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結婚5周年記念旅行/エコミュゼ その1

 前回は3泊4日したコルマールを出発するところまで。今回は古いフランスの村を体験できる“エコミュゼ”に。

 コルマール駅のホームには結構人が居た様な気がしたけど、TERの車内に入ると混んだ感じもせず余裕で座れた。
↓ちょっと車内の様子を。最初の写真の右側のマーク、もう7〜8年前に南仏からパリまでのTGV車内で気づいたんだけど、携帯電話の眠ったアイコンが可愛い。起きてるヤツもあって、そこでは話しても良いということだと思う。絵だけでも分かり易い。
TRE車内のマーク
↓座席は、こちら側の低床のエリアと…
TREの車内1
↓こちら側の高床のエリア。スーツケースを持ち上げるのが面倒だったので、ドアのすぐ横に陣取る。
TREの車内2
↓ゴミ箱は蓋付きのもの。割と大きめ。
TREの車内のゴミ箱
↓座席の上、窓側にある車内灯。ちょっと洒落てる。
TRE車内灯
↓右下の丸いボタンを押すとドアが開く。勿論停車時。
TREのドア

 コルマールを出てちょうど10分ほど経った頃から、遠くに気球が浮いているのが見えてきた。エコミュゼを気球から見る…という様なガイドが、エコミュゼを紹介するどこかのWebページに書いてあった気がするから、多分それだろう。
TERの車窓から/気球

 ほぼ定刻通りBollwiller(ボルヴィラー)駅に着いた。田舎の無人駅なんだけど、駅舎や駅前ロータリーは現代風でスッキリしたデザインで清潔感があって綺麗。そういう意味ではフランスっぽく無いw
Bollwiller(ボルヴィラー)駅舎と駅前ロータリー
 しかし、困った。期待したタクシーが1台も停まっていない。いや、タクシーどころか車一台。停まっていたのは誰かを見送ったところらしき、モタード系バイクに跨ったクールな女性一人と一台だけ。
ボルヴィラー駅前のモタード車女性
 そして、彼女がスマホを見終わり去ってしまうと、辺りに静寂が訪れる。

 さてさて、GoogleMapで見ると駅からエコミュゼまでは、最短の道を通っても2km以上ある。そして駅にはコインロッカーなんてものが無い。2km以上の田舎道を、スーツケースゴロゴロしながら歩いて行く気力は持ち合わせていない。
 …ので、なんとしてでもタクシーで行かねばならない。
 何か手掛かりが無いかと辺りを見回すと、ロータリーの中心に、タクシー会社の電話番号が書いてある小さいながらもまるで道路標識の様なある種“立派な”看板が(写真で抑えておくのを忘れた…)。そこに掛ければタクシーがやってくる…ということらしい。
 それを見て、更にどうしたもんかと数十秒悩む。なんせここはフランスの田舎の駅。まず英語がまともに通じる気がしない。僕の単語英語では、マトモな英語力の人が拾ってくれてこそ成立する…しかもフェイス・トゥ・フェイスで…程度のコミュニケーション能力しか持ち合わせていないので、電話なんぞしてもタクシーを呼べる自信が全く無い。とりあえず掛けてしまう程度の度胸はあるけど、意味不明なイタズラ電話になってしまう可能性の方が気になり…。
 こういう時は誰かに助けてもらうしか無い。で、その電話番号とタクシー会社の名前をメモして、さっき電車を降りるときに気付いたホームのベンチに座っていた若い女の子のところに行く。見える範囲で存在する人間は、嫁さんと彼女一人だけだ。
 まずは声を掛けて英語が通じるかどうか確かめると、通じた。ホッとしてメモを見せ、フランス語が分からないので代わりにここに電話をしてタクシーを呼んで欲しい…的なことを伝えると、快く電話を掛けてくれた(そして凄い美人だった彼女の写真も撮り損ねた)。
ボルヴィラー駅の親切な女の子
 お礼を言ってロータリーで待っていると、5分もしないうちにタクシーが来た。日常を描いたフランス映画に出て来そうなおばちゃんのドライバー。車のトランクにスーツケースを載せながら、ホームのベンチの娘に手を振って挨拶をする。

 さて、このおばちゃんタクシー・ドライバーが、案の定ほとんど英語が通じない…。なんか賑やかな感じでカタコト英語とフランス語の混じった言葉で話続けてくれるのだけど、ほとんど何を言ってるのか分からない。ただ、そういう雰囲気でカンバセーションしようとしてくれる優しさや温かさは通じるので、妙に気まずい感じになることが無いのは嬉しい。

 駅を出て10分もしないうちにタクシーは林を抜けてエコミュゼの駐車場に着いた。料金はちょうど10ユーロ。最初から料金が決まっていてメーターは着いていたものの動かしていなかった。
 さて、財布の中を見ると、紙幣は100ユーロ札が一枚。ドライバーのおばちゃんに見せるとお釣りが無いと言う。財布やポケットの小銭を全部足しても10ユーロには程遠い。カードも使えなかった。基本的に旅行中の全ての支払いは僕がやっていたので、嫁さんはそもそもユーロを持っていないし。困った。
 ということで、タクシーの中にいても解決しないので、嫁と荷物をタクシーに置いて、エコミュゼの建物の方に走る。両替くらいしてくれるだろう…と。一番近い建物に入るとレセプションの様なカウンターがあって人が居たのだけど、片言単語英語で100ユーロ札を見せつつ両替を頼んでみると、「レストランの方に聞いてみて」と後ろを指差す。ドアを開けて中に入るとお客さんは居なく従業員だけ。さっきと同じ様に100ユーロ札を見せてお願いすると、「10ユーロ札が10枚で良い?それとも50ユーロ+10ユーロを5枚にする?」という感じで親切に両替してくれた。
 外に出て、レセプションの人にも「OKだった。ありがとう!」と挨拶をして、タクシーに走って戻る。多分5分以上は費やしたと思うんだけど、その間嫁さんとタクシーの女性ドライバーの二人ははどんな時間を過ごしたんだろう?
 10ユーロを渡すと、タクシー会社の電話番号が入ったカードをくれて、「帰るときここに電話して『アロアロ〜!』と言えば、また来るから」と笑顔で。どうもありがとう。まぁ、帰りは帰りで、施設の人に電話をお願いすると思うけど、嬉しかった。
ボルヴィラー駅からのタクシー

↓エコミュゼの駐車場で向かい合う2台のルノー・トゥインゴ。
エコミュゼの駐車場で向かいうトゥインゴ2台

 レセプションでチケットを買いスーツケースを預かって貰い、早速園内に入る。レセプションやお土産コーナーも入っている建物を園内側から見るとこんな感じ↓。屋根に書かれた『1992』って何だろう? もっとずっと昔の建物の移築だと思うんだけど…。
エコミュゼ・ダルザス01
エコミュゼ・ダルザス02
エコミュゼ・ダルザス03
↓床屋の椅子のヘッドレスト部分のアップ。ちょうど後頭部が当たる部分、二つのロールをクルクルと巻き上げることで常に清潔な“紙”が当たる様になっている。凄い。何年頃のものだろう?
エコミュゼ・ダルザス04
エコミュゼ・ダルザス05
エコミュゼ・ダルザス06
↓この民家の横に干してあった洗濯物は、毎日取り込まれては、干されるんだろうか?
エコミュゼ・ダルザス07
↓民家の端(同じ屋根続き)にあった小屋の中には、ブタさんが居た。ちゃんと飼われている様だけど、当時の生活を実際に再現しているらしいんで、やっぱりいずれハムやらになる?
エコミュゼ・ダルザス08
↓遊覧バス?
エコミュゼ・ダルザス09
エコミュゼ・ダルザス10
エコミュゼ・ダルザス11
エコミュゼ・ダルザス12
↓陶器を作る工房。やって無かったけど多分時間帯によっては実演があるはず。クグロフを作る型が見える。
エコミュゼ・ダルザス13
↓凄く落ち着いたシンプルなイイ感じの書斎なんだけど、ガラス戸棚の人形が怖い。
エコミュゼ・ダルザス14
エコミュゼ・ダルザス15
エコミュゼ・ダルザス16
↓鍛冶屋さんはちょうど実演していた。ただ、フランス語で説明をしているんで、全く何を言ってるのか想像すらできなかったのが、ちょっと残念。
エコミュゼ・ダルザス17
エコミュゼ・ダルザス18
エコミュゼ・ダルザス19
エコミュゼ・ダルザス20
↓“遊覧バス”のエンジン。とても大人しくて可愛いやら、ちょっと可哀想やら。
エコミュゼ・ダルザス21
エコミュゼ・ダルザス22
↓ヤギの小屋もあった。近づくと、正しく“シェーブルチーズ”の匂いがした。
エコミュゼ・ダルザス23
エコミュゼ・ダルザス24
エコミュゼ・ダルザス25
↓ドイツ語で“鍛冶屋”なんだけど、多分“アルザス語”だと思う。
エコミュゼ・ダルザス26
↓このロバくん。僕らが何を話しかけても手を叩いて少し音を出しても、この壁を見つめる体制から微動だせず。
エコミュゼ・ダルザス27
エコミュゼ・ダルザス28
↓石畳とオレンジの壁の感じが凄く良かったんで撮ろう…と思った瞬間に、めちゃくちゃ良い感じの帽子のおじさんがジャケットを羽織ってフレームに入って来た。
エコミュゼ・ダルザス29

まだまだエコミュゼの写真が多いので、ここらで一旦区切って次回へ。


続く。

■結婚5周年記念旅行 過去INDEX
24.コルマール出発
23.続・ヒッチハイク
22.ヒッチハイク
21.アルザスの小さな村…的な
20.マルセル・ダイス
19.コルマール2日目夕方〜夜
18.上を向いて歩くと…
17.コルマール旧市街
16.本丸コルマールへ
15.青空市場と屋内市場
14.ドイツなのに…!?
13.結婚“腕輪”の故郷訪問
12.モノプリと大聖堂
11.小雨のプティ・フランス
10.ストラスブールの宿
9.全嫁が感動
8.ストラスブールに
7.セーヌを渡ってクスクスへ
6.マレ地区でランチと…
5.ヴァンヴの蚤の市
4.モンパルナスの朝市
3.RER車内とパリの宿
2.パリへ
1.出発準備 編
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結婚5周年記念旅行/コルマール出発

 前回はついにヒッチハイクに成功し、寂しかったエギスハイムからコルマールに戻り寝るところまで。今回は3泊したコルマールをついに出発。11泊13日のやっと8日目。

 朝起きて窓を開けると快晴だった。この3日間で一番天気が良さそう。昨夜は(も)飯のあとパタンと寝てしまったのでシャワーを浴び、チェックアウトの準備の為にスーツケースに荷物を詰め始めつつ。
コルマール/4日目の朝
 この部屋3日目も、少し鉄道写真撮り。あまり代わり映えのしない車両ばかり来る。しかしTGVは撮り逃す。↓の写真は車両に大きく『Alsace』の文字と路線図が入っていて、ちょっとポップなデザイン。自転車と一緒に乗ることができる車両。
コルマール/4日目の朝のSNCF

 昨日に引き続き0F(1F)で朝食バイキング。昨日、後で気付いて食べ損ねた『自分で茹でるゆで卵』も今日は食べた。勿論、味は普通のゆで卵だけど、まぁ、半熟に上手く茹でられたのでGood…いや、Bon !。今日も美味しいパンを沢山。またしても満腹。
コルマール/4日目の朝食

 さて、今日でコルマールともお別れだ。部屋を片付けて室内チェック。スーツケースにマルセル・ダイスのワインを詰め込んで0階に降りる。
 レセプションでチェックアウトの手続きをした後、少しだけスーツケースを預かって貰うよう頼む。駅に向かう前に駅とは逆方向のモノプリに寄ることにしていた。今晩の宿泊地スイスのバーゼル(と言うかスイス)は、物価が高くて飯はたいして美味くない…という話を何人かから聞いていたので、一泊だけするバーゼルのホテルの夕食と朝食を、フランスに居るうちに買い込んでおこうという魂胆だ。
 この三日間で歩き慣れた旧市街地への道を歩き、入り口付近にある立派な建物のモノプリに着いたのは、ちょうど11時頃だった。
コルマール/モノプリ全景
 食料品を買い込む前に嫁がストッキングを買うと言うので、僕は売り場から離れて少しフラフラした後戻って来ると、嫁がちょっと恥ずかしそうに近寄って来た。「ん?何?」と聞くと、レジの列に並んだつもりで居たら、気付かずマネキンの後ろに並んで待っていたらしい。↓こういう状態。…吹いた。
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ1
 さて、大好きなモノプリの食品売り場に突入!そして、今日がこの旅最後のモノプリだ。夕方にはスイスのバーゼルに着く…ということは、今日はフランス滞在が最後の日でもある。
 たった2食分と肝に命じて買い込んだのは、タブレサラダ(クスクス)、キャロットラペ、シェーブルチーズ、白カビサラミ、ジャンボン・ペルシエ(肉等のゼリー寄せ)、イチゴ、マンダリン、バゲット・カンパーニュ…とジュランソンのワイン。やっぱり微妙に歯止めが効かなかった…。でも、幸せw
↓スーパーでもバラで買える果物や野菜多し。
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ2
↓キッシュも選り取り…
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ3
↓真ん中辺りの黄色いクスクスをゲット!
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ4
↓ゼリー寄せ。買ったのは左側のちょっと赤みがかったヤツ。
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ5
↓お約束の白カビサラミ。日本に持って帰りたいぜ。
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ6
↓チーズもね。安いんだよねぇ。
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ7
↓買わなかったけど、鮮魚コーナー。北大西洋産のアンコウの尻尾が16.9ユーロ/kgとかなんとか…って書いてあると思う。
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ8
↓そして嫁は最後のアスザス(安)ワインを真剣に選定中。
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ9
↓水です。5Lボトルで0.85ユーロ/1L(つまり5Lで500円強)。5Lボトルって…。
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ10
↓エヴィアンボトルはちょっと可愛い。
コルマール/4日目/出発の朝/モノプリ11

 今日〜明日朝の(美味しそうな)食事をゲットし、旅行最後の“モノプリ散策”を終了。外は相変わらず快晴。
コルマール/4日目/出発の朝/快晴
 ホテルに戻る道を歩いていると、建物の内側にある駐車場(だと思う)に小さなEV車が入って行く。確かルノー。“あの”スマート・フォー・ツーより更に小さい車。Webや雑誌で見たことがあったけど本物は初めてだ。こちらではもうそこそこ広まってるのかな?
コルマール/4日目/出発の朝/ルノーEV1
 …と、少し歩くと再び同じドライバーが現れた。またカメラを向けると、僕がさっき撮ったのに気付いていたらしく、このショットの直後ニコニコ手を振ってくれた。
コルマール/4日目/出発の朝/ルノーEV2
コルマール/4日目/出発の朝/道路(壁)標示

 ホテルに戻ってロビーでスーツケースに食料を詰め込み、最後に受付の女性に挨拶して駅に向かう。本当に安くて快適な宿だった。昨夜遅くに非常ベルが鳴ったときは何事かと思ったけど(特に何も無く…)。
コルマール出発1

