7月のもてぎライパの話。
随分前に途中まで書いて、ちょっとボヤき過ぎたかな?…と放置していたんだけど、やっぱり書き上げておこうと思い…。
ここ何年かは海の日に開催される『もてぎライパ』で今年も走って来た。サーキット走行自体は5月末に参加した『袖ヶ浦マル耐』に続き、今年2回目。
もてぎライパは今年で何度目の参加だろう? もう6〜7回くらいかな? それ以前の10数年間は那須サーキット(1周1.4kmほど)と言う小さなコースばかりで(他に2〜3回筑波は走ったけど)、直線も短いしコース幅も狭いところで大したスピードも出なかったから、初めて広大な“ツインリンクもてぎ”を走るときは相当ドキドキしていた(もっとも那須を初めて走ったときは初サーキットだったから、最初の頃はドキドキじゃなくバクバクだったけど)。
それが今やすっかり緊張感なんて全く無くてダラダラ。少なくともフリー走行になるまで心拍数が上がることはない。それでも走り始めればブレーキング時は相変わらず恐怖心との戦いだし、タイムはずっと伸び悩みだけど(って言うか落ちてるけど)、ライパ自体のお祭り的な緩い雰囲気もあり、年に1度のピクニックをみんなで楽しむ感覚。
ただ、今回のライパは走行枠が以前より1回減った上に(完熟走行2回は同じだけどフリー走行が1日5回→4回に)、1回目のフリー走行時、いきなり1周目に転倒者が出て赤旗で走行中止。更に走行枠が1回減ったことを最初認識していなくてランチで1回をパスしたこともあり(自分のせいだけど、去年までの慣習で)、結局きちんと走れたフリー走行はたったの2回。多分合計10周程。試乗を申し込んでおいたYAMAHA R-1Mにも結局乗れず終いで、だいぶ不満の残る今回のもてぎライパだった。
サーキットだから転倒者が出るのも仕方ないし(それについては他人のことを言えない)、サーキット占有費も高いんだろうけど、それにしても去年までは若干時間は押し気味ではあったけど、なんとかフリー走行を1日5回走れてた訳で…。参加台数は増えて(以前は確か200台で満員と言っていたのが、今回は240台)走行時間が減ったにも関わらず料金(3.5万円)は据え置きのまま…。
そう言えば数年前までは、毎回必ず全員にロゴ入りのTシャツやタオルが貰えたし(また欲しいという意味では無く)、サーキット内の飲料自動販売機は時間内無料で飲み放題だった(今は一人ペットボトル2本までなら無料)。長年続いたケータリングのランチが、今回からサーキット内のレストランで用意した2種類のメニューから選べる様になったのは良いとしても(味はそれなりだけど以前よりは…)、なんだかなぁ〜という印象。
サーキット・ライセンス無しで自由に“もてぎ”を走れる走行会はそう無いし、きっちり先導車付き完熟走行があるのも素人が大半だから良い点だし(故にいろんなレベルの仲間が一緒に参加できる)、毎回魅力的な試乗車も何種類か用意されたり、勿論ネモケンさんのタンデム体験も然りで、ライパならではの良さがあって参加しているのだけど、以前を知っているだけにコストパフォーマンスについてはもう少しなんとかならないかなぁ〜と思ってしまう。
さて、ぼやきを一通り書いたところで走りの方なんだけど、去年と違い2ヶ月ほど前にマル耐でサーキットを1度走っていたとは言え、やはりもてぎを年に1度(しかも今回は10周ほど)走るだけじゃ、早々簡単に上達する訳も無く…。
ただ、前回のマル耐でブレーキング時の身体の“姿勢”に自分でしっくり来なかったので、以前は出来ていた(筈の)ブレーキング時に外足だけで身体を支えてハンドルに余計な入力をしない…という基本を、今回意識して治してみた。そしてその感覚を少し思い出して来たところで、数年前にロッシが始めて今ではすっかり定着した“内足をぶら下げる”姿勢を見様見真似でやってみたんだけど、これが意外な発見があって面白かった。
