏ん切りがついてポチりました。↓
Canon New FD 28mm/f2.8
F-1復活を考え初めてからずっと引っ掛かっていたのですが、
わざわざ白黒フィルムで写真を撮るという訳ですから、それ自体に『制約』があり、
便利さ故に重くて暗くて画質の悪いズームレンズを使うのはちょっと違うぞと。
近くに見せたければ歩いて寄り、広く見せたければ歩いて引けば良い訳です。
と言うより、『制約』の中で考える方が面白い(かもしれない)。
それより何より、持って歩くには小さくて軽い方がやっぱり良いです。

まぁ、レンズ選びは何を撮るのかで違ってくる訳ですけど、
特にテーマは無いので室内でも使い易い広角の単焦点レンズにしました。
ズームの35mm側でも室内では少し狭いと感じていたので28mm以下で考え、
中古価格の安いf値が2.8の24mmと28mmで迷いましたが、
最終的には画角の狭さより歪みや距離感が気になる気がして28mmに決めました。
当時、新品で3.5万円したレンズも今ではヤフオクの中古で6.5千円。
手元に来たレンズは綺麗なモンでした(F-1の方がよっぽど傷だらけです)。

さて、F-1に付けて持ってみると、これが中々良い感じです。
昔は少し長目のレンズじゃ無いとF-1のボディに似合わない気がしてましたが、
今ではこちらのレンズがちょこんとした見た目の方がしっくり来ます。
手の中に納まる感覚の大きさで、なんにしても劇的に軽いのが良いです。
(どっちも以前と比べて…ですが)
しかし、この大昔の一眼レフの佇まいはたまらないです。
オール金属ボディの質感とか直線的なデザインとか何も無いシンプルさとか。
Nikonもそうですけど、Canonも昔のこのロゴが良いですしね。
Canon F-1+New FD 28mm/f2.8
今朝、レンズが手元に届いてからF-1に付けて以来、
フィルムの巻き上げレバーを巻く操作をするときの「ジーッコ」という音と、
機械式シャッターの若干金属質な「カッシャッ!」という響きが心地良くて、
空シャッターばかり切っているんですが、
なんだか先日買ったコルト・ガバメントを撃つ感覚に似ている様な…(笑)
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