 駅前の歩道の上をゆっくりゆっくりスクーターでおじさんが来るので、なんとなくカメラを向けたら、僕が撮り終えるまでずっとカメラ目線で走ってくれる…のは嬉しいんだけど、少しは前を見た方が良いと思ったそのシーン↓
コルマール駅前のスクーターおじさん

 今日で最後のコルマール駅舎。そう言えば、晴れた昼間に真正面から見たのはこの時が最初かもしれない。吹き抜けの大きなガラスには透かしの絵が入っていたのは、写真を後で見て気付いた。
コルマール駅出発1
 駅に入ったところ。線路側(ホーム側)のガラスにも透かし絵が。
コルマール駅出発2
 コルマールからローカル線で20分ほどにあるBollwiller(ボルヴィラー)と言う駅までのチケットを買う。

 実は、昨日無理して夕方ギリギリにエギスハイム散策に行ったのは理由があった。最初は、今日チェックアウトした後にゆっくりエギスハイムを散策しようかと思っていたんだけど、パリ在住の友人、アコーディオニストのtacaくんに「アルザスに行くなら“エコミュゼ(Écomusée d'Alsace)”良いですよ」と言われていて、ちょうどコルマールとバーゼルの途中にあったし、じゃぁ、ちょっと予定を切り詰めて寄ってみるか…という訳で。
 検索して調べてみると、エコミュゼ(英語で言うならエコ・ミュージアム)とは、フランスで70年代から始まった運動や考え方表す言葉で、実際には古い文化や生活様式をそのままの形で残す、野外展示博物館的な施設を一般的には言うらしく…。フランス内には50箇所ほどあるそうで。
 時代はいつころが主なのかよくわからないけど、各地から移設した古い建物が70あまりもある施設で、中では鍛治や機織り陶芸なんかの実演とかあるそうで、ちょっと面白そうなので車でなければ若干行きにくい場所ではあったけど、寄ってみることにした。

 特に列車の時刻を調べずに駅に来たんだけど、チケットを買ってから時刻表の掲示板を見ると、次のTER(ローカル列車)まで50分近くも…。仕方ないので、本当は列車の中で食べようと思ってモノプリのパン屋で買ったサンドイッチを、ホームのベンチで食べることにした。
 と言うことで、改札横にあった自販機でエスプレッソを。日本みたいに街中には自販機をほとんど見かけ無いけど、駅にはたいていある。さすがデザインは日本より洒落てる。
コルマール駅/コーヒー自販機1
 ちょっと面白いなぁ〜と思ったのは、日本だと缶やペットボトルの自販機ならいろんなメーカーやブランドの飲み物が並んでいる訳だけど、紙コップのコーヒー自販機ではあまりブランドを意識したことが無い。それがこの紙コップ用自販機は「セガフレッド」やら「リプトン(は紅茶だけど)」やらブランド名が。同じエスプレッソでもやっぱり味が違うんだろうか?
コルマール駅/コーヒー自販機2

 改札を通った(と言っても、自由に行き来できるけど)すぐ横にあるホームのベンチに陣取る。列車は時々しかやって来ないので、基本的に静かでのどか。古い駅構内の佇まいや通り過ぎる列車を見ながらのランチは、中々良かった。しばしコルマール駅の雰囲気をお楽しみください。
コルマール駅/ホーム5
コルマール駅/ホーム6
コルマール駅/ホーム7
コルマール駅/ホーム8
コルマール駅/ホーム9
コルマール駅/ホーム10
コルマール駅/ホーム11
コルマール駅/ホーム12
コルマール駅/ホーム13
 ランチを食べ終わって、コーヒーカップをゴミ箱に捨てに待合室に戻ると、ベンチの横に大きな犬様。足が長い。隣に座る老夫婦の連れの様で、一声掛けて写真を撮らせて貰ったあと、少しヨシヨシと撫でさせて貰う。大人しくて可愛い。
コルマール駅/待合室の犬
コルマール駅/ホーム14
コルマール駅/ホーム15
 やっとTGV写真が撮れたけど、多分少し古い型。
コルマール駅/ホーム/TGV
コルマール駅/ホーム16
 ようやくバーゼル行きのTERが到着。
コルマール駅/ホーム/TER到着
 列車は定刻通り14:23にコルマール駅を出発。またいつかコルマールに来れるだろうか? 今度くることがあれば、もう少しゆっくりワイン街道を巡ってみたい。


続く

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結婚5周年記念旅行/続・ヒッチハイク

 前回はリヴォビレを出るところまで。今回は、ようやくやって来たバスに乗って、コルマールに戻るところから。

 バスの一番前の席が空いてたので、コルマールまでの“大きな”車窓の風景をそこで楽しむことにした。リヴォビレに着いてから発つまで多分4時間半ほどしか居なかったけど、すっかり“馴染んだ”感のあるバス停のあるロータリーを出るとき、少し前にヒッチハイクをしていたコルマール方面に向かう道とは違う方向にバスは進み始めた。なんとなく真っ直ぐコルマールまで向かうと思い込んでいたんだけど考えてみれば普通の“路線バス”な訳で、隣の街(後で調べたら“ゲマール”という小さな街だった)に向かうみたいだ。そりゃそうか。
リヴォビレ〜コルマールバス

 バスはリボヴィレから見て高速道路の反対側(東側)にある小さな街(ゲマール)に寄った後、インターまで戻り高速道路に乗った。その後はどこにも寄らず、3つ先のコルマールの手前のインターで降りる。
 幹線道路を走り始めてすぐ、コルマール空港の正面にあるラウンドアバウトの真ん中に、“自由の女神”の像が立っていた。勿論NYのものが本物な訳だけど、その他各地にある(パリにもお台場にも!)自由の女神の中でも、多分、コルマールにあるのは“本家”と言っても良いと思う(本当の本家は美術館内にあるらしいけど)。コルマールは自由の女神の作者“フレデリク・バルトルディ”の出身地だそうで。
コルマール空港前のラウンドアバウト内の“自由の女神像”

 コルマール市内に入ってからも混んでいる箇所はほとんど無く、リヴォビレを出てから30分ほどで朝タクシーに乗ったコルマール駅前に着いた。
 時間は18時少し前。駅前からホテルまで歩いて10分は掛からないので、お土産に買った重い“マルセル・ダイス”のワイン3本を一旦部屋に置いて来ようかとも思ったのだけど、バス停の時刻表を見ると“エキスハイム”行きのバスが15分後くらいに出るところだった。それがエギスハイム方面の終バスだったのか覚えていないんだけど、とにかく4月のこの時期、日が落ちるのはまだ早いし、とにかくそのバスに乗ってエギスハイムに行くことにした。コルマールに戻って来るバスはもう無さそうだったけど、まぁ、なんとかなるだろう…と。

 エギスハイムの名前は、今回アルザス地方に来ることを決めた早い段階から知った地名で、上から見た村の形が玉ねぎの輪切りの様に三重の円になっている村。多分中世の頃に村を守るためにできた形だと思う。それをちょっと見て見たくなったので当初から行く予定に入れていた。
 コルマールの駅前から乗った路線バスは、GoogleMapで見ていると結構アッチコッチ寄ってジグザグに進んだけど、15〜20分ほどで村の外側にあるバス停に着いた。既に時間は18時半に近い。
 早速、その玉ねぎの円の中に入ったんだけど時間が時間…ということなのか、歩いている人も開いている店も無く、その上、両サイドを家に囲まれた細長く微妙にカーブする狭い道なので、傾いた陽の光が差し込まない場所が大半で、ちょっと暗くて寂しい感じになってる。昼間の賑わっている時間帯に来たら、きっといかにもヨーロッパの中世の村…という感じがとても良く見えたのかもしれないけど、ちょっと寂しさばかりを感じてしまった。歩けども歩けども風景があまり変わらない(常に同じ感じに曲がっている路地を歩き続けるイメージ)のも、人が居ない寂しさをことさら感じる。確かに絵になる感じは多々あるんだけど、光の問題と寂しさという精神的な部分でどうも写真を撮っていてもイマイチ気が乗らない…。結構歩き疲れているというのもあったかも…。
 まぁ、そんな感じで微妙に気持ちが盛り下がっていたんだけど、それはそれとして村の(寂しい)雰囲気を。
エギスハイム1
エギスハイム2
エギスハイム3
↓なんとなくトボトボ歩く嫁。
エギスハイム4
↓お婆さん(着ているのは民族衣装かな?)も絵になるけど、これもまた寂しい感じで…
エギスハイム5
↓ルノー5のエキスプレス。ホント、絵になるんだけど…。
エギスハイム6
↓やっぱりブドウ関連の樽だろうなぁ。
エギスハイム7
エギスハイム8
↓ドアにもブドウの飾り。
エギスハイム9
↓村の道をくるくる回って歩いているので、路地への日の差し方は背中から当たってたと思えば逆光が強くなったり。
エギスハイム10
エギスハイム11
↓猫が鳥を狙ってる。「お祖母さんの家」って書いてあるけど、何の店だろう?
エギスハイム12
エギスハイム13
 村の外周は外側から3周するとサークル状の路地は全部歩いたことになるんだけど(大した距離じゃ無い)、1周ほどで飽きてしまって村の中心部に入った。真ん中には教会があって、その上にもやはりコウノトリの巣が。
エギスハイム14
 そして、ここでもお約束のルノー・トゥインゴ写真。ホントにどこに行っても見る車。製造が終わって9年経つとは言え、15年間も作っていた車だけある。
エギスハイムのトゥインゴ
↓村の外側にあったホテルの入り口のオブジェ。
エギスハイム15

 中世のままで時間が止まっている様な雰囲気の小さな村に、来る前から期待値は高かったんだけど(特に何を…というのはなかったものの)、スケジュール的に無理してこの時間帯に来たのはちょっと間違ったかもしれない。店が何も開いてなかったり他に観光客も村人もほとんど見かけず、賑やかさが皆無…と言うか、つまり人の営みを感じられない場所は少しつまらなく思ってしまう。多分、また来ることは無いだろうから、ちょっと勿体無いことをしてしまった。

 コルマールに戻るバスが無いことは事前に解っていたので、村の外にタクシー乗り場でも無いかと淡い期待をしたんだけど、やっぱりこの小さな村ではそれは難しい要望だった様で…。
 さて、どうやってコルマールまで帰るか?…と改めてスマホの地図を見ると約5km。まぁ、ゆっくり歩いても1時間半もあれば着くだろうし、その間ヒッチハイクをし続ければ誰か乗せてくれるかもしれないし…と、コルマールに向かう道を歩き始めた。
エギスハイムから歩き始める嫁
↓「エギスハイムはここまで」の標識。
エギスハイムはここで終わり
↓日はすっかり落ちている。
山の向こうに陽が暮れて
エギスハイムからコルマールに向かう途中の道路を潜るところ
 エギスハイムからコルマールまでは、一旦真っ直ぐ線路の方まで行ってから、線路に沿った道をコルマールの駅の方に向かって歩くことにした。分かりやすい道でもあったし、田舎道ではあるものの交通量が少しはありそうな道だったので、ヒッチハイクもしやすいだろう…と。
 とは言え、やはり車はたまにしか来ない。何台通り過ぎただろう? リボヴィレでヒッチハイクにチャレンジしたときと同じ様に、親指を立てて小さなメモ帳の『Colmar』の文字を見せると、男女関わらず7〜8割くらいはなんらかの反応を示してくれるのはちょっとだけ嬉しかったけど、止まってくれる車は1台も無かった。
コルマール方面から走って来た貨物列車
コルマールまでの道
 線路の横の道を歩き始めて少しすると、その道は隣の線路を斜めに跨ぐ様な陸橋になっていた。ところがその陸橋には歩道が無いのと、陸橋の部分だけちょっと道幅が狭い。更にはちょうど高速道路の出口が陸橋の手前にあり、時々高速から降りて来る車があまり速度を落とさず陸橋を渡って行く。そこには街灯も無く辺りはそこそこ暗くなり始めていたので、ちょっと陸橋の上を歩くことに身の危険を感じてしまった。なんとか陸橋の手前でヒッチハイクを成功させたかったのだけど、たまにしか来ない車は相変わらず止まってくれない。だんだん陸橋が近づいてくる。どうしたもんか…。
 その陸橋の手前に大きな駐車場のある工場の様な施設があった。入り口には『RICOH』の看板。どうやらリコーの現地工場らしい。その駐車場に入っていく車が1台。そこから出て来る車があったらヒッチハイクをお願いしたいなぁ〜なんて思いつつなんとなく入っていくその車を見ていたら、どういう訳か少し奥まっている門のところでUターンして出て来た。僕らの居る場所から駐車場の出口まで50mほど。“まずい!行ってしまう!”と、僕は走り出し、その車に向かって両手を振りながら“止まって〜!”のゼスチャー。すると運転手が気付き、停まってくれた。
 若い男性のドライバーだった。ちょっとRICOHの社員には見えないラフな見た目だったけど、まぁ、工場勤務の人なんだろう。メルシーとボンソワの挨拶をまず言って、片言英語と“Colmar”の文字を見せると、「いいよ」と快く乗せてくれた。いやぁ〜、助かった。
 彼は英語がほとんど話せず、ここでも感謝の気持ちをどう伝えれば一番伝わるか考えてしまったけど、スマホの仏語辞書で何か謝辞を探してとりあえず言ってみたりしたら、それまであまり感情を見せてなかった彼の表情が少し笑顔になる。
 少し車内の雰囲気が和らいだところで、とりあえず「RICOHで働いてるの?」と仏語の単語で適当に聞いてみたら、道を間違えて駐車場に入ってしまっただけだったらしい(だからすぐにUターンした訳で)。そのおかげで僕らは助かったので、道を間違えてくれてありがとう…だ。
 5〜6分で車はコルマールの駅前の交差点に着く。ちょうど信号が赤で停まったので、そこで降ろして貰う。ゆっくりお礼を言う間も無く信号が青に変わり、彼は行ってしまった。本当に助かった。…という訳で、ヒッチハイクは最後の最後に成功した。
↓黄昏時のコルマール駅。
コルマール駅前

 駅前から歩いてホテルに戻り部屋に入ったら、もう外に夕食を食べに出る気力が無かった。今晩こそ、昨日も一昨日も入れなかった『La Soï』に行くつもりでいたんだけど、二人とも疲労と睡魔に負け…。
 と言う訳で、コルマール最後の晩餐はリボヴィレで買ったクグロフ。…と、昨日モノプリで買った安アルザスワインの残り。寂しいメニューなことこの上無いけど、それより早く眠りたかった。
コルマール最後の夕飯
 食後早々に寝た。