何かと言うと、内足を宙に浮かすことで上半身を支えるのは外足だけになる…という状況が強制的に作られる点。外足でガッチリ身体をホールドしているが故に内足を外せる(勿論そうなんだけど)…という風に思っていたので、内足を外す意味が今ひとつ解らなかったし、自分で体感するまで逆の発想を全く想像出来なかった。鶏と卵みたいだけど。
そう言えばロッシが何かのインタビュー記事で、「内足がバイクに余計な入力をしない様にしているんだ」という風な感じで答えていたけど、それがこう言う意味なのかもしれない(勿論、全然違うかもしれない)。
もっとも、左コーナーのブレーキング時はシフトダウンでイン側の足を使うので、足を外すタイミングが解らなかったり(そもそもシフトダウンのやり方を僕が間違っている可能性もある)、やっぱりまだ内足を外すことに慣れていなくて簡単に何度も試せなかったけど、何にしても今までとちょっと違う感覚を味わえて新鮮だった。
…と、もてぎのスピードレンジに少し馴染み始めた頃に、今回は走行時間が終わってしまった。ライパの雰囲気は緩くて好きだけど、高いは走れないは…となると困りモノだ。上手くなるには沢山走るしか無い訳だけどそこまでストイックじゃ無いから、レベル的にはライパくらいが丁度良いんだけどなぁ…。
↓当日友人が真後ろから撮ってくれた。コースイン1周目は追い越し禁止でコース下見的にゆっくり走る…ので直前に居るのが僕。フリーになった2周目、3コーナー辺りから離れてしまうんだけど、映像は一応2周目が終わるところまで。
今年はサーキットを走り初めてから20年目の年で、最初に作った革ツナギを今でも着ているのは驚きだけど、それより、ビビりでド下手だった自分が20年も(実際は年2〜3回走るくらいだけど)サーキットを走ることを止めてないことや、だいぶマシになったと思いつつも相変わらず怖がりながら走ってるなんて、昔は全く想像していなかった。多分、僕レベルがそこそこ上手くなるくらいではビビりは一生消えないんだろう。それでもずっとサーキットを走り続けたい気持ちが変わらないのは、やっぱり僕はバイクがちょっと好き※なんだなぁ〜と、しみじみ。
次回のサーキットは11月の“マル耐”(の予定)。
※「ちょっと好き」と言うのは、そもそも多趣味なので…(苦笑)
ここ何年かは海の日に開催される『もてぎライパ』で今年も走って来た。サーキット走行自体は5月末に参加した『袖ヶ浦マル耐』に続き、今年2回目。
もてぎライパは今年で何度目の参加だろう? もう6〜7回くらいかな? それ以前の10数年間は那須サーキット(1周1.4kmほど)と言う小さなコースばかりで(他に2〜3回筑波は走ったけど)、直線も短いしコース幅も狭いところで大したスピードも出なかったから、初めて広大な“ツインリンクもてぎ”を走るときは相当ドキドキしていた(もっとも那須を初めて走ったときは初サーキットだったから、最初の頃はドキドキじゃなくバクバクだったけど)。
それが今やすっかり緊張感なんて全く無くてダラダラ。少なくともフリー走行になるまで心拍数が上がることはない。それでも走り始めればブレーキング時は相変わらず恐怖心との戦いだし、タイムはずっと伸び悩みだけど(って言うか落ちてるけど)、ライパ自体のお祭り的な緩い雰囲気もあり、年に1度のピクニックをみんなで楽しむ感覚。
ただ、今回のライパは走行枠が以前より1回減った上に(完熟走行2回は同じだけどフリー走行が1日5回→4回に)、1回目のフリー走行時、いきなり1周目に転倒者が出て赤旗で走行中止。更に走行枠が1回減ったことを最初認識していなくてランチで1回をパスしたこともあり(自分のせいだけど、去年までの慣習で)、結局きちんと走れたフリー走行はたったの2回。多分合計10周程。試乗を申し込んでおいたYAMAHA R-1Mにも結局乗れず終いで、だいぶ不満の残る今回のもてぎライパだった。
サーキットだから転倒者が出るのも仕方ないし(それについては他人のことを言えない)、サーキット占有費も高いんだろうけど、それにしても去年までは若干時間は押し気味ではあったけど、なんとかフリー走行を1日5回走れてた訳で…。参加台数は増えて(以前は確か200台で満員と言っていたのが、今回は240台)走行時間が減ったにも関わらず料金(3.5万円)は据え置きのまま…。