続く

■結婚5周年記念旅行 過去INDEX
22.ヒッチハイク
21.アルザスの小さな村…的な
20.マルセル・ダイス
19.コルマール2日目夕方〜夜
18.上を向いて歩くと…
17.コルマール旧市街
16.本丸コルマールへ
15.青空市場と屋内市場
14.ドイツなのに…!?
13.結婚“腕輪”の故郷訪問
12.モノプリと大聖堂
11.小雨のプティ・フランス
10.ストラスブールの宿
9.全嫁が感動
8.ストラスブールに
7.セーヌを渡ってクスクスへ
6.マレ地区でランチと…
5.ヴァンヴの蚤の市
4.モンパルナスの朝市
3.RER車内とパリの宿
2.パリへ
1.出発準備 編
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結婚5周年記念旅行/ヒッチハイク

 前回は、全く行く予定の無かったリヴォビレで美味しいランチを取ったあと、町外れの公園(?)で動物たちとも戯れて…というところまで。

 動物たち(と言っても、馬とアヒルと鶏だけだけど)との楽しいやりとりを終え、またさっき渡った小さな橋を戻る。裏道にも興味を惹かれる被写体があちこちに。
リヴォビレ/清流沿いの砂利道/犬の散歩
リヴォビレ/小径/街灯
リヴォビレ/小径/扉の落書き
リヴォビレ/小径/番地プレート
 ↓これも犬の散歩? 走ってきた彼女にカメラを向けたら、わざわざ止まってくれた。
リヴォビレ/小径/犬を自転車のカゴに乗せて

 ↓ある建物のショーウィンドウの様な中に、地元の民族衣装?的な服を着た人形やらに囲まれて、三毛猫さんが気持ち良さそうに寝ていた。
リヴォビレ/小径/ショーウィンドウの三毛猫さん1
 ガラスを指先で「トントン」してみたりしたけど、三毛猫さん微動だせず。まるで置物。
リヴォビレ/小径/ショーウィンドウの三毛猫さん2
 引きで見るとこんな感じ。何屋だろう?
リヴォビレ/小径/ショーウィンドウの三毛猫さん3
 ショーウィンドウの三毛猫さんに満足してまた歩き始めると、停まっているプジョーの屋根の上に居る白いものが、ジッとこちらを見ている。
 って言うか、コレ、プジョーの205かな? 角ばっていてカッコよろしい。
リヴォビレ/小径/車の屋根の上の白猫1
 早速、驚かさない様にちょっと慎重に近づいたんだけど、まるで逃げる様子が無い。まるで汚れたところの無い、綺麗で真っ白の毛並みの子。
リヴォビレ/小径/車の屋根の上の白猫2
 嫁さんが指を出したら、ちょっと怪訝な顔をされてた。
リヴォビレ/小径/車の屋根の上の白猫3
 それがお気に召さなかったのか、プジョーから降りて行ってしまった。ただ、僕らと同じ方向に歩き始めて、逃げる様な感じでは無かったけど。自由だ。ネコ様だ。
リヴォビレ/小径/車の屋根の上の白猫4
リヴォビレ/小径/車の屋根の上の白猫5

 メインストリートを降りて行く途中、行きは気づかなかったんだけど小さな広場の様な場所に、↓こんな形の水道(?)が。カタチがどうもなぁ。イヤラシイ…。なんだろ?
リヴォビレ/メインストリート/古い水道
↓良い雰囲気のロートアイアン格子が付いた、ガラス入りの古い木製ドア。ドアノブも良い感じ。
リヴォビレ/メインストリート/古いドア1
リヴォビレ/メインストリート/古いドア2
 ↓歩きながらお姉ちゃん(多分)を撮る妹カメラマン。高い位置からのアングルを狙うところなんか、中々凄腕…かも。
リヴォビレ/メインストリート/女の子カメラマン
 ↓介護用品の販売店だと思われる店のショーウィンドウ。ミニチュアの椅子やベッドと共にバービー人形(?)の看護師さん。
リヴォビレ/メインストリート/介護用品店のお人形さん
 ↓アイロンの看板。クリニーング屋かな?
リヴォビレ/メインストリート/アイロンの看板

 アルザス地方のちょっと大きな建物の屋根の上には、こういう大きな(遠くて解らないけど直径2mくらいか?)テーブル状の台が設置してあり、その上にコウノトリが巣を作っていて、どこも夫婦で仲良く子育てをしている。まぁ、下から子供は見えないけど。
リヴォビレ/メインストリート/コウノトリの巣1
 ちょうど親鳥が暫く巣の上に立っていたので眺めていたら、餌を取りに行くのかバサッと羽を広げて飛び立った。かなり大きい。一見鶴にも見える。高いところから飛び立つので、数回羽ばたいただけで後は優雅にスゥ〜っと滑空して行くのがカッコいい。
リヴォビレ/メインストリート/コウノトリの巣2

 村のメインストリートを下の方まで戻って来た頃には、曇りで真っ白だったた空も、少し途切れ途切れで青空が見える様になってきた。
リヴォビレ/メインストリート/青空とパティスリー
リヴォビレ/メインストリート/青空と民家
リヴォビレ/メインストリート/青空とコウノトリ

 ロータリー近くの裏側にあった、良い感じに古びたガソリンスタンド(兼 整備工場かな?)。ルノーの看板もあるし、4(キャトル)とか停まってて欲しかったなぁ。
リヴォビレ/メインストリート/入り口GS

 ロータリーまで戻りバス停の時刻表を見ると、次のコルマール行きのバスまで1時間半以上もある。さてさてどうしたもんか…と少し考えていたんだけど、つい2時間ほど前に初対面の人に車に乗せて貰った…という経験をしたばかりだったことや、海外の旅先で非常にテキトーな英語で数日間は生きているという実績から気持ちが大きくなっていることも合わせて、「ここでただバスを待っているだけなのもアレだし、暇つぶしにヒッチハイクしてみるか?」ということになった。
 そこで早速、夫婦二人で笑顔で親指立てるだけなのもどうかと思ったので、メモ帳に行き先(コルマール)を書いて見せることにした。メモ帳が小さくて走ってる車から見えないかなぁ〜とは思ったものの、ヒッチハイクしているのは明らかに解るだろうし、仮に停まってくれたときに言葉が通じなくてもこれを見せれば良いだろう…と。↓
リヴォビレ/ヒッチハイクで出したメモ
 最初はバス停の前で、ロータリーを通り抜ける車に対して手を挙げて行き先を見せて居たんだけど、ロータリーから出て行く車が必ずしもコルマール方面では無いことにすぐ気付いた。これは無駄が多いか…と、バスは1時間半も来ない訳だからコルマール方面に向かう道まで行き、ロータリーから出た直後ではいきなり停まり難いだろうと100mほど進んだ先で車を待った。
 色んな方向に行く車が行き交うロータリーに居てもそれほど頻繁に車は来なかったけど、それがコルマール方面に絞ると更に車の数は減り、感覚的には1〜3分に1台という感じ。それも一応近づいてくる車の車種や乗ってる人数(そもそも二人乗れるスペースが無いとダメな訳で)なんかを見てから、二人でニコニコしながら親指を立てて手を出し、(一応)メモのを見せる様にしてみるんだけど、停まってくれる車すらほとんど無かった。1台だけだったかな。行き先聞いて「そっちは行かないから(旅行者だったらしい)、ゴメンね」と言われただけ。
 誰も停まってくれないなぁ〜と、一台通り過ぎる度に最初の勢いが無くなってくるんだけど、ただ、あまり気持ちが凹まなかったのは、ほとんどのドライバーが一応目を合わせてくれて、割と笑顔で「(すぐそこまでだから)」とか「(後ろに荷物が)」とか、なんらかのゼスチャーをしてくれるのがちょっと嬉しかったのがあり…。これ、日本だとほとんど無視かもなぁ〜とも思う。最近でこそ若い人がやってるのをたまに見るけど、やっぱり日本だと基本、無視だよなぁ…。

 途中で、ロータリー方面から少しずつ歩いて近づいて来るバックパッカー姿の男性が現れた。どうもヒッチハイクをしながら歩いている様だ。僕らより前でやってるんで「ライバル出現だ!」と、ちょっと焦ったけど、どんどんこっちに近づいて来るもんで、ちょっと一緒にヒッチハイクできたら面白いかも…と思いつつ、側に来たときに声を掛けてみた。結果、行き先は違う場所だったけど(どこだか聞き取れなかった)見た目の通り旅人(ドイツ人だったかな?)だった。結局彼はそのまま先の方に歩いて行ってしまったのでライバルはあっという間に消えたけど、その後無事に車を拾えたんだろうか?

 結局、誰も停まってくれないことにだんだん疲れて来てしまい、だいぶ時間も経ったしバスを待つか…と、ロータリーのバス停の方に戻った。ちょっと簡単に考えていたので、若干落ち込みつつ。ヒッチハイクをやっている間はほとんど写真を撮って無いのだけど、始まる少し前と止めた直後の写真のタイムスタンプを見ると、1時間も空いて無かった。ヒッチハイクしていたのは実質30分くらいか。もっと長い間立っていた気がしたんだけど…。

 バス停に戻った直後に雨が降り始めた。最初はバス停の待合の屋根だけあるところで雨宿りしていたのだけど、気温も急に下がって来たしバスの時間までまだ30分はあったので、ロータリーに面した場所にあったレストランに入って雨宿りと暖をとることにした。レストランっぽい店にお茶だけで入るのはちょっと憚られたけど、カフェが近くに見当たらないし、雨はだんだん強くなるし、まぁ、15時過ぎで開いてる店だし…と。
 で、「飲み物だけですが‘…」と一声掛けて入ってみると、バーカウンターもあるし、地元の人らしきおじさんが店の人と談笑しているし、一緒に店内にワンも居たし…と、杞憂だった。店内はこんな感じ↓。柱の影からチラチラとワンがこっちを見てる。気になるらしい。
リヴォビレ/カフェで雨宿り1
 カフェが運ばれて来る前に、どうしてもこのワンが気になって側に行ってみた。飼い主はやはり側に居たおじさんだった。おじさんが「待て!(とフランス語で言ったと思う)」と言うと、きちんとおじさんの横に座って動かないんだけど、なんだかみんなに囲まれて嬉しいみたいで、しっぽだけはマッハの勢いで左右にブンブンと。
りヴォビレ/カフェで雨宿り/ワンコ1
そして、ワンに触っても良いと言うので、早速戯れる嫁。
りヴォビレ/カフェで雨宿り/ワンコ2
 ワンを撫で撫でして、暖かいエスプレッソ飲んで、30分ほどでバスの時間が近づいたので店を出たけど、充実した雨宿りをしつつ暖も取れた。

 外に出ると天気が雨はすっかり止んでいて、少し明るくなっていた。
 バス停のあるロータリーのすぐ横には消防署があって、駐車場で署員らしき若い男女が笑い声を上げながらなんだか楽しそう。消防署と言うよりは田舎の学校みたいなのどかな雰囲気。こういう場所は緊迫しない方が良いけど。
リヴォビレ/消防署

 消防署の前の道を挟んだロータリー側手前には、(多分)アーモンドの木に咲く満開の花。違うかもしれないけど、アルザスには桜は無くて、桜に見えるのはたいがいアーモンドの花…と言うネット情報。
リヴォビレ/アーモンドの満開の木
 嫁が花を摘んで行って戻って来て、僕の頭に一輪刺した。記念撮影。気持ち悪い。
リヴォビレ/アーモンドの花を挿すオレ

 カフェはバス停のあるロータリーのすぐ横だったけど、念のため、バスの時刻の10分ほど前に店を出た…のに、定刻を30分過ぎてもバスは来ない。多少は遅れるだろうなぁ〜とは思っていたものの、これがフランス時間なのか、そもそも時刻表の時間が古いとか僕らの見方が間違っていて実は全然違う時間だったのか、結局真相は不明なままだったけど、来ると思ってた時間から45分ほど経ってからコルマール行きのバスが来た。ただ、時刻表を見ると待っていたハズのその次の時刻に近かったから、後のバスがほぼ定刻で来たのかもしれない。

 バスは数分間バス停で停車(時間調整?)してから、僕らを乗せてコルマールに向かってワイン街道を走り出した。

リヴォビレ/アーモンドの満開の木と青空


続く

■結婚5周年記念旅行 過去INDEX
21.アルザスの小さな村…的な
20.マルセル・ダイス
19.コルマール2日目夕方〜夜
18.上を向いて歩くと…
17.コルマール旧市街
16.本丸コルマールへ
15.青空市場と屋内市場
14.ドイツなのに…!?
13.結婚“腕輪”の故郷訪問
12.モノプリと大聖堂
11.小雨のプティ・フランス
10.ストラスブールの宿
9.全嫁が感動
8.ストラスブールに
7.セーヌを渡ってクスクスへ
6.マレ地区でランチと…
5.ヴァンヴの蚤の市
4.モンパルナスの朝市
3.RER車内とパリの宿
2.パリへ
1.出発準備 編
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結婚5周年記念旅行/アルザスの小さな村…的な

 この旅の目玉のひとつだったマルセル・ダイスでの試飲までようやく書き終えて、“ワイン街道”の旅は続く…。

 感動の嵐だった試飲の余韻と、お土産のワインのボトル3本を抱えてマルセル・ダイスのテイスティング・ルームを出たのは、ちょうどお昼頃。事前に調べていたコルマールへの戻りのバスは13時頃だったので、少しベルクハイムの街中(というほど大きく無いけど)をブラブラして時間を潰すか…と。ただ、その前に実際のバス停の場所と停留所にあるであろう時刻表を確認しておきたかったので、集落手前のロータリー(マルセル・ダイスの前から見える距離)の方に向かって歩き始めた。多分、バス停はその辺りにあるはずだ…と。
ベルクハイム/ロータリー
 ところが、そのロータリーや周囲にバス停らしきものが見当たらない(単に見落としたのかもしれない)。この道は“ワイン街道”の筈なんで、路線バスもここを通ると思うんだけど…。ロータリーを超えて少し歩いたあと、もしや村外れにあるマルセル・ダイスよりも更に外側にバス停が?とも思い、ちょっと戻ってみる。
 そんなこんなでマルセル・ダイスを出てから10〜15分後に建物の前に戻って来たとき、入り口のドアが開いてさっきワインをサーヴしてくれていたスタッフ氏が出て来た。お互いに「おぉっ!」となって、その瞬間に彼が「まだ居たの?何してるの?」と。バス停を探していた…と説明して、バス停の場所を知らないか聞いてみると、彼は一瞬説明しかかったんだけど「でも、バス来ないよ」と。僕らはせいぜい1時間くらい待てば良いと思っていたし、それまで街(というより集落だけど)を散策していれば良いと思っていたので、そう彼に伝えたんだけど、彼はなんにも見るもの無いから…と言って、「今から昼食を食べに車で自宅に戻るから、隣の町で良ければ乗せて行くよ。そこならレストランも何件かあるからランチも取れるし…」と。なんと親切な!。喜んで甘えさせて貰うことにした。
 隣の駐車場にアルファロメオの“Mito(ミト)”が1台だけ止まっていた。「独りもんなんでちょっと狭い車だけど…」と、恥ずかしそうな感じで2ドアの助手席を倒し、後ろのゴミ…モノを片付けてくれる。もっとも片付いたリヤシートは1人分で、そこに嫁さんが収まり僕は助手席の方に。

 2時間ほど前にタクシーに乗って来た“ワイン街道”を戻り、ベルクハイムから10分も掛からない距離にあるリボヴィレという隣町に。さっきテイスティングしたばかりのマルセル・ダイスのワインの話を色々したかったけど、ワインについての語彙…いや、そもそも英語で何て言えば良いのやら…で、もどかしい気持ちのままリボヴィレに着いてしまった。まぁ、仕方ない。
 で、車が止まったときに、この町で知ってるそこそこ美味しいランチが食べられる店を知らないか?と聞いてみたら、「書くものある?」と言うのでペンとメモ帳を渡すと、丁寧に3つも店の名前を書いてくれた。
マルセル・ダイスのスタッフが書いてくれたレストラン名メモ
 ちょっと字が読みにくいんだけど、上から順に高い店だったかな?(あるいは、メインストリートを登った村の一番上にある…というのを聞き間違えたかも…)。とりあえずこれを頼りにメインストリートを歩いてみることにした。
 ここまで送ってくれたマルセル・ダイスのスタッフ氏にお礼を言って、村の入り口のロータリーで別れた。本当に親切な人だったなぁ。こういう人と出会うと旅がまた楽しくなる。
リヴォビレ/ロータリー

 さて、お腹も空いてきたので、早くレストランを探して入ろう…と、リヴォビレのメインストリートらしき道に入り、村の上の方を目指す。
 で、少し村に入ったところで、↓こんなものが。ワインの樽だろうか? 今も使ってるんだろうか?相当古そうだけど。“ワイン博物館”と言われても、そのまま鵜呑みにしそうな佇まいではある。
リヴォビレ/ワイン樽を乗せる古い台車
 メインストリートの入り口付近から奥(山側)を見ると、山頂付近に城の様な建物が見える。『Saint-Ulrich Castle』というお城だそうで。トリップアドバイザーに依れば「眺めが良い」ということらしい。それ以上の情報は解らない。
リヴォビレ/メインストリート1
 さっき店名を書いて貰ったメモ帳を片手に、メインストリートを少しずつ進む。天気はちょっと悪い。時折ポツポツっと雨粒が落ちて来る。
リヴォビレ/メインストリート2
リヴォビレ/メインストリート3
 この辺りも、やはり“コロンバージュ”の建物が多いけど、明らかにそれと判るのは感覚値的に半分くらい。ただ、全体的にはおとぎの国的街並み。
リヴォビレ/メインストリート4

 さて、地図を見てなかったので、自分たちが村のどの辺に居るのか解らないまま歩いていたんだけど、ちょっとした広場の様なスペースに面したところに↓の店が目に入った。メモの店名を良くみると最初の文字のスペルが違うんだけど、“Stub”と言う部分だけ見て「きっとここだ!」反応してしまった。まぁ、実際違っても値段と内容で決めよう…と、早速嫁さんが店頭メニューチェック。
リヴォビレ/メインストリート/ランチの店
 若干お腹が空いていたし値段がそこそこ安かったこともあって、結局他を見ずにここに入ることにした。
 店内はなんて言うか、ちょっと“山小屋風”。先客は2組ほど。オーナーらしき男性に挨拶して席に着いた。嫁さんが引き続きメニューをチェックする。お腹は少し空いていたけど多分量が多いだろうと想定して(そしてパンは必ず付くし)、メインとサラダを1品ずつ頼んでシェアすることにした。さっきとてつもなく美味しいワインを沢山試飲したばかりだけど、当然ここでも地元アルザス・ワインを頂きつつ。カラフェに留めたけど。
リヴォビレ/メインストリート/ランチの店内1
リヴォビレ/メインストリート/ランチの店内2
リヴォビレ/メインストリート/ランチの店/料理
 頼んだのは鴨肉の料理。サラダはチーズ入りのものを選んだら、これはサラダと言うよりチーズの盛り合わせだな…という量だったり、更にソーセージも食べ応えがあるほど入っていて、鴨肉と合わせて結構ボリュームがあり、僕ら二人のランチとしては十分。そして満足。
 お昼を過ぎていたせいか後から二組ほど入って来ただけで、お店が混むことは無かった。もっともいつもこんなものなのかもしれない。この街が観光客で賑わう感じはどうもイメージしにくいし…。とにかくランチがハズレじゃなくて良かった。多分、スタッフ氏が教えてくれた店じゃ無いけど。

 リボヴィレに寄るつもりは特になかったのだけど、折角来たし小さな村だからチョロっと散策してみよう…と、店を出て山側に向かって歩き始める。
リヴォビレ/メインストリート5
 ↓『フォア・グラ』と書かれた看板。カモがネギしょって来る…みたいな。
リヴォビレ/メインストリート6
リヴォビレ/メインストリート7
リヴォビレ/メインストリート8
リヴォビレ/メインストリート9
 ↓ちょっと微妙なデザインだけど、アルザスだしコウノトリがぶら下げて持って来る赤ん坊の包みの絵だろうか?ベビー用品店かな?
リヴォビレ/メインストリート10
 ↓リヴォビレでもトゥインゴを撮る。
リヴォビレ/メインストリート/トゥインゴ
 途中、パン屋さんがあった。そう言えばアルザスに来てからまだ一度も、有名な特産品である“クグロフ”という富士山みたいな形のパンを食べて無かった。…ので、ここで買ってホテルで食べようと思い近寄る。
 そこで驚いたのが↓このパン。超巨大!
リヴォビレ/メインストリート/パン屋の巨大パン
 二つに切って置いてあったけど、これ売り物なんだろうか? いや、それよりこの(切る前の1本の)長さのパンが入るパン釜がある方が驚きか…。
 ちなみに、パン屋さんの看板娘さんは可愛らしい娘。
リヴォビレ/メインストリート/パン屋の看板娘
 目的の“クグロフ”をまるごと1つ買って店を離れるときにショーウィンドウにあったのに気付いたんだけど、クグロフはスライスされて焼かれた物も売ってた。『チーズ入りオリジナル・スペシャル』的な…多分。こっちでも良かったかな。
 その隣のメレンゲは、これまたデカい。と言うか、アルザスのパン屋やケーキ屋の店頭で見かけるメレンゲは、どれもデカい。いや、日本のが小さいのかな?これに被りつきたいとは思えないんだけど、それもまた文化の違いか…。
リヴォビレ/メインストリート/パン屋/クグロフとメレンゲ

 リヴォビレも歩けば面白い看板に当たる。↓これはアイスクリーム屋とドメーヌ兼ホテル。
リヴォビレ/メインストリート/アイスクリーム屋看板
リヴォビレ/メインストリート/ドメーヌ兼ホテル看板
 下にも看板が出てた。
リヴォビレ/メインストリート/ドメーヌ兼ホテル看板2
 アルザス地方には沢山ドメーヌがあってどこでも試飲できる…みたいな話はチラっと聞いてはいたんだけど、マルセル・ダイス以外はほとんど下調べをして無かったこともあり、そのマルセル・ダイスが畑が見える場所にあったしドメーヌの意味が畑を持っている生産者…ということだったので、街(というより村か)中にドメーヌの看板が出ているのはちょっと意外だった。
 そんな感じでキョロキョロしながら歩いていると、ちょっと“イイ感じ”の路地を発見。メインストリートから外れて(看板にも釣られ)路地の奥に入ってみる。
リヴォビレ/メインストリート/ドメーヌ兼ホテル看板3
 路地に入ってすぐのところに、その看板のホテル(の入り口らしき駐車スペース)があった。壁にはそこで作られているらしきワインのボトルがディスプレイされている。その横には価格入りワインリスト。
 試飲できたりするのかな?…と、ちょっと見てみたけど、どうもどれもボトルの購入価格らしき値段。僕が写真を撮ったりしげしげとメニューを見ている間、一瞬奥に人が現れたけどすぐに奥に引っ込んでしまった。こっちから声を掛けなかったからかな? 怪しい東洋人だと思われたかも…。
リヴォビレ/メインストリート/ドメーヌ兼ホテル看板4
リヴォビレ/メインストリート/ドメーヌ兼ホテル看板5
 まぁ、そのドメーヌはともかく、路地はイイ雰囲気だった。
リヴォビレ/路地1
リヴォビレ/路地2
リヴォビレ/路地3


 路地の奥にはフィアットの初代パンダの4X4…なんだけど、日本でかつて販売されたパンダの4X4は、リア・ゲートに大きく『4X4』とプレスされたエンボス文字が目印なのに、このパンダのリア・ゲートには小さく申し訳程度に“4X4”のプレートが付いているのみ。フランスでは“四駆”はセールスポイントにならないのか、或いは美意識か…。イタリア仕様も同じだとしたら、日本人がアホなのか。プレスしたパーツは実際存在する訳でコストの問題でも無い気がするけど、理由をちょっと知りたい。
 リアエンドに牽引用の“玉”が付いていたり、ランプ類のガードやルーフレールだけじゃなくて荷台用の“はしご”が付いている上、この急斜面にわざわざ車輪止めまで用意して駐車していたり…と、適度なヤレ具合も含めていかにも欧州の田舎の生活小型車的で、凄くイイ雰囲気のFIAT 初代PANDA 4X4。もちろん風景も含めて。1100ccで何を牽引しているのか凄く気になる。
リヴォビレ/路地/パンダ4X4
 路地を出るところ(後ろにパンダ)。
リヴォビレ/路地から出る/パンダ4X4の正面
 路地を抜けると、その先は少し谷になっていて小さな清流が流れていた。清流沿いは遊歩道になっていた。桜の様な花も。
リヴォビレ/街裏の清流
リヴォビレ/街裏の清流沿いの桜色の花
 清流に歩道橋が掛かっていたので渡ってみると、↓こんな看板が。…という訳で、バイクじゃ無ければ入って良さそうなので、ちょっと見たことが無い変な形の入り口を入ってみると…。
リヴォビレ/街裏の清流を渡る橋の先の看板
 …その先には(柵に囲われて)こんなのが居た。動物好きの嫁さんのテンションが一気に上がる。
リヴォビレ/清流の向こう側の動物園1
 最初に一番大きな馬が寄って来たら、他の子達も安心したらしくどんどん寄って来る。
リヴォビレ/清流の向こう側の動物園2
 とりあえず、その辺に生えている草を与えてみる嫁さん。
清流の向こう側の動物園3
清流の向こう側の動物園4
 この2羽のアヒルは相当仲が良いのか、常に2羽一緒に並んで「グワグワグワグワ!」と鳴きながら歩く。
リヴォビレ/清流の向こう側の動物園5
 思わぬところで動物と鳥達とのふれあい。リヴォビレ、あなどれない。


続く。

■結婚5周年記念旅行 過去INDEX
20.マルセル・ダイス
19.コルマール2日目夕方〜夜
18.上を向いて歩くと…
17.コルマール旧市街
16.本丸コルマールへ
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14.ドイツなのに…!?
13.結婚“腕輪”の故郷訪問
12.モノプリと大聖堂
11.小雨のプティ・フランス
10.ストラスブールの宿
9.全嫁が感動
8.ストラスブールに
7.セーヌを渡ってクスクスへ
6.マレ地区でランチと…
5.ヴァンヴの蚤の市
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2.パリへ
1.出発準備 編
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結婚5周年記念旅行/マルセル・ダイス

 中々書き上げられなかったコルマール2日目散策がようやく終わり、やっとコルマール3日目。まずはホテルの朝食から…。

 朝、6時過ぎに目が覚める。外を見ると夜中に雨が降ったらしく路面は濡れていて、空はかなり暗くどんよりとしている。ただ、今日の天気予報はそんなに悪くない。
アルザスコルマール/3日目/朝
 折角この旅初めての浴槽のあるバスルームだったので(結局浴槽があったのは、このホテルが最初で最後)、お湯を張ってお風呂に入ることにした。浴槽はウチよりずっと広いので、足を真っ直ぐ伸ばして入る…という普段出来ない姿勢で入れるのが嬉しい。深さが浅いのでちょっと寝そべる様な格好にはなるけど。とは言え、やっぱり浴槽の中で頭や身体を洗うしか無いのは若干面倒臭く、お風呂は日本式が良いなぁ〜と思う瞬間でもある。

 お風呂から出てから外を見ると雲が切れて来ていて、陽の光に照らされた建物が少し赤くなり(部屋の窓からの風景は西側なので太陽は見えない)、雲の隙間からところどころ青空が見えて来ていた。
アルザスコルマール/3日目/朝2

 さて、昨日の朝ダイニングの雰囲気を見たときに、ここで朝食を食べてみたくなったので、昨日の夕方散策から一旦ホテルに戻ったときに2人分お願いしておいた。
 レセプション↓。ここで振り返るとダイニングがある。
コルマール/ホテル/レセプション
 その、ダイニングを入り口側から見たところ。結構広い。
コルマール/ホテル/ダイニング
 僕が今まで経験した安ホテルに限れば、大抵どこのホテルも朝食は簡単なバイキング形式だったけどその内容は結構差が激しくて、大雑把に分けると(ランクが星1〜3と幅があるんだけど)都会のホテルは貧相で、地方のホテルは充実している感覚。
 という訳で、ここのホテルも地方都市ということだからなのか、結構充実していた。特にパンは5〜6種類あって(全部は食べて無いけど)どれも美味かった。あと、朝食バイキングによく置いてあるんでヨーグルトと思い込んで取ったパッケージが、開けてみると果物をミックスしてすりおろしたもので(蓋にはフランス語でそう書いてあるんだけど…)、これもけっこうイケた。まぁ、これに関しては普通に売ってるものだろうから、ホテルの朝食のレベルとしては語れないけど…。
コルマール/ホテル/3日目朝/朝食1
コルマール/ホテル/3日目朝/朝食2

 ちょっと食べ過ぎ気味の朝食に満足して9時半頃部屋に戻る。さて、今日行こうと思っている“マルセル・ダイス”というドメーヌ(葡萄畑を所有し、栽培・醸造・瓶詰を一貫して行うワイン生産者のこと)があるベルクハイムという村までの交通手段を考えねば…と。
 ベルクハイムはコルマールから北に車で17〜18km離れたところにある村で、コルマールの駅前から路線バスが出てるものの本数が極端に少なく、朝8時頃に1本出た次はお昼まで無い(逆にコルマールに来るバスは午前中何本かあった)。お昼のバスまでその辺で時間潰すかなぁ〜とも思ったものの、旧市街は昨日で概ね見たし、美術館に入るには中途半端だし、午後はエギスハイムという村にも行きたかったのもあって、ちょっとタクシー料金が気になりつつも戻りはバスに乗れそうだし、行きは時間を買うか…と、コルマールの駅前からタクシーに乗ることにした。