そう言えば数年前までは、毎回必ず全員にロゴ入りのTシャツやタオルが貰えたし(また欲しいという意味では無く)、サーキット内の飲料自動販売機は時間内無料で飲み放題だった(今は一人ペットボトル2本までなら無料)。長年続いたケータリングのランチが、今回からサーキット内のレストランで用意した2種類のメニューから選べる様になったのは良いとしても(味はそれなりだけど以前よりは…)、なんだかなぁ〜という印象。
サーキット・ライセンス無しで自由に“もてぎ”を走れる走行会はそう無いし、きっちり先導車付き完熟走行があるのも素人が大半だから良い点だし(故にいろんなレベルの仲間が一緒に参加できる)、毎回魅力的な試乗車も何種類か用意されたり、勿論ネモケンさんのタンデム体験も然りで、ライパならではの良さがあって参加しているのだけど、以前を知っているだけにコストパフォーマンスについてはもう少しなんとかならないかなぁ〜と思ってしまう。
さて、ぼやきを一通り書いたところで走りの方なんだけど、去年と違い2ヶ月ほど前にマル耐でサーキットを1度走っていたとは言え、やはりもてぎを年に1度(しかも今回は10周ほど)走るだけじゃ、早々簡単に上達する訳も無く…。
ただ、前回のマル耐でブレーキング時の身体の“姿勢”に自分でしっくり来なかったので、以前は出来ていた(筈の)ブレーキング時に外足だけで身体を支えてハンドルに余計な入力をしない…という基本を、今回意識して治してみた。そしてその感覚を少し思い出して来たところで、数年前にロッシが始めて今ではすっかり定着した“内足をぶら下げる”姿勢を見様見真似でやってみたんだけど、これが意外な発見があって面白かった。
何かと言うと、内足を宙に浮かすことで上半身を支えるのは外足だけになる…という状況が強制的に作られる点。外足でガッチリ身体をホールドしているが故に内足を外せる(勿論そうなんだけど)…という風に思っていたので、内足を外す意味が今ひとつ解らなかったし、自分で体感するまで逆の発想を全く想像出来なかった。鶏と卵みたいだけど。
そう言えばロッシが何かのインタビュー記事で、「内足がバイクに余計な入力をしない様にしているんだ」という風な感じで答えていたけど、それがこう言う意味なのかもしれない(勿論、全然違うかもしれない)。
もっとも、左コーナーのブレーキング時はシフトダウンでイン側の足を使うので、足を外すタイミングが解らなかったり(そもそもシフトダウンのやり方を僕が間違っている可能性もある)、やっぱりまだ内足を外すことに慣れていなくて簡単に何度も試せなかったけど、何にしても今までとちょっと違う感覚を味わえて新鮮だった。
…と、もてぎのスピードレンジに少し馴染み始めた頃に、今回は走行時間が終わってしまった。ライパの雰囲気は緩くて好きだけど、高いは走れないは…となると困りモノだ。上手くなるには沢山走るしか無い訳だけどそこまでストイックじゃ無いから、レベル的にはライパくらいが丁度良いんだけどなぁ…。
↓当日友人が真後ろから撮ってくれた。コースイン1周目は追い越し禁止でコース下見的にゆっくり走る…ので直前に居るのが僕。フリーになった2周目、3コーナー辺りから離れてしまうんだけど、映像は一応2周目が終わるところまで。
今年はサーキットを走り初めてから20年目の年で、最初に作った革ツナギを今でも着ているのは驚きだけど、それより、ビビりでド下手だった自分が20年も(実際は年2〜3回走るくらいだけど)サーキットを走ることを止めてないことや、だいぶマシになったと思いつつも相変わらず怖がりながら走ってるなんて、昔は全く想像していなかった。多分、僕レベルがそこそこ上手くなるくらいではビビりは一生消えないんだろう。それでもずっとサーキットを走り続けたい気持ちが変わらないのは、やっぱり僕はバイクがちょっと好き※なんだなぁ〜と、しみじみ。
次回のサーキットは11月の“マル耐”(の予定)。
※「ちょっと好き」と言うのは、そもそも多趣味なので…(苦笑)