 さぁ、本日一発目の初代トゥインゴ写真。初代トゥインゴの中でも前期型はこんな感じで未塗装の樹脂バンパーで、ヘッドライト下のウインカーレンズがオレンジ色(後期型はクリアー)という部分で後期型と見分けが付く。ちなみに僕ら夫婦はこのウィンカーの形状から、初代トゥインゴのことを『涙目ちゃん』とも呼んでる。
コルマール/3日目/朝/駅前のトゥインゴ
 そしてそのトゥインゴから数十m後ろに、同じルノーのサンク(5)が停まっていた。二世代目の“シュペール(スーパー)・サンク”の方。サンクも初代の“縦サンク”の方が圧倒的に好きなことは前に書いたけど、こっちのシュペールの方も『20世紀に描いた未来の車』みたいな感じで結構好き。特にオシリのライン。
コルマール/3日目/朝/駅前のシュペール・サンク前
コルマール/3日目/朝/駅前のシュペール・サンク後

 駅前のタクシー乗り場。↓前方に停まっている黒い方に乗った。
コルマール/3日目/朝/駅前タクシー乗り場
 ドライバー氏は英語はあまり得意ではなさそうではあったけど、少なくとも僕より上手で助かった。ただ、ベルクハイムは(当然)すぐに伝わったものの“マルセル・ダイス”では解らず、スマホでフランス語ページの情報を見せる。すると「遠いし、バスがあるよ?」という反応だったので、「バスは昼まで無いらしい」的な話をして行って貰うことに。とは言え、わざわざバスを勧めると言うことは、結構料金掛かるんだろうか?…と、若干不安になりつつ。
アルザスコルマール/3日目/朝/タクシー車中/ベルクハイムへ1
 交通量が多目のコルマールの市街地だけど、それでも10分ほどで高速のインター付近へ。ところがインター手前から渋滞し始めたと思ったら、先を見ると高速の本線も渋滞していた。ドライバー氏が「高速ではなく一般道を通った方が早いと思うけど?」と聞いてきた。渋滞がすぐ先で終わっている可能性もあるものの、この渋滞の中に“タクシー料金を払いつつ”入る気になれず、一般道を行って貰うことにした。
 おかげで、“アルザスワイン街道”を少し走ることになり、周辺のブドウ畑ばかりの風景を車窓から眺めることができた。
アルザスコルマール/3日目/朝/タクシー車中/ベルクハイムへ2
アルザスコルマール/3日目/朝/タクシー車中/ベルクハイムへ3

 コルマール駅前からベルクハイムのマルセル・ダイスの前までは、30〜40分ほどだったかな。途中、ドライバー氏の観光ガイド(最初はあまり喋らなかったけど、途中から「あの山の上の建物は有名なお城だよ(多分“オー・ケニグスブール城”)」とか「アルザスはワインの産地だからブドウ畑ばかりだろ」的な話)も付いて、タクシー代は日本円で5千円弱。やっぱりちょっと高かったなぁ〜と、タクシーから降りたときは思った。

 そのマルセル・ダイスのテイスティング・ルームは可愛らしい建物でレストランの様な佇まい。後で調べたら実際その昔レストランとして使われていた建物らしい(改装はされているそうだ)。
べルクハイム/マルセル・ダイス1
 さて、そもそもこの来にくい村までわざわざタクシーまで乗って来たのは旅日記の冒頭にチラっと書いた様に、ウチの近所のトラットリアのソムリエのKさんに、「アルザスに行くなら絶対マルセル・ダイスに寄って来てください」と言われたのが始まり。彼が世界で一番好きなワインだと言うし、嫁さんも元々アルザス・ワインが大好きだし、じゃぁ折角だから寄ってみよう…と。
 1人15ユーロ払うと誰でも試飲できるんだけど、(確か)1本でもワインを買って行くと試飲自体が無料になるシステム。元々僕らはお土産で買う気満々だったから1人15ユーロのことは頭に無かったけど、それよりはタクシー代の方が気になってた。

 ということで、本当はここに一番来たいであろう人は居ないけど、まずは入店前に本人の分身で記念撮影。
べルクハイム/マルセル・ダイス2
 入り口のドアを開けて中に入るとちょっと想像と違う。てっきりワインショップ的な店内で、その一角にテイスティング・スペースがあって…みたいに思っていたのだけど、入ったそこは受付も何も無い空間で“呼び鈴”的なものも無く、壁に仕切られていて奥の様子が解らない。
 ちょっと所在無い感じでどうしたもんかと動きあぐねていたら、ほどなくして奥から人が出て来た。「テイスティングしたいのですが…」と言うと、すぐ横の部屋に通される。驚くほど広くて窓が大きく明るく綺麗な部屋。まさか、実は別料金が掛かるのでは?…と言う恐怖感がジワジワと…。
べルクハイム/マルセル・ダイス3
 外の風景を眺めつつ若干ドキドキして待っていたら部屋に案内してくれたスタッフが戻って来て、「フランス語は話せますか?英語が良いですか?」と聞かれたので、英語で「じゃぁ英語で。あまり喋れませんけど…。日本語はダメですよね?w」と軽くジョークを挟んで答えると、笑顔で断られつつ英語のメニューを渡されながらスタッフ氏は説明を始めた。
 で、まず安心したのは、試飲だけなら1人15ユーロ、買うなら試飲はタダ…と最初に彼が説明してくれたこと。これで心置きなく飲め…試飲できる。
べルクハイム/マルセル・ダイス4
 折角なので、スタッフの彼にKさんの分身を持って貰い記念撮影。勿論、その“分身”の本物はソムリエで、マルセル・ダイスが世界で一番好きで、ここに僕らに来る様に勧めてくれた…という説明もした上で。
べルクハイム/マルセル・ダイス5
 まずはメニューの一番上にあったピノ・ダルザスからスタート。メニューでは13ユーロ/本のワイン。ちなみに日本のネット通販で調べてみたら、2014のピノ・ダルザスは¥3,500前後。お店で飲むと5〜6千円くらいか?
べルクハイム/マルセル・ダイス6
べルクハイム/マルセル・ダイス7
 1杯目からとにかく美味い。これが一番安い訳だから、この先どうなっていくんだろう!!!…と嫁さんとはしゃぎながら少しずつ味わっていると、すぐにスタッフ氏が次のワインを持って戻って来た。すると彼は「次のワインを注ぎますから、グラスの中の残りを前にある(バケツの様な)容器に捨ててください」と。
 (あまり行ったことは無いけど)通常テイスティングのときは同じグラスで違うものを注ぎ続けるので次のワインを試すためにグラスを開けないといけないのと、段々酔って味が解らなくならない様に普通は飲まずに口に含んで捨てたりする。ただ、僕らは仕事じゃ無いし何十杯も飲む訳では無いので、嫁さんと顔を見合わせて慌てて残りを飲み干そうとしたら、「ダメダメ!全部飲んだら酔って味が解らなくなるから!」とにこやかに促され、二人で泣く泣く残りを捨てた。

 2杯目はリストでも2番目にあるリースリング。最初のピノと同じ2014年モノだけど値段は一段上がって21ユーロ/本。日本のネット通販では4千円ほど(写真は割愛)。
 1杯目のときもそうだったけど、注いでくれるときにワインを色々と説明してくれる。で、2杯目のこのリースリングが出て来たときに、嫁さんがスマホに保存してあったボトルの写真を見せる。ソムリエKさんが「マルセル・ダイスに行くなら…」と、自分用に秘蔵してあったのを飲ませてくれたときの写真だ。するとスタッフ氏が「これを飲んだことがあるのなら、今出した2種類はレベルが低いので、次からもう少し上のレベルにします」と言って、奥に戻った。僕らは詳しい訳じゃ無いんだけど、どうやらその写真がテイスティングの敷居を上げてしまったらしい…。

 さて、このリースリングも少しずつ味わいながら飲みたいところだけど、スタッフ氏が次のワインを持って戻って来る前に“飲み干さないと”、この美味しいワインもみすみす捨てることになる…。テイスティングの1杯の量としては多少多めかな?という気もしなくは無いけど、多分この量なら飲み続けても大丈夫だろう…と、最初に十分香りと味わいを確認したあと、残りを一気に飲み干しグラスを空にした。

 スタッフ氏が次のワインを持って来る。ラベルに“CRU D'ALSACE”の文字。ここから先は1つのワインにつき1ページを使ってラベルと説明があるレベルになった。こういう感じのページ↓
べルクハイム/マルセル・ダイス9
 この「クリュ・ダルザス」から、壁に掛かっている液晶画面に映し出されている周辺の畑の区分を示す航空写真を指しながら、「このワインはあの色の場所の畑で作られたブドウで…」などと説明してくれる↓
べルクハイム/マルセル・ダイス11
 例えば同じ年に同じぶどうの種類から作られたワインでも、畑が違うと味が全然変わる…なんて説明も、それに該当するワインを持って来てくれて畑の位置とワインを指差しながら、比べてテイスティングさせてくれたり(確かこの2つ↓)
べルクハイム/マルセル・ダイス12
 スタッフ氏はそうやってひとつひとつ丁寧に説明してくれるものの、英語が苦手な僕は聞き取れなかったり知らない単語だったりが多くて結構頭が疲れる。ただ、それでも少しでも理解したくて「解ったフリ」をせずいちいち聞き返す様にしていたら、彼もなるべく簡単な単語に言い換えたり、あるいは仕草で説明したり、本当に丁寧に説明してくれる…と言うか、自分たちのワインのことを出来るだけ伝えたいという気持ちを感じた。
 ちなみに一番面白くて印象に残っている説明は、ワインの香りの説明で「火打ち石の様な…」と言う言葉を使ったときのこと。そもそも僕はその“火打ち石の匂い”が解らないと喰いつくと、その部屋には火打ち石が置いてあって(香りを説明するための道具が他にもいくつか置いてあった)僕の目の前で擦ってくれる。そこで直後にワインの香りを嗅ぐと、「あっ、ホントに同じ匂いがする」と判る訳だ。“一目瞭然”ならぬ“一嗅瞭然”か。

 4種類の“CRU(クリュ)”クラスのワインを飲んだあと、“GRAND CRU(グラン・クリュ)”に移る。3種類とも60ユーロ前後になる。日本での価格となると…。
べルクハイム/マルセル・ダイス13
 なんにしても、もう、この上ない幸せを感じる味で、高いタクシー代を払って…なんてことはもうすっかり忘れていて、ここまでわざわざ来た甲斐があった。Kさん教えてくれてありがとう!…という興奮状態。あとは懐具合をみながら、どれを買って帰ろうかなぁ〜と悩み始める。

 ただ、ひとつどうしても心残りの件があって、それをスタッフの彼に聞いてみた。↑の方に載せた最初のメニューページの一番下に入っていた“GEWURZTRAMINER(ゲヴェルツトラミネール)”。途中から“クリュ”の方に変更されなければ多分試飲できたであろうワインなんだけど、僕ら二人とも(特に嫁さんが)ゲヴェルツが好きなので、最後にこれを二人で1杯でいいので試飲させて貰えないか?…と。彼はグラン・クリュを試飲してしまった今となってはオススメできないんだけど…と言いつつ、二人に一杯ずつ持って来てくれた。確かに彼が言うように(当然だ)味の“深み”という点では物足りないとは言えるんだけど、もう、普段飲んでる(というほど飲めてないけど)様なゲヴェルツとは大違いで、このタイミングで飲んでも何もがっかりする点はない…と言うか、ここで遠慮して諦めずに帰らず良かったぁ〜と。舌も心も奥底から満足。

 懐具合やこの先のお土産の量(手荷物の重量オーバーが怖くて)なんかを想像して、結局ワインは3本だけ選んで購入。段ボールの箱に入れてくれたのだけど、ソムリエKさんにお土産として1本渡すときにドメーヌまで来た証拠として、もし良かったら…とサービスの彼に箱(と人形)にサインを書いて貰えないかお願いすると、「僕よりは…」と一度裏に引っ込み、マルセル・ダイス本人のらしきサインが書かれて戻って来た。本当にこの日に居たのかどうか確証は無いんだけど…まぁ、そうそうここで嘘は無いだろう。
 約1時間くらいの滞在だっただろうか? 本当に来て良かった。また機会があれば是非再訪したい。

 テイスティング・ルームからも見える家々の奥の丘は、マルセル・ダイスのグラン・クリュ用のブドウが作られるブドウ畑。ソムリエKさん人形を手前の草地に刺して、“現地に来た風”記念撮影。
べルクハイム/マルセル・ダイス14



おまけ。
 マルセル・ダイスの道を挟んだ向かいにある家の生垣に、刈り込みで作られた“巨乳モデル”に甘える図。
ベルクハイム/マルセル・ダイス向かい生垣


続く

■結婚5周年記念旅行 過去INDEX
19.コルマール2日目夕方〜夜
18.上を向いて歩くと…
17.コルマール旧市街
16.本丸コルマールへ
15.青空市場と屋内市場
14.ドイツなのに…!?
13.結婚“腕輪”の故郷訪問
12.モノプリと大聖堂
11.小雨のプティ・フランス
10.ストラスブールの宿
9.全嫁が感動
8.ストラスブールに
7.セーヌを渡ってクスクスへ
6.マレ地区でランチと…
5.ヴァンヴの蚤の市
4.モンパルナスの朝市
3.RER車内とパリの宿
2.パリへ
1.出発準備 編
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結婚5周年記念旅行/コルマール2日目夕方〜夜

 前回、午後のコルマール旧市街地を散策の途中まで書いた。今回は一旦ホテルに戻って歩き疲れた足を休めたあと、夕食のために再び旧市街に…。

 コルマールのあるアルザス地方のシンボルである『コウノトリ』は結構有名らしく、こんな感じでお土産用のぬいぐるみもアチコチで売られている。もっともこの姿は、もはやコウノトリと言うよりは、加工工場内にぶら下がったブロイラーにしか見えないんだけど。
アルザスコルマール/2日目/午後/旧市街地30
 ↓昨夜満席で入れなかったビストロ『La Soï』の前を通る。オープンは夕方からのはずでまだ開いてないけど、今晩また来てみるつもり。
アルザスコルマール/2日目/午後/旧市街地/La Soï
 小さなジェラート(は伊語だ。仏語だと何だろう?)屋さんを見つけて、思わず買い喰いしたんだけど、まぁ、美味しかったものの、想像していたより小さい…のに、これで確か5〜6ユーロした。イタリアでジェラート買うと何処でも巨大なのが出て来るんで、勝手にそのイメージを持ってたのが悪いんだけど…。
アルザスコルマール/2日目/午後/旧市街地/ジェラート1
 食べたのは「SPECULOSとAMARETTOだったかな?」と嫁。僕は全然覚えてない…。それにしてもメニューの文字(スペル)に慣れずパッと見で頭に入らないもんで、一瞬思考が止まる。
あルザスコルマール/2日目/午後/旧市街地/ジェラート2
 ホテルの方に戻りつつ歩く。さっきカフェに入った広場のあるサン・マルタン教会の横を通る。↓こういう感じの建物。結構デカくて立派。中世に建てられたゴシック様式の建築らしい。中には入らなかった。
あルザスコルマール/2日目/午後/旧市街地/サン・マルタン教会
 ↓旧市街地にあるコルマールの市庁舎の入り口にはためく、フランス国旗とコルマール旗(とEU旗)。
アルザスコルマール/2日目/午後/旧市街地/市庁舎前
 反面、市庁舎側の広場に掲げられたEU各国の国旗は、気のせいかしおれ気味…。
アルザスコルマール/2日目/午後/公園EU各国旗

 旧市街を出る前にもう一度モノプリに寄り、部屋で飲む用の安アルザスワインを仕入れ、昨日〜今朝は通らなかった道をブラブラ歩いてホテルの方に。

 モノプリの隣はちょっとした広場になっていて(その横に美術館がある)、その広場の上空をちょっと可愛らしいガラスの外灯がいくつもぶら下がっていた。空に浮かぶ(海の)“浮き玉”の様にも見える、中々面白いデザイン。
アルザスコルマール/2日目/午後/ガラス玉外灯1
アルザスコルマール/2日目/午後/ガラス玉外灯2
 旧市街では無い、普通の街の中の建物の片隅に、古い井戸が残されていた。穴は塞いであって使えないのだけど(或いは、オブジェ的にどこからか持って来たものかもしれない)、この一角だけ、古い写真の様に時間が止まっている様に思える。
アルザスコルマール/2日目/午後/古い井戸1
アルザスコルマール/2日目/午後/古い井戸2
 ↓この標識の“EUROPE”は、一体どこを目指しているんだろう? このあとから時々見かける様になって、その都度に気になっていたんだけど、未だに不明。
アルザスコルマール/2日目/午後/EUROPE標識
 ↓ホテルのすぐ側にあったビル。15階建てくらいの細いビルなんだけど、多分コルマールでダントツに高い建物では無いだろうか? 北イタリアやトスカーナ辺りでよく見かける中世の塔の様だ。コルマールの広い空に、この一棟だけがニョキっと突き出ている。
アルザスコルマール/2日目/午後/ビル

 ホテルの部屋に戻ったのは15時半頃。2時間ちょっと軽くワインを飲みながら(やっぱり飲んでしまう)疲れた足の筋肉をほぐす。

 夕飯を食べに再度旧市街地を目指しホテルの部屋を出たのは、18時少し前。近所の公園のメリーゴーランド辺りは大分日差しが陰っていたけど、空はまだかなり明るい。日本(関東)なら夏至くらいの明るさかな。
アルザスコルマール/2日目/夕方/メリーゴーランド
 公園のEU各国旗達は、少し出て来た風のおかげで、西日を浴びながらさっきよりは若干元気になっていた。
アルザスコルマール/1日目/夕方/公園EU各国旗

 さっき前を通ったばかりの『La Soï』を目指して再び旧市街を歩くんだけど、まだ明るいし街歩きをするつもりでなるべく同じ道は通らないルートを。
 ちょっと細い小径を入ると、やけに複雑に絡んだ建物の裏側。何故にここまで…。まるでイタリアのアマルフィやチンクエテッレの様な、海岸沿いの崖岸にこれでもかと積み重なる家々みたいだ。
アルザスコルマール/2日目/午後/旧市街地/裏通り1
アルザスコルマール/2日目/午後/旧市街地/裏通り2

 『La Soï』の方角に向かって入り組んだ小径を適当に歩いていたら、さっき嫁さんが石鹸を買ったのとは違う場所にも、イースター関連らしき屋台の市場が並ぶ一角があった。ここにも鴨やらヤギやら動物や鳥たちが囲われていた。ワインやサラミやハムとか、惹かれるものが色々売っているし、実際スーパーなんかで買うよりよっぽど美味しいのかもしれないけど、ちょっと高い印象。お土産店的な…。もっともちゃんとには換算して無いから気のせいかもしれない。
アルザスコルマール/2日目/夕方/イースター市場1
アルザスコルマール/2日目/夕方/イースター市場2
アルザスコルマール/2日目/夕方/イースター市場3
アルザスコルマール/2日目/夕方/イースター市場3
アルザスコルマール/2日目/夕方/イースター市場5
アルザスコルマール/2日目/夕方/イースター市場6

 さて、ヤギや鳥とひとしきりたわむれ、屋台市場をチラ見して、数分後に『La Soï』の前に着いた。…が、なんと今日は定休日らしい!今晩も入れず…orz。ホテルを出る前に一応Web(と言ってもトリップアドバイザー)をチェックしていたんだけど、今日が定休日だとは書いて無かったんだけどなぁ…。

 まぁ、仕方ない。そんなこともあろうかと、次点の店も探しておいた。さっき嫁さんが石鹸を買った広場にほど近い場所にあるビストロ。…と言うか、ビアホール的な感じの店らしい。もののWebによると(まぁ、これもトリップアドバイザーのことだけど)「地元の人や隣のドイツから来る客で賑わい、店の人はみんな明るく親切」みたいなことが書いてある、アルザス料理とビールを出すリーズナブルな店だそうだ。
 ↓出た後に取った写真なんで、すかっり日が落ちているけど、こんな感じの店構え。
アルザスコルマール/2日目/夕食/ビストロ
 店内の雰囲気は外観から想像するイメージのまま。18時半頃に僕らは店に入ったんだけど、ほとんどその直後に満席になって外に列ができてた。
アルザスコルマール/2日目/夕食/ビストロ2
アルザスコルマール/2日目/夕食/ビストロ3
アルザスコルマール/2日目/夕食/ビストロ4
 まずはワインをグラスで頼み、乾杯。足の部分が緑色なのがアルザス風。
アルザスコルマール/2日目/夕食/ビストロ4
 隣のドイツ人赤ちゃんが「ビールの店でワインかよ!」と驚き顔。
アルザスコルマール/2日目/夕食/ビストロ5
 連れのワンちゃんも、椅子の下から「そりゃないだろ?」的な視線。
アルザスコルマール/2日目/夕食/ビストロ6
 料理は…グラタンだったかな?…と、3日前にストラスブールに着いて最初のランチで食べたけど、もう一度“タルトフランベ”。もう一つのアルザス料理“ベックオフ(伝統的な煮込み料理)”を食べてみたいとも思ったんだけど、2人で頼むには量が多そうだったので(大抵大きな鍋のまま出て来るみたいだ)諦めた。
 飲み物の2杯目は勿論ビールで。後ろのグラスがボケていて見えにくいけど、ドイツ風に目盛りが付いている。写真のグラスには“0.25L”の表示。
アルザスコルマール/2日目/夕食/ビストロ7
アルザスコルマール/2日目/夕食/ビストロ8
アルザスコルマール/2日目/夕食/ビストロ9
 で、この食事。グラタンがどうだったのかの印象をすっかり消し去るほど、タルトフランベに使われているマンステール・チーズの匂いが凄かった。隣の席のドイツ人夫婦がこっちを見ながら鼻をつまむ仕草を見せて笑っている。僕が「一口どうですか?」と差し出そうとすると、「実は昨日ここで食べたよ」と笑いながら遠慮された。僕は美味しく食べれたんだけど、嫁はこの匂いが強すぎて若干ダメだったようだ。タルトフランベは好物であるにも関わらず。そんなに酷かったかなぁ〜。まぁ、嫁と比べると僕の鼻は大分鈍感だけど…。

 今日も朝からちょこちょこと飲み食いいたせいか、ビールのせいか、あっと言う間に満腹になってしまった。外ではまだ少し待ってる人が居たので席を空けるためにも、どこかで他の店で食後酒飲んで帰るか…ということになり、1時間半ほどで店を出る。

 外に出るとまだ20時前だと言うのに、観光客はかなりまばら。ホテルに戻る方向に歩きながら、どこかバー的な店が無いかなぁ〜と、灯の付いている店の前を通るときには様子を伺うんだけど、どうもレストランやビストロ的な店ばかりで、お酒を1〜2杯頼むだけではちょっと気が引ける感じの店しか見当たらない。そもそも開いてる店の数自体が少ないのもあるけど。

 店を探しながら歩くひっそりとした旧市街地は、昨日の雨の夜とはまた違った良い雰囲気の絵が撮れる。黄昏を過ぎた時間帯の空は深い蒼色で凄く綺麗で、建物の屋根のシルエットとのコントラストとオレンジ色の燈がイイ感じだ。
アルザスコルマール/2日目/黄昏1
アルザスコルマール/2日目/黄昏2
アルザスコルマール/2日目/黄昏3
アルザスコルマール/2日目/黄昏4
アルザスコルマール/2日目/黄昏5
アルザスコルマール/2日目/黄昏6
 …と、歩いているうちに旧市街地を抜けてしまい、メリーゴーランドのある広い公園に出てしまった。

 結局、どこにも寄らずにホテルに戻る。エレベーターのパネルをよく見たら“シンドラー社”製だった。
アルザスコルマール/2日目/夜/ホテルエレベーター

 部屋に戻った途端、お腹が一杯だったり疲れてたりのせいで急激に睡魔襲って来て、夕方少し飲んで残ってたワインにもほとんど手をつけず、今晩もそのまま眠ってしまった。


続く

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結婚5周年記念旅行/上を向いて歩くと…

 前回はコルマール初日のスタート、モノプリと屋内市場でのランチしたところまで書いて、また2ヶ月以上が…。今回もまだまだ続く旧市街地散策の話。

 コルマールの旧市街地の更に中心的な観光地に、“PETITE VENISEと言うエリアが有名らしく、とりあえずそちらの方になんとなく向かいつつ歩き始める。ちなみにフランス観光局の日本語ページには「プティット・ヴニーズ」とあったけど、正しい発音に近いかどうかは不明。pettiteは実際聞くとプティッツにも聞こえる。

 市場を出て歩き始めて30mも行かない場所でふと気がつくと、嫁さんがレストランの店頭にあるメニューにしばし釘付け。多分内容や値段が気になるんだろう。少なくともメニューだけは仏語が読める様なので、内容を見るだけで面白いのかもしれない。僕一人なら確実に素通りする訳で、一人旅なら見ることの無かったその場所からの風景をゆっくり眺めることになる。二人旅行ならではの予期せぬ時間と視点を得られるひと時。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地1
 で、僕は別のものを見ていた↓。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/ルノー・キャプチャー
 このルノー・キャプチャは、スモールクロスオーバー車種における欧州一番の人気車種。ただ、SUV的に少し車高が上がったデザインにも関わらず、何故かAWD(4WD)の設定が無い(ロシア向けにはあるらしい)。まぁ、欧州ではこのテのコンパクトSUV“もどき”はどこのメーカーもみんなFFオンリーなんだけど。日本は軽自動車ですら四駆の設定があるのとは対照的だ。
 何にしても、この最近のルノー車の曲面のみで構成したデザインは結構好き。もう随分長く車のデザインは角の立った(余計な)ラインで構成され続けて来たので。とは言え初代トゥインゴの様な愛嬌は無いけど。

 さて、ルノー車の話はこのくらいにして、この辺りに密集するコロンバージュの建物、近くで見ると柱と柱の間を埋める壁(漆喰か何か?)がかなり盛り上がっている。これは元々こういう作りなのか、例えばひび割れ等の補修で塗り重ねているうちにこうなったのか分からないけど、壁が盛り上がっているというよりは柱が壁に食い込んでいる様に見えて、なんだか内側から空気で膨らませている様でもある。 
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地2
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地3
 天気の良く気持ち良い空気の中、ブラブラと特にアテも無く旧市街地を歩く。今のところはまだ、目に入るもの全てが新鮮で興味を惹かれるので、単に歩いているだけで楽しいし、古くて緩い街並みにに和む。
 レストランだかカフェだかの店頭にざっくりと椅子とテーブルが並べられてるだけでもなんだかお洒落…というか“ゆるカワ”に見えるのは、やっぱり色遣いだけでは無くて周りの建物の雰囲気と一体になってなんだろうなぁ。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地5
 中庭に入る扉が開いてることは少ないので、思わず覗き込んでしまう。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地6
 どうしても車に目が行く。日本では見飽きたし先代の方が遥かに見た目は好きなんだけど、現行FIAT500もこっちで見るとなんか絵になる。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/FIAT500
 時々、卵をモチーフにした飾り付けが目に入る。4/6なんでイースターは過ぎてるけど何か関係あるのかな? もっとも、イースター自体をよく知らないけど。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/イースター飾り
 さて、屋内市場を出て10〜15分ほどウロウロしているうちに、“プティット・ヴニーズ“エリアに着いた。この場所を紹介するときに必ず使われる写真が撮られる場所。…という訳で、僕も撮る。川があるとコロンバージュが立ち並ぶ様は、おとぎ話の絵本の様だ。
アルザスコルマール/1日目/午後/プティート・ヴニーズ1
アルザスコルマール/1日目/午後/プティート・ヴニーズ2
 窓辺にコウノトリの置き物とぶどう。どちらもアルザス地方のシンボル。空中にワイヤーでぶら下がる街灯は、こちらはでは時々見かけるスタイルだ。
アルザスコルマール/1日目/午後/プティート・ヴニーズ3
 また、ちょっとイイ雰囲気のアイアンワークの外看板。
アルザスコルマール/1日目/午後/プティート・ヴニーズ4
 プティット・ヴニーズの中の細い道を抜けて裏側(と言って良いんだろうか?)に抜けると、煉瓦造りの二重橋が。その橋の上から振り返る様に眺めるプティット・ヴニーズも、絵葉書写真的有名地とはちょっと違う落ち着いた感じでなかなか良い。
アルザスコルマール/1日目/午後/プティート・ブニーズ5
アルザスコルマール/1日目/午後/プティート・ヴニーズ 6 
 プティット・ヴニーズの路地と川沿いの狭い歩道を抜け、煉瓦造りの二重橋を渡り、旧市街地散策に戻る。その二重橋を渡った横にあった建物上階の窓枠と屋根の形が可愛らしくて撮ったら、ガラスに雲が写ってイイ感じに。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地7
 そしてまたルノー・トゥインゴ。さっき駐車場で見たやたら綺麗なのと同じ色で、こちらもかなり綺麗。イイなぁ〜。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/トゥインゴ3
 前にも書いたかな? 欧州に来て天気が良いと、空の方にレンズを向けた写真ばかり撮ってしまう。欧州は空の青さが濃い気がするんだけど、気のせいかなぁ〜。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地9
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地10
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地11
 で、また初代トゥインゴ。ファニーフェイスを真正面から撮ろうとかがんだら、ちょうどエンジン掛けて出るところで前輪が切られたんで、「ちょっとまって!」と運転していた女性に手で合図をしたらニコニコして待っててくれた。シャッター切って「その車、イイね!」と指と目で合図したら、向こうも手を振ってくれる。ちょっと嬉しい。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/初代トゥインゴ/白,正面
 更に上を向いて歩く。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地12
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地13
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地15
 旧市街の中心辺りだと思う。レストランや土産物店で賑わっているエリアに、昔の城壁の門の様な建物があり、その脇には木製の柵で囲われた簡易的な檻に黒豚が二匹。嫁さんがその豚に引き寄せられるように近寄ると、その門の中にはチョコレートやロウソクを売る出店があり、更にその奥はちょっとした小さな広場があって、グルッと小さな屋台が並んでいる。周りには卵を使った飾りがアチコチに。タマゴってやっぱりイースター関連なんだろうなぁ〜とか思いつつ、なんなのかは不明。
 嫁さんは元々自分様のお土産に手作りの石鹸を買うつもりだったらしく、ちょうどその屋台もあったので早速物色。店主は見るからにヘビメタ系バンドでもやってそうな短髪ロン髭の恰幅の良いお兄さんなんだけど、僕らに合わせて凄く優しいトーンのゆっくりとした口調の英語で話してくれる。「あんまり英語は得意じゃ無いから解りにくいかもしれないけど…」と言っていたけど、とても聞き取り易いし分かり易いんで全然問題無い。それより僕の単語英語を汲み取ってくれたかどうかが心配だ。
 「ボクの腕を触ってごらんよ(見た目印象とは裏腹の優しいトーンから想像した意訳口調)」と言うんで、嫁さんと二人してがっしりした腕をさわさわしてみると、肌がスベスベだった。「この石鹸で毎日洗ってるんだ」ということらしい。嫁さんは三種類のハーブを選び、ニコニコしながら買っていた。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/黒豚
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/石鹸屋1
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/石鹸屋2
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/イースター市場周辺
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地16

 数件サークル状に並ぶ(多分イースター関連の)屋台の市場をざっと見たあと、旧市街の中心にあるサン・マルタン教会前の広場に面したカフェで休憩。天気が良いので外の席。ちょっと風は冷たくて少し寒いんだけど、やっぱりこっちのカフェでは陽の光を浴びていたくなる気分になる。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/カフェで休憩1
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/カフェで休憩2
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地/教会の塔

 30分ほど休憩してから、またアテの無い街歩きの続き。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地17
↓次の3枚の写真の建物は『プフィスタの家』と言う名で、1537年建築。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地18
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地19
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地23
↓観光地のアルザスにも、普通に酒屋も質屋もある。
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地20
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地21
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地22
↓そしてまた初代トゥインゴ。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/シルバートゥインゴ

 それにしても天気が良く、絵になったり珍しかったりと、割と上ばかり向いて写真を撮っていたのだけど…
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地24
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地25
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地26
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地27
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地28
アルザスコルマール/1日目/午後/旧市街地29
 …↑この看板を撮ってる辺りで、犬のウ●コを踏んづけた。前日シュトゥットガルトで買ったばかり靴で…orz 嫁さんは笑い続けるし…。それにしてもこの国は、犬のウ●コを片付け無さ過ぎだと思う。ホントに…。結構普通に落ちてる。

続く

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16.本丸コルマールへ
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14.ドイツなのに…!?
13.結婚“腕輪”の故郷訪問
12.モノプリと大聖堂
11.小雨のプティ・フランス
10.ストラスブールの宿
9.全嫁が感動
8.ストラスブールに
7.セーヌを渡ってクスクスへ
6.マレ地区でランチと…
5.ヴァンヴの蚤の市
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2.パリへ
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結婚5周年記念旅行/コルマール旧市街

 旅行の本丸コルマールに着くところまで書いてから、2ヶ月近く空いてしまった。年内に書き終わらない予感が…。

 朝起きると、昨日の雨はすっかり止んでいて、日の出の頃には朝日を浴びて赤く染まっていた雲も、日が昇るとともにどこかに消えていって青空が広がっていた。
アルザスコルマール/1日目/朝1
アルザスコルマール/1日目/朝2

 朝食は部屋で食べる。昨日シュトゥットガルトの市場やスーパーで買ったパンやら惣菜やら。ただ、昨夜モノプリの閉店に間に合わず飲み物が水すら無かったので、部屋で朝飯食べる前に飲み物を買いに0階に降りたんだけど、横の食堂をチラ見したらビュッフェの雰囲気が良さげだったので、明日の朝は朝食を予約して食べてみる気になる。朝イチで暖かいカフェを飲めるのもちょっと嬉しいし。勿論、今日の部屋朝食も美味しいものばかりだった。
アルザスコルマール/1日目/朝食

 部屋の真下が線路なので、列車が通過する音が聞こえると子供の頃の“鉄分”が滲み出て、出窓に駆け寄り窓を開けて下を見る。本当はTGVを撮りたかったんだけど、時刻表を検索したものの良く分からず、窓を開けっ放しで待つにはちょっと寒い。結局いつ来るか分からないのと、音がしてから窓を開けて…では間に合わず、結局3日に渡って撮れず終い。写真はローカル列車。
アルザスコルマール/1日目/朝/列車

 さて、コルマール初日の今日は、とりあえず旧市街地を散策の予定にしていた。殆ど何も下調べせずガイドブックも無いままフラフラ…と言ういつものスタイル。

 明るい中で見るホテルは外壁も綺麗に塗装してあって汚れも無く、昨日の雨の夕方着いたときのイメージは随分違って近代的で小綺麗な外観の建物だった。旧市街地内じゃないから、まぁ、建物自体もそう古くないんだろう。部屋の感じからはもう少し古い建物をリフォームしている印象だったので、ちょっと意外。まぁ、実際は古いかもしれないけど。
アルザスコルマール/1日目/朝/ホテル外観
 ホテルを出てすぐ横の駐車スペースには、夕べ居た初代トゥインゴがまだ居る。くたびれまくってて、コレ、動いてるのかな?と言う風体。心の中で「(おはよう!)」と一声掛ける。
アルザスコルマール/1日目/朝/ホテル側のトゥインゴ

 旧市街地を歩く前に、まずは昨日入りそびれたモノプリに行くことになった。昨日とは少し違う道を歩く。ホテルを出て4〜5分のところに大きな公園があり、クラシカルなデザインのメリーゴーランドがある。パリの街中にも移動式と思える様なのがあったけど、こちらは立派な作りだ。こっちの子供はメリーゴーランド好きなんだろうか? いろんな街でいきなりメリーゴーランドだけあるのを見かけるんだけど…。
 公園内の噴水広場(文字通り噴水が地面から噴き出している広場)では、朝から暖かいせいか子供達が噴水の間を駆け抜けている。きっともう迂闊に濡れてるんだろうな。
アルザスコルマール/1日目/朝/公園メリーゴーランド
アルザスコルマール/1日目/朝/公園/噴水と子供
アルザスコルマール/1日目/朝/公園/銅像
アルザスコルマール/1日目/朝/カフェの表黒板

 コルマールは特に城壁の跡とかは無いけど…旧市街地の端になるのかな? 道を挟んで街並みが突然古くなる境界線的なところがあって、そこを入るとすぐ、“史跡・名所案内”的な内容が書かれた看板のある建物が。英語の部分を冒頭だけ読むと、17世紀の商人の建物らしい。それ以降は…まぁ、いいか。とりあえず、窓枠やら外側の柱(?)に彫られた彫刻が凄い。
アルザスコルマール/1日目/朝/旧市街の看板1
アルザスコルマール/1日目/朝/17世紀の商人の建物2
アルザスコルマール/1日目/朝/17世紀の商人の建物2
 しかし旧市街地の建物外にぶら下がるお店の看板は、やはりどれもお洒落だ。こういうグニャグニャした植物の様なアール・ヌーボー的な鉄工芸のことを日本で“ロートアイアン”って言うらしんだけど、本来ロートアイアンは錬鉄のことで“アイアンワーク”の方が正しいらしい…と、どっちも最近知った知識。
アルザスコルマール/1日目/朝/旧市街の看板2
アルザスコルマール/1日目/朝/旧市街の看板3

 当たり前だけど、余裕の営業時間内なので今朝はモノプリに入れる。早速お約束の食品売り場散策へ。で、ついさっき朝食をそこそこ食べたばかりなのに、チーズやらハムやらを…。何度も書くけど、スーパーでチーズやらハムやらを計り売りしてくれるのは本当に羨ましい。勿論こっちのスーパーだってパックの商品もたくさん売ってる。だけどこういう売り場を無くさないのは、やっぱりユーザーが多い…ってことだろうけど。
 バゲットか何かを買って外で昼ごはんにしようと、モノプリの外で美味しそうなパン屋を探そうかと思ったんだけど、店内の(多分モノプリ経営の)パン屋でも少なくとも不味そうには見えなかったので、妥協。…したけど、ついつい目が“卑しく”なり、結構ボリューミーなものを選んでしまう。
アルザスコルマール/1日目/朝/モノプリ1
アルザスコルマール/1日目/朝/モノプリ2
アルザスコルマール/1日目/朝/モノプリ3
アルザスコルマール/1日目/朝/モノプリ4

 夕べ、ひと気の少ない雨の旧市街地を歩いたときは、中々雰囲気があって良いじゃ無いかとも思ったけど、やっぱり晴れた昼間の方が気持ち良い。写真に写る雰囲気は別として。そこそこ人出もあって、観光地らしい賑わいがあるのもイイ。人ゴミは嫌だけどこういう場所があんまり寂しくてもね。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地1
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地2
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地4
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地6
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地7

 とある店舗の窓に書かれた“ポスカ絵(と言うのか知らないけど)”に、しばし見とれる。たまたま出国二日前の夜に近所の行きつけのイタリアン店主に閉店後にいきなり頼まれ、軽く酔っていたせいもあり人生初の“ポスカ絵”を書いたばかりだったので、今まであまり気に留めたことが無かったけど今日は目が止まった。「描くならこのくらい描かないと」と諭された感じ。描き慣れて力が抜けた感じが上手いなぁ〜。思わぬところで参考になった。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/ポスカ絵

 しかし、旧市街地の中心に行くに連れて“コロンバージュ”の建物が増え、平行垂直の全く取れてないグニャグニャしたものが多くなる。童話の絵本なんかで手描きの街並みがグニャグニャしてたりする絵、あれはワザと手描きの味を出してるかとずっと思っていたけど、実は半分くらいは写実なのかもしれない。建物の真正面から写真を撮ろうと思ったら、パースが狂っていてフレーミングの垂直並行が惑わされる。まさしく絵本だ。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地5
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地3

 本日2台目の初代トゥインゴ。この黄色(嫁さんは黄緑と言うけど僕には黄色に見える。ちなみにルノーのカラーネームはアニスグリーン…なので嫁さんが正しい)の初代中期モデルのMT車はちょうど欲しい型なんだけど、2000年前後のモデルとは思えないほどこの個体があまりに綺麗だったもんで(しかも路駐している車で綺麗なのをほとんど見かけないフランスなのに!)、思わず近寄ってジロジロと。ホントに買ったばかりの新車みたいだった。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/アニスグリーントゥインゴ
 日本では元々販売台数が少なかったし本国より大分前の'02年頃に販売が終わってしまったので滅多に見ない初代トゥインゴだけど(二代目もあまり見ないけど)、こちらでは既に3代目トゥインゴが発売されて2年くらい経つと言うのに(日本ではこの9月にようやく3代目が発売になった)、やはり15年間('92〜'07)も売られ続けて来た車種のせいか、今でもそこらじゅうで見かける。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/グレートゥインゴ
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/アニスグリーン(ボロ)トゥインゴ

 綺麗な黄色の初代トゥインゴの停まっていた広い駐車場を抜けると、その先は急に低い建物…一軒家もちらほら…という、街の外れまで来たかな?風情に変わる。旧市街地だってせいぜい4〜5階建てくらいの建物しか無いんだけど、それでもここは2階建てが精々なので空が開けた感じになる。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地外れの看板
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/番地

 街の中心に戻る方角に歩くと、運河の向こう側にこの辺りには珍しくレンガ造りの古い工場の様な大きな建物が見えて来た。何だろうと近付くと『マルシェ・クヴェール(Marché Couvert/屋内市場)』と言う名前。元々何の建物だったのかは調べても解らなかったけど、とにかく1865年に建てられた建物を2010年にリニューアルしたらしい。何はともあれマルシェと知れば入らない訳には行かない。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(遠景)
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(入口)
 中に入ると高い天井には明かりとりがあって、屋内なんだけど意外に明るくて開放感がある。まだ作られて日が浅いので設備も店舗の作りも今風で、シュトゥットガルトのマルクトハレと比べると趣きは無い。とは言え、やはり市場は売っているモノを見ているだけで気持ちがあがる。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(屋内)
 屋内を半周してから真ん中のエリアに入ったところで、テイクアウトのグラタンが沢山並んでいる店が。なんだかやけに美味しそうに見える。イートインのスペースが横にあり黒板メニューも。グラスワインやビールも飲めるらしい。時計を見るとちょうど12時。嫁さんとさっきモノプリで買ったばかりのパンやその他をどうしようか?…と、特に悩むことも無く、「あれはホテルの部屋で」と速攻で決まり、とりあえず1人分を2人で分けてランチにすることにした。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(天井の時計)
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(グラタン屋)
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(テイクアウトのグラタン)
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(グラタン屋黒板メニュー)
 ガラスケース内のグラタンを選ぶ。イートインで食べるとサラダが付くらしい。それと豆のスープも追加。そしてアルザスワインとビールも。平日のお昼からフランスの片田舎でダラダラ飲んで喰う幸せ。次はいつになるか解らない。嚙みしめよう。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(グラタンランチとビールとワインとセットのサラダ)
 グラタンはショーケースの中のを温めて出してくれるんだけど、日本と違ってこの手の作り置き系が美味いのは、少ない経験上想像してたけど、やっぱり美味い。市場のど真ん中で食べてるせいもあるかな? あるな。まぁ、それも旅先の食事の美味しさのスパイスだ。
 あと、追加で頼んだスープが予想以上に美味かった。レンズ豆が沢山入ったスープ。結構具だくさん&ボリューミーで腹に溜まる。お店のおばちゃん2人が「それを毎日ウチで食べてるのよ」…とか言いそうなくらい(想像)、素朴で家庭的な味わいが堪らない。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(追加で頼んだレンズ豆のスープ)
 僕らが席に着いたときは誰も居なかったけど、食べ始める頃には少ないイートインの席が埋まり始め、終わった頃には待っている人もチラホラ。ゆっくりする様な場所でも無いし、食べ終わるとすぐに譲るように席を立つ。満足。

 グラタンの店の席を立ち、ほろ酔い気分で市場の残り半周をウロウロと。パリとシュトゥットガルトで大きな市場を見た後だったし、スーパーの食料品売り場ですら事細かに見てきたせいか、ここで改めて驚くような感覚は無いんだけど、それでもやっぱりこっちの市場で売っているものを見ていると何もかも欲しくなる。基本的に食料品だしひとつひとつの値段は安いから思わず手を出しそうになるんだけど、それをやり始めるとキリが無い。…し、そもそも部屋で料理ができる訳じゃ無いから、ナマモノが買えないのが残念やら悔しいやら…。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(屋内店舗1)
↑ホワイトアスパラはホントに欲しかった…。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(屋内店舗2)
↑アルザスマスタード
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(屋内店舗3)
↑勿論こちらの市場の定番“多種多量”のチーズ達。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(屋内店舗4)
↑スパイスなんかも量り売りで羨ましい…。

 まぁ、まだコルマール1日目の昼だし…と、さらっと見て市場を後にした。
アルザスコルマール/1日目/午前中/旧市街地/屋内市場(外観2)

続く

■結婚5周年記念旅行 過去INDEX
16.本丸コルマールへ
15.青空市場と屋内市場
14.ドイツなのに…!?
13.結婚“腕輪”の故郷訪問
12.モノプリと大聖堂
11.小雨のプティ・フランス
10.ストラスブールの宿
9.全嫁が感動
8.ストラスブールに
7.セーヌを渡ってクスクスへ
6.マレ地区でランチと…
5.ヴァンヴの蚤の市
4.モンパルナスの朝市
3.RER車内とパリの宿
2.パリへ
1.出発準備 編
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ペトロフが素晴らしい。

 4月の旅行記が途中で止まったままだけど、ちょっと先日あった話を。

 ここのところ“ピアノが欲しい病”を患ってる。たまに表面化する持病。まぁ、僕はロクに弾けないし、そもそも今のマンションは『ピアノ不可』なんで、金銭的な問題も含めて極めて実現性も低い話で…。まぁ、いつもの妄想の話。

 その持病。今まではピアノ熱が上がる度「どうせ生ピアノは置けないし…」と、鍵盤タッチがリアルなキーボードや電子ピアノばかり調べてたから、生ピアノのことは良く知らなかった。でも、どんなに本物に似ていても電子ピアノはあくまで“家電”。色んな意味で。
 電子ピアノには当然“弦”が無い。これが最大の利点であり欠点で、勿論利点は音量をコントロールできること。欠点の方は致命的で、誰が弾いていも同じ音が出てしまうもんで、『打弦楽器』たるピアノの演奏技術を指先と耳で確認しながら練習できないこと。僕は今まで鍵盤のタッチがどれだけ本物に近いか?ばかりが気になっていて、この点をスコっと見落としていた。
 それと個人的に電子ピアノには、所有感をくすぐる様な魅力を感じ無い。年々僕の嗜好が、旧いバイクや車、クロモリフレームの自転車、機械式時計や革製品、木や鉄素材のモノと言った、アナログ&シンプル&ナチュラル方向に向かっているせいだ。その点においてもアコースティックピアノは至高。

 実はつい最近まで、僕はグランドピアノのタッチはやたらと重いもんだと思い込んでいて(多分、昔実家にあったアップライトの鍵盤が軽過ぎたんだろう。学校の体育館や音楽室で触るグランドピアノの鍵盤が重い…という記憶のイメージで)、構造上それが勘違いだったと知ったばかりで、最近グランドピアノを試弾したらタッチのあまりの気持ち良さに感動してしまった。アップライトに比べて連打性が高いこともこのとき初めて知ったり。僕にはそれを生かす技術も必要も無いけど…。
 とにかくそんな“発見”があって、ここ最近急にグランドピアノに惹かれてた。アップライトすら置けない状況を棚に上げて…。まぁ、お金も腕も無くても、素晴らしい性能のスポーツカーを欲しいと思うのと同じだ。
 で、探すと都合の良い製品を誰かが考えてるもんで、『グランフィール』と言う商品を見つけた。アップライトピアノをグランドピアノの様なタッチに変えるらしい。
 これなら部屋にアップライトさえなんとか置ければグランドピアノのフィーリングを…と、更に妄想は膨らみ、今度はアップライトピアノの防音方法を探し始める。でも、防音室の設置は現実的では無いし、サイレント機能は結局電子ピアノになってしまうのが嫌な上、音漏れを気にしてずっとサイレント状態…というオチになりそうで、何か上手くアップライトピアノを生のまま防音・静音する方法は無いかな?と探していたら、これまた発見。『ナイトーン』と言う商品。サイトや動画だけだと消音性に若干怪しさを感じつつも、俄然興味が湧いてくる。

 で、ここから本題。

 そのナイトーン入りピアノを試弾できるところを探していたら、『ペトロフ』というチェコ製のピアノを扱う『ピアノプレップ』という正規輸入代理店が出てきた。初めて聞くブランド。ネット上では賛否が両極端。でも、150年も歴史があるメーカーだったり、材料から製造までほぼチェコ産でほとんど手作りのピアノなのに、国産より少し上くらいの価格帯で夢のまた夢…という感じでも無く(←気のせい)、本物を見てみたい気持ちが瞬時に大きくなった。で、結局我慢出来ずにその三日後、白金台にあるピアノプレップへ向かった。“白金台+外国製ピアノ専門店”という場違い感に、若干腰が引けつつ…。
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ7
(↑ペトロフの欧州のブランドらしいマーク)

 都営三田線の白金台駅から徒歩7〜8分、桜田通り沿いのビルの一階にピアノプレップはあった。通り側はガラス張りのショールームで、2人の人がピアノの調整をしているのが見える。営業中なのに入り口は鍵が掛かっていたりして、ちょっと欧州の店の雰囲気だ。やっぱり微妙に敷居が高い…。
 一瞬躊躇したもののここまで来て帰る選択肢は無いので、ガラスの扉をノックする。すぐに僕に気付き鍵を開けてくれた。「買う予定は当面無くて見たいだけなんですけど、お邪魔して良いですか?」と、横柄なのか低姿勢なのか解らない台詞を発すると、どうぞどうぞと。
 対応してくれたのは社長の山内さん。ペトロフの説明だけでは無く、試弾と共にピアノの細かい構造や調整方法の話をしてくれたのだけど、目ウロコの話が多くてやたら驚くやら感心するやら。

 まず、アップライトの一番低価格(125万円)のモデルを試弾させて貰うと、これが偉く弾き易い…いや、気持ち良い。アップライトなのになぁ〜と言う感じの驚き。素性の良いピアノをキチンと調整すると、こんなに印象違うものなのか…と。
 僕はアップライトピアノはグランドピアノの廉価版と思っていたんだけど、どうも海外ではアップライトにはグランドとは違う別の良さがある…というのが共通認識らしい。これは確かにそうかもしれないと思い始める。
ペトロフピアノ/ピアノプレップ3
(↑ペトロフアップライトピアノの中)
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ5
(↑赤と緑のフェルトの厚みで鍵盤の高さと深さを調整)
ペトロフピアノ/ピアノプレップ1
(↑丁寧に調整されて綺麗に上面の高さを揃えられた鍵盤)

 で、気になっていた“ナイトーン”については、感覚的に生音の10分の1くらいに感じるもんで結構驚いた。通りに面した天井の高いショールームとマンションの部屋で聴くのとでは印象が違うだろうけど、夜、部屋でTVを観ているときの音量の方が大きい気がする。まぁ(※個人の感想です)だけど。アップライトのミュート機能ってたいして音量は小さくならないんだけど、それより若干絞れるくらいかな?…とか勝手に思ってたんで、いや、これ凄いな。
 それにナイトーンだとミュートした時のこもった感じがせず、音量だけが小さくなってピアノの生音らしさが残る印象。若干角は丸くなるけど。なんにしても、まるで電子ピアノで凄くボリュームを下げているかの音量なのに、それが生音というのが信じられない。
 セット時にピアノ本体に加工の必要が無いのも良い。元々あるミュート用のフェルトを差し替えるだけなんで(アクションの調整は必要)、サイレント機能を後付けする時の様に「ピアノに穴を開けるのか…」と言った、ある種の後ろめたさを感じないで済む。なんか宣伝文句みたいだけど。これなら本当にマンションでも(深夜は別として)普通に弾けそう。じゃぁ、いつ部屋で原音で弾けるか?と言う、悩ましい問題は残り続けるけど。

 中身は同じでボディーの材質や表面仕上げだけが違う製品も聴き比べた。これがまた、外装の違いだけなのにかなり音質が変わる。考えてみれば、アコースティックギターやそれこそバイオリンなんて材質で全然違うんだろうけど、ピアノも弦と木の楽器ということで同じなのかもしれない。…にしても、随分変わるもんで驚いた。
 家具的に木材や仕上げが選べるのもペトロフの利点だけど、同じモデルでも好みの音質が選べるのは面白い。音質と外装の好みがズレると悩ましいけど。

 それと、ピアノ内部の美しさにもやられる。蓋を開けて弾くことが多いグランドピアノと比べて普通は閉じたままのアップライトの内部は、もっと平板で素っ気ないイメージだったんだけど、ペトロフは機械式時計の美しいムーブメントを見ている様でグッとくる。山内さん曰く、チェコの本社工場では、地元のおばちゃんたちが昔ながらの方法で手作りしているらしい。価格帯を考えるとちょっと涙モノだ。
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ6
(↑アップライトピアノの内部)

 3台置いてあったグランドピアノも全て試弾させてくれた。流石にタッチも音色も素晴らしいけど、ペトロフアップライトの気持ち良さを感じた直後だったし、グランドピアノの良さはこの圧倒的な響きがあればこそ…と改めて思う。
 3台のうち1台は5年落ちの中古。購入時に象牙鍵盤に入れ替えたという贅沢な仕様で、その隣の新品と比べてわずか5年差とは思えない角の落ちた深い音色と相まって、何十年も前のオールドピアノの様な風格がある。前オーナーはペトロフのアップライトを買って気に入り、グランドピアノも欲しいと防音室まで用意したらしいんだけど、どうもそこでは吸音され過ぎるらしくてショールームで弾いた時の深い音が鳴らず、気に入っているアップライトもあるし誰か環境の良い人に持って欲しい…と、ここに戻ってきたそうで。環境的に持てても『ここには勿体無い』と言う理由で手放す人の深いピアノ愛には脱帽だけど、この音を聞くとその気持ちも解る気がする。
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ8
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ9
(↑ペトロフグランドピアノの内部)

 グランドピアノの連打性の高さについて話をしてみると、「実は…」と蓋が開いているアップライトのアクション部分を指しながら、山内さんが説明を始めた。
 ちなみにグランドピアノの鍵盤は一番底まで押して音を出した後、鍵盤が完全に上まで戻り切らなくても途中で押すとまた音が出るので、1秒間に最大14〜15回連続して鳴らせるらしい。ところがアップライトピアノは構造上完全に鍵盤が戻り切らないと次の音を出せない。つまりグランドピアノより連続して音を出せる間隔が長くなり、秒間6〜7回が限度みたいだ(僕には今のところこれで十分過ぎるけど)。この辺りはネットで知った話。
 で、山内さん曰く、アップライトピアノで連打する場合、鍵盤を底まで押し込まず浅い部分で繰り返せば連打性が上がる…と。実際ハンマーの動きを見ながら鍵盤をゆっくり触ってみると、完全に鍵盤を底まで押し込まなくても音が出る位置がある。ギリギリそこで指を離せば鍵盤が戻る時間が短くなる訳だ。アップライトの方がある意味繊細さが必要なのかもしれない。
 もうひとつアップライトピアノの機能を生かしたなテクニックがあって、3本あるペダルの左側(アップライトではソフトペダルと言うらしい)を踏むと、ハンマーと弦の距離が近付いて同じ力で弾いても音が小さく柔らかく鳴る機能なんだけど、このアクションの構造を利用して連打性を上げることもできる…と。音は少し小さくなる訳だけど、トリル(隣同志の鍵盤を交互に細かく連打する奏法)を入れるときは大抵小さい音の様な気もするので、実用上は問題無さそう。
 僕がこの話で一番興味を惹かれた点は、アップライトでもグランドピアノと同じ様に音を出せるという点以上に、アップライトピアノを上手に弾きこなすためにはグランドピアノとは違ったテクニックが必要だという点。つまり海外での認識通り、アップライトはアップライトの“良さ(面白さ)”がある訳だ。僕自身が実際ここでアップライトを弾いて気持ち良かったことも含めて、グランドピアノの方が上…というイメージが完全に無くなった。
 この時点でアップライトピアノ独自の奏法の方に興味が行ってしまったので、もうひとつ気になっていた“グランフィール”の件はすっかりどこかへ消え…。

 店内にあったアップライトピアノのうち、一番背の高いモデルの音を聴いたときのその響きの豊かさや迫力も、僕の中のピアノヒエラルキー的なイメージを消した一件。グランドピアノの小さい奴と比べたら遜色無い…は言い過ぎかな。でもそのくらいの印象。スペースは狭くても騒音問題が無いなら、こういう背高アップライトを選ぶのも良いかもしれない。あぁ、ちょっとしたバーとかカフェに置くとか似合いそう。

 山内さんは、ピアノの調整部分を試しに一箇所弄ると、その前後で音質やタッチがどう変わるかを鍵盤を押させてくれたので、その変化が想像以上に大きいことを実感できた。1つの鍵盤につき幾つも調整箇所があってそれを88鍵分やる訳だから(2〜3日掛かるらしい)、この調整でピアノの印象が相当変わるのは容易に想像がつく。いかようにも好みに合わせられるのかも…とすら思わせる。この細かい調整作業を『プレップアップ(精密調整)』と言うそうだ。
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ10
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ11
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ12
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ13
ぺトロフピアノ/ピアノプレップ14
(↑わざわざグランドピアノのアクション部分を外して見せてくれた)

 山内さんの経歴は店舗サイトを見てもらうとして、その経験上、これまで一部の高級ピアノを除いて、精密に調整され維持されているピアノに出会うことが少なかったそうで。ペトロフの販売を始めた今も他社製品の出張調整は頼まれることがあって、“調律”しかされて来なかったであろうものが多い…と。
 実は今まで(そもそもマイナーだけど)ペトロフの評価が日本で低い理由は2つあるらしく、ひとつは、チェコが社会主義体制時代にペトロフが国営だった頃、品質に若干バラツキがあったらしいこと。もうひとつは、出荷時の時点ではまだ調整が完全ではないらしいということ。これは向こうでは、販売店側で(一人一人の好みに合わせることも含めて)しっかり最終調整をして納品するのが当たり前…という考え方がある様で、これまでペトロフピアノを納品した日本の店が、もし、工場出荷時にそれなりの品質で仕上げられている国産ピアノしか扱ったことの無い店舗だとすれば、そもそも納品前に調整する必要すら知らないのではないか?と。
 山内さんがペトロフだけを扱う代理店として独立した理由は、まずはペトロフピアノのポテンシャルの高さが日本では知られていないので、これをきちんと“プレップアップ”して販売したいこと。そしてそのプレップアップ自体、どんなピアノにも必要なことを日本でも根付かせていきたい…と。本当にその真摯な姿勢には頭が下がる。
 勿論ピアノプレップで納品するペトロフピアノは、全て2〜3日かけてしっかりプレップアップするらしいんだけど、その調整でピアノが満足する仕上がりになると、毎回同じ様に「今回のは良く出来たなぁ〜」と暫くニヤニヤしながらピアノを眺めているらしい。なんだか色々羨ましい。

 僕は“チェコ”で思いつく製品は「シュコダ」くらい…と話すと、予想以上に山内さんにウケた。シュコダというのはチェコの古い自動車メーカーなんだけど(今はVW傘下)日本では無名なので、シュコダの名前が出てくること自体が意外だったんだろう。まぁ、そんな感じでピアノに絡めて他にも面白い話が尽きず、店を訪ねたのは閉店一時間前だったのに、三時間以上もお邪魔してしまった。おかげで、ちょっと見に行っただけなのに、店を出る頃にはすっかりペトロフとピアノプレップ、そして山内さんのファンになってしまい…。まったく困ったもんだ。
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